自称阪神タイガース評論家（跡地）

小嶋は四球連発で不安定な立ち上がりだったが、なんとか初回を切り抜ける。一方大ベテラン工藤は、１回につかまり、試合が決まってしまった。工藤は今年に限らず、立ち上がりにつかまって大量失点するというのが意外と多い投手だ。そこを乗り切れば尻上がりに良くなるパターンが多いだけに、小嶋の初回の踏ん張りと、鳥谷の先頭打者ＨＲが良く効いた。
金本タイムリー二塁打、追加点の２発。３安打４打点３得点。これで通算率.396、出塁率.431（鳥谷に続くチーム２位）、長打率.792（チームダントツ）。誰も打てない時は一人で仕事をし、みんなが働く時も稼ぎ頭。今年の金本はスゴイね。
２番関本がタイムリー含む２安打、濱中もタイムリー、赤松プロ初打点の犠飛。対左投手の打順もまあ機能した…でいいや（笑）。
とにかく７回１失点の小嶋にしても、１回３四球２三振の江草にしても、登録即登板で１回を好投した相木にしても、大差に守られて自分の課題に取り組んだという感じ（ちなみに筒井も登録された）。次に真価を問われる。

これで対戦５チーム一巡り。ＧとＹＢで１つずつ作った借金をＤで完済し、中止のあったＳとは五分で、Ｃの貯金１が残る形。安藤を欠き、福原が出遅れ、貧打前線の停滞を食らったにしては、１ゲーム差の３位は良しとしなけりゃいけないスタートか。
数字で見ても、打率.250はＧ、Ｄから離された３位、ＨＲ９本もＧ、Ｄとは遠く離れてＹＢと並ぶ５位タイ、防御率3.36もＧ、Ｄに次ぐ３位。特に攻撃については、金本一人に依存した成績で、もし金本が例年通りのスロースタートだったら、と考えるだけでも恐ろしい。

カープは投手力がまとまってきているので、持ち前の打線に勢いが出ればドカンと来そう。スワローズはベテランと外国人がイマイチだが、気温上昇とともに調子が出てくると不気味、ベイスターズは負けん気の強い大矢監督が上手く選手を牽引していて、まだまだ不調のベテランの上がり目が期待出るし、ジャイアンツはまさに０３年のタイガースを見るようなチームの本格化があり、素直に強い。そしてチーム状態が相当悪いにもかかわらずしっかりと首位にいるドラゴンズは本当に強い。
今季、ドラゴンズとのマッチレースなどという見方も強かったが、一回りして、当面そういう簡単な展開にはなりそうもないという感じがするね。
しかしもちろんうちも強い。ここから打線の調子を上げて、手堅く勝ちを重ねて行きたい。

試運転は終了。いよいよ今日移動日に名古屋に向かう。今季のタイガースが強いのか弱いのか。それをわかりやすく示すことになる。