2007.05.29 Tuesday
ここ数年の間、強いブルペンを率いてきたジェフがこのタイミングで離脱してしまうことにも何か意味を感じてしまう今日この頃…。
さてまた甲子園で蹂躙されたようだが、一日遅れで「遺恨試合」をじっくり見たので、今日はそれについて書く。
マリーンズはね。ハッキリしてるのよ。この球を振るか振らないか。どの球を振って、どの球を振らないか。それはチームオーダーもあるだろうし、相手投手の研究と自分の得意不得意もあるだろう。杉山は前回と同じくらいの球は投げていたし、前回とおなじように立ち上がりがバラついていたが、その前回と同じという部分がより判断を容易くしたように思う。連敗して負けパターンの初回3失点はもちろんアカンのだけれど、結局これを1点ずつ返すような野球をしない限り、タイガースに変化はないんだから、こりゃこれでしゃあないのよ。
で、赤星が良いヒットで出て、関本が送れずに追い込まれてゲッツー。もうほんっとに、もう、キーー。みんなわかってるのに。わかってるのにできない。体が動かない。一番やりたいことができずに、一番あってはならない結果になる。以後この繰り返し。
2回も杉山は連打を浴びて早々に降板。カウント球、勝負球ともに「当たり前の球」が多すぎたかも知れないね。
タイガース各打者の元気のなさから、序盤でもう勝負決まったというムードが充満する中、マリーンズファンの元気の良い声ばかりが甲子園に響く。なんなんだよ、この虚しさは。ホンットムカムカするわ。
その中で、渡辺、ダーウィン、中村泰は良く投げていたね。ヤスの無失点、切れてしまったが、ライト前は別に普通のライトライナーだし、他もポテンみたいなのだし。ただいつもよりスライダーが切れなかったかな。
さて死球騒ぎ。まずタイガースが与えた3死球だが、杉山の2つは西岡(ローマ字の登録名めんどくさいw)、福浦ともに低めへの引っかけ。軸足あたりに行ったもんだからたまたま避けきれなかったが、明かな「引っかかり」の失投。上手く死球にされたって感じもあるくらい。能見が福浦に当てたやつはイカンね。めった打ちにあって、もう精神的にKOされて、ボールがコントロールできていない状態。勝負もクソもなく、もう隙間を埋めるだけとなった試合で、そんな投手にぶつけられて主力にケガでもさせられちゃたまらないというのは当然の感情だと思う。
で、9回ウラ金本への投球。普通に1球投げた後、第2球の前、投手藤田がプレートを外す。捕手里崎が自軍ベンチをじっと見て、入念にサインを確認する。ミットの構えとは関係なく、球はヒジに向かう。とっさに避ける金本。同じことが三度繰り返され、三度目に金本のヒジに当たる。
報復だろう。故意かどうかに関わらず、ぶつけられたらぶつけ返すのがアメリカ野球文化。外国人打者はそれをしてくれない日本のボスに対して「どうせガイジンだからって守ってくれない」とよく怒っている。
だがここは日本だ。藤田は初めの一発目を投げる前にためらった。里崎はこんな展開でも本当にやるのかとベンチをうかがった。なんたって相手は記録更新中でほとんどのプロ野球選手から尊敬を集める金本なんだから、たとえ命令でもやりたくなかっただろうと思う。
でもやりやがった。善意のかたまりみたいな打者に向かって、執拗に当たるまで続けてきた。ベンチ全員飛び出しての小乱闘は当然、ここ日本で故意死球は許さない、ましてや金本に対しての暴挙は許されることではない。
ラッキーなことに福浦も金本も、少なくとも大事には至らず、翌日も出場した。そして藤田が5/28の試合前に金本に謝罪。金本も笑顔で受け入れながら一言二言説教。「尻に当てろ」と言ったとか。「ここは日本だ。だが、どうしても命令に従わなければならないのなら」という前置きがあったんじゃないかと思う。ともかく、手打ちがあったことについては、かろうじて救われた心境だ。
昨日の試合?それはまた1日遅れで(笑)。いや気が向かないかもしれないけどさ。
さてまた甲子園で蹂躙されたようだが、一日遅れで「遺恨試合」をじっくり見たので、今日はそれについて書く。
マリーンズはね。ハッキリしてるのよ。この球を振るか振らないか。どの球を振って、どの球を振らないか。それはチームオーダーもあるだろうし、相手投手の研究と自分の得意不得意もあるだろう。杉山は前回と同じくらいの球は投げていたし、前回とおなじように立ち上がりがバラついていたが、その前回と同じという部分がより判断を容易くしたように思う。連敗して負けパターンの初回3失点はもちろんアカンのだけれど、結局これを1点ずつ返すような野球をしない限り、タイガースに変化はないんだから、こりゃこれでしゃあないのよ。
で、赤星が良いヒットで出て、関本が送れずに追い込まれてゲッツー。もうほんっとに、もう、キーー。みんなわかってるのに。わかってるのにできない。体が動かない。一番やりたいことができずに、一番あってはならない結果になる。以後この繰り返し。
2回も杉山は連打を浴びて早々に降板。カウント球、勝負球ともに「当たり前の球」が多すぎたかも知れないね。
タイガース各打者の元気のなさから、序盤でもう勝負決まったというムードが充満する中、マリーンズファンの元気の良い声ばかりが甲子園に響く。なんなんだよ、この虚しさは。ホンットムカムカするわ。
その中で、渡辺、ダーウィン、中村泰は良く投げていたね。ヤスの無失点、切れてしまったが、ライト前は別に普通のライトライナーだし、他もポテンみたいなのだし。ただいつもよりスライダーが切れなかったかな。
さて死球騒ぎ。まずタイガースが与えた3死球だが、杉山の2つは西岡(ローマ字の登録名めんどくさいw)、福浦ともに低めへの引っかけ。軸足あたりに行ったもんだからたまたま避けきれなかったが、明かな「引っかかり」の失投。上手く死球にされたって感じもあるくらい。能見が福浦に当てたやつはイカンね。めった打ちにあって、もう精神的にKOされて、ボールがコントロールできていない状態。勝負もクソもなく、もう隙間を埋めるだけとなった試合で、そんな投手にぶつけられて主力にケガでもさせられちゃたまらないというのは当然の感情だと思う。
で、9回ウラ金本への投球。普通に1球投げた後、第2球の前、投手藤田がプレートを外す。捕手里崎が自軍ベンチをじっと見て、入念にサインを確認する。ミットの構えとは関係なく、球はヒジに向かう。とっさに避ける金本。同じことが三度繰り返され、三度目に金本のヒジに当たる。
報復だろう。故意かどうかに関わらず、ぶつけられたらぶつけ返すのがアメリカ野球文化。外国人打者はそれをしてくれない日本のボスに対して「どうせガイジンだからって守ってくれない」とよく怒っている。
だがここは日本だ。藤田は初めの一発目を投げる前にためらった。里崎はこんな展開でも本当にやるのかとベンチをうかがった。なんたって相手は記録更新中でほとんどのプロ野球選手から尊敬を集める金本なんだから、たとえ命令でもやりたくなかっただろうと思う。
でもやりやがった。善意のかたまりみたいな打者に向かって、執拗に当たるまで続けてきた。ベンチ全員飛び出しての小乱闘は当然、ここ日本で故意死球は許さない、ましてや金本に対しての暴挙は許されることではない。
ラッキーなことに福浦も金本も、少なくとも大事には至らず、翌日も出場した。そして藤田が5/28の試合前に金本に謝罪。金本も笑顔で受け入れながら一言二言説教。「尻に当てろ」と言ったとか。「ここは日本だ。だが、どうしても命令に従わなければならないのなら」という前置きがあったんじゃないかと思う。ともかく、手打ちがあったことについては、かろうじて救われた心境だ。
昨日の試合?それはまた1日遅れで(笑)。いや気が向かないかもしれないけどさ。