2007.07.22 Sunday
初めて期日前に行ったけど、すいてるし楽々。用事のある方は忘れずに!
オールスター第2戦、仙台は雨。なんとか形になって、無事に終わって良かったね。で、オールスターについて感じたことをまとめる。
ファンが盛り上げようとしていること、そのムードに応えようとする選手が増えていることは承知した上で、わざと極端な言い方をする。
「現在のオールスターゲームが日本プロ野球の醜悪な部分を濃縮しているとは言えまいか」。
日本のプロ野球のイヤだなぁと感じるところを挙げていくと、
(1)企業の宣伝が第一目的
(2)メディアの力を悪用
(3)選手のゼニゼニ体質
(4)アメリカのやり方を都合良く歪めて導入
なんていうことがある。どうもそういう悪いエッセンスがオールスターで際立ってしまうように感じるのだ。
それぞれにもう少し詳しく。
(1)チームの呼称に企業名を入れる。その広告費がプロ野球の主な運営財源である。そこがNPBの安定の源であり、将来への不安でもある。広告主義はNPBの骨格だから、オールスターも冠スポンサーに頼る運営になっている。
だから冠スポンサーが悪だとは言わないが、NPBのスターたちを集める大イベントが一社によって支えられなきゃやっていけない、あるいは、NPBのスターが総出である一社の宣伝に協力している、そんなイメージは感心しない。この問題は「オールスターの価値」と言う問題と双子である。
そもそも「あのピッチャーとあのバッターが対戦するとどうなるんだろう」、これがオールスター戦の原点であり、存在意義。ファン投票の選考ルールや開催試合数でその存在意義や価値を守るべき。
(2)プロ野球は、球団所有者でもあるマスメディアが自分に都合の良いように情報を多く流し続けることでファンを確保してきた。だが今、その政策の無理がたたって、なんの権利があって、公共の電波を独占的に使ってそこまで情報を垂れ流すのかという反発が起きている。「オールスターなんだから」という理屈すら思い上がりと捉えられ、こういう強行スケジュールを強いられてしまったように思う。
少なくとも全国的メディアにおいては、伝えるべきチームの伝えるべき選手の情報を、伝えるべき形にこだわって提供してこなかったということを反省しないと大衆の支持に繋がらない。オーナー会議で話題になった「NHKはメジャー報道多すぎ」という泣き言は悪い冗談としか思えない。
(3)MVP一人に200万円、優秀選手4人に100万円という賞争いがなんとも試合をつまらなくしている。野球ってそういうところに面白さを感じるもんじゃないだろう。HRを打てば良いのか?ってことになっちゃう。たった一つのプレーでもその試合の中で輝きを放っていればMVPや優秀選手に値することだってある。最近どんどん選考基準がマズくなっているように感じる。表彰はけっこうなことだが、「名誉」というものの考え方が即物的過ぎてイカンね。
ありがたいとは言っているが、どうせ選手たちにとっては「パーっと行っちゃおうか」の小遣い金額。実質、イメージどちらにとっても効果的な金の使い方には思えない。
(4)すべてに共通するが、MLBだってプロなんだからゼニゼニの世界だ。だが少なくとも表面上は名誉のために戦うというお題目がある。特にオールスターはそういうムードが強い。それがなんだか日本に輸入されると企業宣伝色が強くて、賞金稼ぎ色が濃くて…。確かMLBのオールスターは、ワールドシリーズの開幕開催権(1,2、6,7戦を主催できる権利)を賭けているよね。恐らく多数選出されている優勝候補のチームにとって、あるいはリーグ代表として、勝たねばならぬ大きな理由になる。交流戦もあって、チーム間の移動も以前より多くなった今、オールスターにもっと「良い意味」を持たせる工夫も必要だろう。
って言っているほど、個人的には「つまらない」とは思っていないけど、あえて強く言えばそういうことだと思う。
オールスター第2戦、仙台は雨。なんとか形になって、無事に終わって良かったね。で、オールスターについて感じたことをまとめる。
ファンが盛り上げようとしていること、そのムードに応えようとする選手が増えていることは承知した上で、わざと極端な言い方をする。
「現在のオールスターゲームが日本プロ野球の醜悪な部分を濃縮しているとは言えまいか」。
日本のプロ野球のイヤだなぁと感じるところを挙げていくと、
(1)企業の宣伝が第一目的
(2)メディアの力を悪用
(3)選手のゼニゼニ体質
(4)アメリカのやり方を都合良く歪めて導入
なんていうことがある。どうもそういう悪いエッセンスがオールスターで際立ってしまうように感じるのだ。
それぞれにもう少し詳しく。
(1)チームの呼称に企業名を入れる。その広告費がプロ野球の主な運営財源である。そこがNPBの安定の源であり、将来への不安でもある。広告主義はNPBの骨格だから、オールスターも冠スポンサーに頼る運営になっている。
だから冠スポンサーが悪だとは言わないが、NPBのスターたちを集める大イベントが一社によって支えられなきゃやっていけない、あるいは、NPBのスターが総出である一社の宣伝に協力している、そんなイメージは感心しない。この問題は「オールスターの価値」と言う問題と双子である。
そもそも「あのピッチャーとあのバッターが対戦するとどうなるんだろう」、これがオールスター戦の原点であり、存在意義。ファン投票の選考ルールや開催試合数でその存在意義や価値を守るべき。
(2)プロ野球は、球団所有者でもあるマスメディアが自分に都合の良いように情報を多く流し続けることでファンを確保してきた。だが今、その政策の無理がたたって、なんの権利があって、公共の電波を独占的に使ってそこまで情報を垂れ流すのかという反発が起きている。「オールスターなんだから」という理屈すら思い上がりと捉えられ、こういう強行スケジュールを強いられてしまったように思う。
少なくとも全国的メディアにおいては、伝えるべきチームの伝えるべき選手の情報を、伝えるべき形にこだわって提供してこなかったということを反省しないと大衆の支持に繋がらない。オーナー会議で話題になった「NHKはメジャー報道多すぎ」という泣き言は悪い冗談としか思えない。
(3)MVP一人に200万円、優秀選手4人に100万円という賞争いがなんとも試合をつまらなくしている。野球ってそういうところに面白さを感じるもんじゃないだろう。HRを打てば良いのか?ってことになっちゃう。たった一つのプレーでもその試合の中で輝きを放っていればMVPや優秀選手に値することだってある。最近どんどん選考基準がマズくなっているように感じる。表彰はけっこうなことだが、「名誉」というものの考え方が即物的過ぎてイカンね。
ありがたいとは言っているが、どうせ選手たちにとっては「パーっと行っちゃおうか」の小遣い金額。実質、イメージどちらにとっても効果的な金の使い方には思えない。
(4)すべてに共通するが、MLBだってプロなんだからゼニゼニの世界だ。だが少なくとも表面上は名誉のために戦うというお題目がある。特にオールスターはそういうムードが強い。それがなんだか日本に輸入されると企業宣伝色が強くて、賞金稼ぎ色が濃くて…。確かMLBのオールスターは、ワールドシリーズの開幕開催権(1,2、6,7戦を主催できる権利)を賭けているよね。恐らく多数選出されている優勝候補のチームにとって、あるいはリーグ代表として、勝たねばならぬ大きな理由になる。交流戦もあって、チーム間の移動も以前より多くなった今、オールスターにもっと「良い意味」を持たせる工夫も必要だろう。
って言っているほど、個人的には「つまらない」とは思っていないけど、あえて強く言えばそういうことだと思う。