自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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オールスター所感
関係ないけど、来週は甲子園行きなので参院選の期日前投票をやってきた。
初めて期日前に行ったけど、すいてるし楽々。用事のある方は忘れずに!


オールスター第2戦、仙台は雨。なんとか形になって、無事に終わって良かったね。で、オールスターについて感じたことをまとめる。
ファンが盛り上げようとしていること、そのムードに応えようとする選手が増えていることは承知した上で、わざと極端な言い方をする。
「現在のオールスターゲームが日本プロ野球の醜悪な部分を濃縮しているとは言えまいか」。

日本のプロ野球のイヤだなぁと感じるところを挙げていくと、
(1)企業の宣伝が第一目的
(2)メディアの力を悪用
(3)選手のゼニゼニ体質
(4)アメリカのやり方を都合良く歪めて導入
なんていうことがある。どうもそういう悪いエッセンスがオールスターで際立ってしまうように感じるのだ。

それぞれにもう少し詳しく。
(1)チームの呼称に企業名を入れる。その広告費がプロ野球の主な運営財源である。そこがNPBの安定の源であり、将来への不安でもある。広告主義はNPBの骨格だから、オールスターも冠スポンサーに頼る運営になっている。
だから冠スポンサーが悪だとは言わないが、NPBのスターたちを集める大イベントが一社によって支えられなきゃやっていけない、あるいは、NPBのスターが総出である一社の宣伝に協力している、そんなイメージは感心しない。この問題は「オールスターの価値」と言う問題と双子である。
そもそも「あのピッチャーとあのバッターが対戦するとどうなるんだろう」、これがオールスター戦の原点であり、存在意義。ファン投票の選考ルールや開催試合数でその存在意義や価値を守るべき。

(2)プロ野球は、球団所有者でもあるマスメディアが自分に都合の良いように情報を多く流し続けることでファンを確保してきた。だが今、その政策の無理がたたって、なんの権利があって、公共の電波を独占的に使ってそこまで情報を垂れ流すのかという反発が起きている。「オールスターなんだから」という理屈すら思い上がりと捉えられ、こういう強行スケジュールを強いられてしまったように思う。
少なくとも全国的メディアにおいては、伝えるべきチームの伝えるべき選手の情報を、伝えるべき形にこだわって提供してこなかったということを反省しないと大衆の支持に繋がらない。オーナー会議で話題になった「NHKはメジャー報道多すぎ」という泣き言は悪い冗談としか思えない。

(3)MVP一人に200万円、優秀選手4人に100万円という賞争いがなんとも試合をつまらなくしている。野球ってそういうところに面白さを感じるもんじゃないだろう。HRを打てば良いのか?ってことになっちゃう。たった一つのプレーでもその試合の中で輝きを放っていればMVPや優秀選手に値することだってある。最近どんどん選考基準がマズくなっているように感じる。表彰はけっこうなことだが、「名誉」というものの考え方が即物的過ぎてイカンね。
ありがたいとは言っているが、どうせ選手たちにとっては「パーっと行っちゃおうか」の小遣い金額。実質、イメージどちらにとっても効果的な金の使い方には思えない。

(4)すべてに共通するが、MLBだってプロなんだからゼニゼニの世界だ。だが少なくとも表面上は名誉のために戦うというお題目がある。特にオールスターはそういうムードが強い。それがなんだか日本に輸入されると企業宣伝色が強くて、賞金稼ぎ色が濃くて…。確かMLBのオールスターは、ワールドシリーズの開幕開催権(1,2、6,7戦を主催できる権利)を賭けているよね。恐らく多数選出されている優勝候補のチームにとって、あるいはリーグ代表として、勝たねばならぬ大きな理由になる。交流戦もあって、チーム間の移動も以前より多くなった今、オールスターにもっと「良い意味」を持たせる工夫も必要だろう。

って言っているほど、個人的には「つまらない」とは思っていないけど、あえて強く言えばそういうことだと思う。

Posted by torao at 10:37 | comments(6)
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セ対パの真剣勝負は交流戦で見られるようになりましたので、オールスターの「夢の対決」という惹句も色褪せたものになりました。
ただ、第1戦の9人投手リレーはオールスターならではのもので、近年の中では出色の演出だったと思います。
また、楽天・田中のように、試合の勝敗を度外視した腕試しの場としても有意義だったのではないでしょうか。

疲れている選手、痛んでいる選手のリフレッシュ期間としても有効です(←利己的!)。
| 一虎ファン | 2007/07/22 11:28 AM |
「だって、シーズン中の大事な時期に、こんな余興に出てんだぜ。
賞金狙いもするっちゅうねん。」
な〜んて考える選手が居てもなんら不思議じゃない
けどね。
NPBの日本人選手の契約で、ASG出たら幾らと言う
インセンティブ組んでる人居ましたっけ?
MLBなんかは結構組み込んでる人が居て、表向き
名誉の為の出場は面目を保たれている。

ASGだけではないけど、日本の野球にある理念って
油っこいコマーシャリズムと捩れたアマチュアリズムの2本立て
ですもんね。
NPBも興行主が、一番金も発言力も無いんだもんなぁ。
| 西田辺 | 2007/07/22 11:36 AM |
今回の全☆で1つは確実によかったことは、出場全選手、監督、コーチの使用したユニにサインを入れてオークションに出し、売上げを中越沖地震の義援金に寄附したこと。
震災発生後真っ先に義援金100万円を寄附したイーグルスの選手会に、他の11球団も追随して、NPB全体で計1200万円の寄附。GJ。
できれば、アナウンス効果を狙って、試合前や試合後のセレモニーで譲渡式を行い、会場に募金箱を置き、TV中継でも義援金受付の案内を出すともっとよかったんですけど。

第1戦の9人投手リレーについては、すごく新鮮で面白かったんですが、批判する人は批判してますね。「投手がMVP(の賞金)を取るチャンスが全くなくなる! もっと長く投げさせろ!」という趣旨でしたが、同じ人が「2戦目の田中は長く投げさせすぎ」と言ってました(笑)
| あーちゃん | 2007/07/22 1:16 PM |
to 一虎ファンさま
そうなんですね。個人の対決だけではダメなんです。
だからチームの勝利に金以外の大きなものを賭けて、そのために必要なありとあらゆる技術の見本市みたいだと、これまた楽しいんじゃないでしょうか。

to 西田辺さま
興行主が「主」じゃなくて、傀儡の「主」ですからね。それが一番いけませんね。

to あーちゃんさま
地震のこと、本当そうでしたね。
ちゃんと賭けるものを決めれば、MVPがどうこうより、もっと面白いオールスターなると思います。
| torao | 2007/07/23 12:43 PM |
こんばんは。
私もそう思います。特に選手の賞金は不要と思います。でも賞金出さないとどうなるんでしょうね。東京ドームの外野指定が2500円。通常の1700円との差800円が賞金へ回るんでしょうね。
ちょっと冷めてしまいます。
| ぱんきんまん | 2007/07/24 12:10 AM |
to ぱんきんまんさま
チケット代が多少上がるのはまあいいかなと思います。ただ空席があったということは、その値段が合っていないということなんでしょうね。
| torao | 2007/07/24 12:24 PM |

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