自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
ABOUT
マリーンズ勝ち上がる
差はないようであって、あるようでない。でもやっぱりないようでいて、厳然としてある。
どちらの応援をするでもなく、ただの野球ファンとして楽しんだクラシリパその1決戦、面白い勝負だった。


監督は、日本の厳格な父vsアメリカの愉快なパパ。やり方、考え方の違いは大きくあるけれど、力に差があるとは思わない。チーム作りも大きく違うが、差はほとんどない。その個性のぶつかり合いが、時に「相性」となってしまうように思えるのだ。
印象としては、自分を強く見せることに長けているのがマリーンズ、また自分を強いと思い込むのが上手いのがマリーンズ、そしてそう思わせる最強の器が千葉マリンスタジアムとファン。そのそれぞれにおいて、王監督の個性がバレンタイン監督の個性に飲み込まれてしまったように思う。


先発投手は、アメリカのパワーvs日本の技術。レギュラーシーズン通りの結果となった。この日の成瀬がいつもどおりなのかわからないのだが、交流戦で見た時と同様、他とレベルの違う投球をしているなぁと思った。「ボールが高い」「浮いている」というのを「悪」として扱う一般レベルの遙か上。全球種内外の出し入れは当たり前、低めの変化球の軌道を出し入れするのも当たり前。高めの直球でストライクとボールを出し入れする。こんな自信満々にストライクゾーンをあらゆる方向で出し入れしようという投手はそうはいないだろう。すくなくとも私が普段見ているセの投手では思い当たらない。
さらに制球力だけじゃなく、投球フォームの完成度がまた凄い。出どこを見せない、球種を見破らせない。まさしく技術力の勝利。技術が先にあり、精神がついてきて、さらに技術が向上するというジャパニーズドリームスパイラル。ホント凄いと思うよ。

H5安打、M6安打。勝負の分かれ目になったのは西岡の四球、そしてその後の連続四球を呼ぶ走者西岡の圧力。しかしそれより先にあったのは、「難攻不落」成瀬の圧力。後で振り返れば、たとえ僅かな差だとしても、明かな差があったとしか言いようがない。

6球団による「日本一」への頂上争い、まず一つ鷹が姿を消した。次に消えるのは竜か虎か。ああ負けたくない!ああ勝ちたい!負けるんじゃねえぞ!勝てよ!

Posted by torao at 08:42 | comments(9)
[阪神]たわいない話
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成瀬ナイスピッチングでした。
セットから足を上げて右肩・左肩の切り返し直前まで
頭と右肩の距離が変わる事無く、体重移動されてゆく。
ボールの握り・出所を隠すとともに制球力に雑大なる威力を
発揮する。
ウチの若手左腕も是非見習って欲しいボディコントロールです。

ホント、僅かな差というか、綾と言うか・・・。
好投を続けた両投手だったのに。
>たとえ僅かな差だとしても、明かな差があったとしか言いようがない。
見えるもの、見えないもの含めて、そこには何かが
挟まっていたんでしょうね。

さぁ、明後日から心理戦得意の妖術使いvs阪神ファンの
オッサン代表の対決。
今年の全てをぶつけて突き進め!
| 西田辺 | 2007/10/11 11:10 AM |
わずかな差、が技術の頂点では致命的ですから。ただ、そのわずかな差、が作られているとしたら・・・。

もし、作為的なわずかな差が存在するとして、それを蹴散らせるのは、今、球界でただ一人の投手、だと思っています。

きつい戦いが続くと思いますが、頑張って下さい♪
| DAI | 2007/10/11 11:25 AM |
成瀬は凄いね!!。さすがシーズンで1敗しか
してないだけありますね。ホークスの杉内のホームを参考にしているそうです。そう言われれば似ていますね。ゆったしたフォームからリリースの時にピュッと力を入れる投げ方。能見あたりは見習ってほしい!!能見は逆だからね。
高校の先輩の川口意識しすぎ(笑)
| spk | 2007/10/11 11:52 AM |
初回無死一塁、送りバント失敗→ヘナヘナガックリはウチの専売特許じゃなかったんですね。安心しました(←おいおい)。

それにしても、成瀬攻略法はないのでしょうか。普通に投げられたらもうお手上げ。球がキレているから、バントさえむずかしい…。
ウチとあたるときは成瀬の不調に期待します。
| 一虎ファン | 2007/10/11 11:55 AM |
あ、DAIさん。ホークスファンの方ですよね。
関東のスポーツ新聞4紙が1面、成瀬。ひとつはサブローでしたね。デイリー除く。笑。
あぁ、投手が1面。うらやましい。13〜15日にもこんな(阪神の)投手が1面のスポ紙がいっぱいでるといいなぁ。
タイムリーが4番サブロー、そして最後のバッター、4番松中。。。ここにも差が。がんばれ。虎の4番。サブロー曰く、キーワードは「楽しむ」だ。

今日はスポ紙、関西でも成瀬が1面なんですかね??
| メル | 2007/10/11 12:01 PM |
to 西田辺さま
投球のコツをつかむのに、人によっては年季は不要ということでしょうか。もちろん練習につぐ練習は積んだのでしょうが、まだ若いのにねぇ、凄いなぁ。

to DAIさま
お疲れ様でした。
まずホークスはリーグ優勝をしないといけませんよね。2位3位からの勝ち上がりっていうのを、選手たちが自分で許してないんですもん(笑)。
あの外人投手は忍耐力がありましたね。びっくりしました。下柳ならグラブ3回投げてます(笑)。ただあれだけの球があるんだからもうちょっと寄せても良かったのに。
しかしそうなると虎は名古屋を通過させてもらっちゃうの?それも胸くそ悪いなぁ(笑)。球児もね、ライジングが浮きすぎるくらい調子良いとヤバイんよ(笑)。

to spkさま
能見はちょっと力のかけ方がまた違う投げ方ですもんね。シーソーっぽいといか。
でもあれはあれで、もうちょっとだと思うんですよ。どうしたらクロスの直球を生かせるか。あとちょっと!

to 一虎ファンさま
成瀬攻略法は精神的に揺さぶることですね。1番から9番まで左打者を並べるとか、鈍足打者を並べるとか、投手ばかり並べるとか(笑)。あとはこっちの先発にヤスを立てるとか。いろんな意味で揺さぶれると思います(笑)。

to メルさま
>13〜15日にもこんな(阪神の)投手が1面の…
イメージイメージ!イメージするんだ!
うーん、難しい(笑)。とりあえず久保田はイメージできたぞ!(笑)
| torao | 2007/10/11 1:03 PM |
また立ち寄らせていただきました。

今年のうちは成瀬の年でした。
勝っても負けても成瀬と心中なら本望だ!という気持ちになれた事は野球ファンとしてとても幸せだったんじゃなかろうかと思います。
先の道のりも本当に厳しいですが、一試合でも長
くシーズン終了まで見守りたいと思ってます。

まずはお先に第2ステージです。
タイガースさんと、もう一度お会いできます事を心より願っております。
(お邪魔いたしました)
| ぱの2い | 2007/10/11 2:25 PM |
CSセ第1ステージまで、あと2日。

緊張してます。でも阪神は勝ちます。絶対に勝ちます。
鳥谷、頑張れ!同じ東京出身と言うだけの事で勝手に親近感を持ってます。

今日は先輩は……
体調不良で休みでした。明日は元気な姿で来る事を祈ってます。失礼しました。
| TT | 2007/10/11 11:40 PM |
to ぱの2いさま
>勝っても負けても成瀬と心中なら本望だ!
そういう投手がいるって幸福ですよね。羨ましい、本当に。
うちも後の投手ならいるんですけどね。
勝ち抜け、おめでとうございます!

to TTさま
そういえば、最近野球界に「東京都出身」という人がめっきり少なくなってきたような気がしないでもないです。ちなみに私も東京都出身、鳥谷と同じように三多摩地域の出です。
| torao | 2007/10/12 12:11 PM |

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