2007.10.25 Thursday
フェニックスリーグや秋季練習で若い投手たちが目の色を変えているという情報がスポーツ新聞などからちらほら伝わってくる。
井川が抜けた後の今季は、多くの投手にとって大チャンスだったのだが、それを生かした投手は上園くらいか。今年はさらに「ローテの柱不在」という状況からのスタートなのだから、さらにチャンスは拡大している。気運としても「うちにも成ビッシュはおらんのか?」って感じで、若者への期待が高まっている。楽しいオフになりそうだ。
今年また広島カープが揺れそうだ。エース黒田がメジャーへ、そして4番新井がチームを離れる、そんなことになるかも知れない。G戦の放映権収入が減り、事業予算は減る。選手に払える年俸総額も減り、チームの体力が弱まり、成績不振で客入りも伸びない。
しかし本来広島は「野球どころ」で、献身的なファンも多く、伝統的にカープの選手は反骨心に溢れていて、強いチームになる土壌がある場所。FAという制度は、経営基盤の弱い球団には圧倒的に不利に働く。新しい球場さえ出来れば、という期待感もあるだろうが、根本的な問題解決ではないだろう。
NFL(全米プロアメフト)にグリーンベイ・パッカーズというチームがある。グリーンベイは、五大湖の近くウィスコンシン州にある人口10万人の町。アメリカのメジャースポーツチームがある町としては異例中の異例という程小さい町である。そしてこれまた異例中の異例だが、一般市民が100%保有しているプロスポーツチームである。全額出資して運営している。しかも出資者にはなんの見返りもない。株価は固定、配当はなし、チケット優遇もない。
フローズン・ツンドラとあだ名される極寒のランボーフィールド(スタジアム名)は、今まで(現在は7万3千人のキャパとなっているが)ずーっと満員だ。年間指定券を買うためには35年待ちだという(笑)。この神秘のチーム、パッカーズについては、ウィキペディアに詳しいのでぜひ読んで(ウィキペディア)。
しかし、もし広島カープに経営危機が訪れても、日本のグリーンベイ・パッカーズになることを、NPBは許さないだろう。12企業で「親方株」を独占するNPBが、自分の立場を危うくしかねないような解決策を認めるはずがない。となるとその時の解決方法は例のアレになってしまう。
外に目を向ければ、これに限らず、解決策、解決方法は無数にある。しかし、この閉じられたたった12球団の共通利益にすら目が向かない「親方たち」にいったい何が出来ようか。絶望感は日に日に強まる。
内向きになっている者の視点を変えさせるのは外圧しかない。だからあちこちに起きている独立リーグを応援したい。すがるような期待とも言える。
今はほんの芥子粒のような独立リーグの気運。事業規模は極小、レベルも決して高いとはいえないだろう(とは言え、フェニックスリーグに参加している四国アイランドリーグ選抜は、NPB二軍と互角以上の戦いをしている)。でもこれが多くの地域に広がり、最終的に例えば20チーム、30チーム、40チームでただ一つの日本チャンピオンシップを争うようになれば、それなりの重みが出てくると思う。そうなれば、NPBも放置するわけにはいかなくなる。潰しに行くかも知れないし、マイナーとして抱えようとするかもしれないし、たとえそれぞれの目先の利益を削ってでも15,16球団制へと拡大を考えることになるかも知れない。プロを頂点とした、野球界の組織に新しい原則が導入されるかも知れない。
日本の野球界を変えるのは、こういうアザーリーグの躍進しかあり得ないのではないか。最近ではそんなことを考えている。
井川が抜けた後の今季は、多くの投手にとって大チャンスだったのだが、それを生かした投手は上園くらいか。今年はさらに「ローテの柱不在」という状況からのスタートなのだから、さらにチャンスは拡大している。気運としても「うちにも成ビッシュはおらんのか?」って感じで、若者への期待が高まっている。楽しいオフになりそうだ。
今年また広島カープが揺れそうだ。エース黒田がメジャーへ、そして4番新井がチームを離れる、そんなことになるかも知れない。G戦の放映権収入が減り、事業予算は減る。選手に払える年俸総額も減り、チームの体力が弱まり、成績不振で客入りも伸びない。
しかし本来広島は「野球どころ」で、献身的なファンも多く、伝統的にカープの選手は反骨心に溢れていて、強いチームになる土壌がある場所。FAという制度は、経営基盤の弱い球団には圧倒的に不利に働く。新しい球場さえ出来れば、という期待感もあるだろうが、根本的な問題解決ではないだろう。
NFL(全米プロアメフト)にグリーンベイ・パッカーズというチームがある。グリーンベイは、五大湖の近くウィスコンシン州にある人口10万人の町。アメリカのメジャースポーツチームがある町としては異例中の異例という程小さい町である。そしてこれまた異例中の異例だが、一般市民が100%保有しているプロスポーツチームである。全額出資して運営している。しかも出資者にはなんの見返りもない。株価は固定、配当はなし、チケット優遇もない。
フローズン・ツンドラとあだ名される極寒のランボーフィールド(スタジアム名)は、今まで(現在は7万3千人のキャパとなっているが)ずーっと満員だ。年間指定券を買うためには35年待ちだという(笑)。この神秘のチーム、パッカーズについては、ウィキペディアに詳しいのでぜひ読んで(ウィキペディア)。
しかし、もし広島カープに経営危機が訪れても、日本のグリーンベイ・パッカーズになることを、NPBは許さないだろう。12企業で「親方株」を独占するNPBが、自分の立場を危うくしかねないような解決策を認めるはずがない。となるとその時の解決方法は例のアレになってしまう。
外に目を向ければ、これに限らず、解決策、解決方法は無数にある。しかし、この閉じられたたった12球団の共通利益にすら目が向かない「親方たち」にいったい何が出来ようか。絶望感は日に日に強まる。
内向きになっている者の視点を変えさせるのは外圧しかない。だからあちこちに起きている独立リーグを応援したい。すがるような期待とも言える。
今はほんの芥子粒のような独立リーグの気運。事業規模は極小、レベルも決して高いとはいえないだろう(とは言え、フェニックスリーグに参加している四国アイランドリーグ選抜は、NPB二軍と互角以上の戦いをしている)。でもこれが多くの地域に広がり、最終的に例えば20チーム、30チーム、40チームでただ一つの日本チャンピオンシップを争うようになれば、それなりの重みが出てくると思う。そうなれば、NPBも放置するわけにはいかなくなる。潰しに行くかも知れないし、マイナーとして抱えようとするかもしれないし、たとえそれぞれの目先の利益を削ってでも15,16球団制へと拡大を考えることになるかも知れない。プロを頂点とした、野球界の組織に新しい原則が導入されるかも知れない。
日本の野球界を変えるのは、こういうアザーリーグの躍進しかあり得ないのではないか。最近ではそんなことを考えている。