自称阪神タイガース評論家（跡地）

以下、雑感をだらだらと。

・Ｂｓ先発の金子ってものすごく良い投手だね。ビックリ。ナンボほど勝つんだろうって思っちゃうけど、違うのかな。

・ラロッカ、ローズ、カブレラってあんまりだな（笑）。ハマちゃんもいるし、ピチピチ素速い選手もいるし、けっこうオモロイやん。

・初回素晴らしい金子に対して粘りに粘った１番赤星。毎試合こういう出だしなら、今年の最終的な「攻撃の出来高」は全然違ってくるだろう。８回表、同点で藤本二塁打の無死二塁。送りバントのサインに赤星のバントはファール。進塁打のサインに変わって、ファールで追い込まれてから、上手く二遊間に転がしてミッションクリア。ただ、２ストライクまではバントの方が好みだな。その方が、赤星なら一塁セーフの可能性が高くなるだろうし。

・そういう意味では去年の「攻撃の出来高」の責をある程度負うべきなのは、去年の１番鳥谷なのだが、相変わらず「先端の丸さ」が目立つ。塁上での丸さ、守備での丸さ。突き刺さってくるような恐怖感を感じない。中継になかった場面でも、球際に弱い守備を連発していたとか。この時期から「変化」をわかりやすく見せてくれないようじゃ誠に困る。

・今岡のＨＲは外高めのゆるい変化球をふわんと高く運んだ、独特の一発。甲子園だと風で流れてファールかもね。この１本でどうこうという打球ではない。

・桜井のＨＲは対照的に素晴らしい１本。真ん中低め直球、桜井の好きなところではあるが、自然体で振り抜いて火を噴くようなライナーでスタンドに突き刺さる。魅力あるよね。

・その前で葛城がヒットを打ったのも刺激になっているのだろう。フォードも終盤の代打で見事なハードヒット。三遊間を鋭く破る勝ち越しタイムリーでレギュラー争いはますます混沌。

・上園はそう悪くもない。その様子は昨季終盤、ドラゴンズ戦やクラシリの時によく似ている。直球ベースでカウントを作るところまでは良し。追い込んだ後の勝負球フォークが高く浮いて、ウッズにゴンという場面を何度も見たが、あれがそのままになっているような印象。どっからどう見ても、そう悪くないというのがまたタチ悪い。ちょっとはまり込んでいるかもね。

・岩田はまずまず。「これじゃダメだ」と怒りながら投げているようなのが良いんじゃない？先端が尖っているから、打者が気圧される。

・７，８回をゼロで抑えた正田を見ることはできなかったが、どうだったのかね。

・金村大が最後１回、１点のリードを守り切るべく上がった。捕手は小宮山。先頭を内野安打から二盗を許し、二死三塁と進められて、代打村松に同点タイムリー。しかし直球は思い切って腕が振れていた。打たれたのは甘い変化球。数球見た限りでは、金村大の速球の威力は十分だっただけに、悔しくてしょうがないだろう。
だけど若いバッテリーにとっては、とてつもなく大きな経験になった。二死一塁となって、代走平下が二盗を企図、小宮山がピシャリと刺し、引き分けででゲームセット。やられっぱなしで終わらなかったところは立派だった。今までにない大きな経験を積んだ、金村大と小宮山の今後には大注目だ。