自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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体系的に貧打を嘆くその2
アスレチックス戦はとりあえずダイジェストを見たのみ。
途中で切れているであろう録画はまだ見ていない。そのうち見て、面白いことがあれば書くことにする。

英文記事はこちら。



とりあえずダイジェストで印象に残ったこと。
・福原は前回の好投が繋がらない凡投。甘くなるか外れるか。借金王復活が危惧される。
・ただし5失点のうち2点は赤星の「フライ見失い」。
・阿部が三人斬り、2奪三振。JFK&アベナベの5人で後ろ3〜4回のローテを組め。
・評価不動の実績者、金本&ジェフの結果が悪かろうが、見なかったことにして吉。
・ルーがまたダイブでビッグプレー、平野が盗塁絡めて得点。今年の売り。
・桧山がレフト前タイムリー。なんか掴んだかな?



前回(体系的に貧打を嘆くその1)の続き。
さて、昨季タイガースの得点力がいかに並はずれて低かったかを見てきた。ただ打てないばかりでなく、走れないことも大きく影響しているだろう、そんな話をした。

それにしても、とにかく打てていないのも動かしようのない事実。なぜにこうも打てなかったのか。なぜこれほどヒットが少ないのか。体系的に(?)考える。

ヒットが生まれる条件とは、
(1)バットを振ること
(2)バットにボールが当たること
(3)十分な打球速度があること
(4)ヒットゾーンに飛ぶこと
である。他にバットを持っていること、なければバットを買うこと…などがあるが、くだらないので止める(笑)。

さて、それぞれに見ていく。
(1)バットを振ること
まずこれが出来ていない。振るべき甘いボールをしっかり振るというキホンのキが出来ていない。なぜそんなことになるのか。ハッキリ言って投手に飲まれているのだ。
それには理由がある。「どうせ打たれても点にはならない」と思われている。ランナーが出ていなければHR以外は点にならないから、投手は楽。それほどTは出塁率が低い。ましてやHRも少ないから楽。まして走者が1塁にいてもヒットなら2塁でストップだから楽。2塁に走者がいても1ヒットで帰ってこられないから楽。投手が楽だから、打者を飲んでかかる。
出塁してかき回す役、大きいのを打つ役、繋いで走者を進める役、この役割を臨機応変にこなす。そして塁上では次を果敢に攻める。これによって投手対打者の心理戦は大きく変わる。バットを振れるようになる。

(2)バットにボールが当たること
振ってもバットに当たらないというのは、タイミングを外されているということ。変化球全盛の現代の打撃理論では、いかに自分の体寄りでボールを捉えるかが重要とされている。そのためにはスイングスピードを速くして、後ろ足を軸に回転し、後ろの手で強く押しこみ、大きいフォローを取る形が良しとされる。
しかし結果が出ないと、どうしても「当てる」ことにとらわれて、理想のポイントより遠いところで当ててしまうようになる。

(3)十分な打球速度があること
その結果、打球に十分なパワーが乗らずに、力のない打球が外野で失速したり、野手に追いつかれてしまったり、飛んだコースが良くてもヒットに(もちろんHRにも)ならなくなってしまう。

(4)ヒットゾーンに飛ぶこと
そして、タイガースの野球が、そのヒットゾーン自体を狭くする野球だったということも重要。出塁・進塁を軽視しているから、相手の守備陣形が「対打者のデータ」のみで決められる。この打者はこういう配球で攻めれば、どこにしか打球が飛ばない。その研究成果のとおりの守備位置にいればヒットゾーンを防げる。ところが塁上に走者がいて、次の塁への十分なプレッシャーをかけていれば、まずその配球に制限をあたえられるかも知れない。また思い切った守備陣形を取ることに迷いが生じるかも知れない。
こうやって相手十分の組み手にしない工夫をしていけば、ヒットゾーンは広がる。

昨季の「脅威の低得点」はこうして生まれてしまったもの。裏を返せば、当たり前のことを当たり前にやらなかった結果なので、それを逆に返していけば良いと思う。
平野、新井、フォードら、「タイガースクオリティ」に毒されていない外部からのファイターが、化学反応の核となってくれることとともに、首脳陣の方針大転換を願わずにはいられない。

Posted by torao at 08:37 | comments(6)
[阪神]たわいない話
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昨日対戦したアスレチックス、球団の方針で、「ヒット数より出塁率を優遇する」らしいですが、これこそ今のタイガースに必要な事項ではないでしょうか!?
確かに、平野、新井、フォードの三人の「ファイター」は、何かを変えてくれそうで期待せずにはいられません。

ちなみに、アスレチックス、「送りバント&盗塁は極力やらない」のも球団の方針らしいですが、これはPowerのメジャーならではで、日本の野球では考えられません。(ノムさんに怒られそう)
| ジジィ | 2008/03/24 10:18 AM |
貧打を怒る、嘆く、愚痴るのは得意ですが体系的(?)分析は苦手なのでお任せします。
・2番→平野
・シーツ→新井
・今岡→もはや不動ではなさそう
で、去年よりはいいような気がしています。

蛇足ですが今年の御三家は
期待→矢野
応援→金本
好き→下柳
の中年トリオにします。
| やっぱりトラ! | 2008/03/24 12:08 PM |
実際中日の選手からは岡田阪神は相当舐められてますよね。
ちょっと前に番組で中日の選手に阪神をどう思うかインタビューしてましたが
最近はずっといっしょに優勝争いしてきたにもかかわらず不思議なチームと鼻で笑われて
阪神が特別強いどうのといった意見は一つもありませんでした。

実際、05の幻想やJFKの麻薬に溺れて
先発や走や守といった野球の基本部分をおろそかにしてる岡田野球はまったく怖くないんでしょうね。

阪神は今一度改革の時期にきてると思います。
| すかんぴん | 2008/03/24 4:06 PM |
何でもかんでも振れとは言わないけど、甘いファースト
ストライクまで平然と見逃すのは見てて萎えますね。
ひとまず一球見ようとしているのか、もっと打ち易い球が来る
のを待ちわびているのか。
前者は、初対戦なら兎も角、何度も相対し傾向も分かっている
投手の一体何を見ようと言うのか。
後者なら問題外。
プロの投手がそんなにチャンスをくれる訳ないです。
甘けりゃ初球からでも行くとなれば、相手もそれなりに
対策を考えざるを得ない。
とにかく、タダで優勢を渡す事も、相手の間合いで勝負する
必要など一つもないんだから、自分達がやられてイヤな事を
思い浮かべて実践していかないと。
ただ漫然と来た球を打って勝てる程甘い世界じゃないはず。
考えて工夫しなきゃ、ね。
| 西田辺 | 2008/03/24 7:43 PM |
ノムさんのころは弱いと言い聞かせて奇策,岡田はんは勘違い横綱で正攻法,何とかうまく混ざり合ってくれたらいいのにね。
木戸作戦コーチあたりが去年とは違うところを演出してほしいわ。
3について,金本とか狩野の打球はやっぱり鋭いと思うんですわ。ウェートトレは大事だと思いますわ。
| 広虎 | 2008/03/24 8:17 PM |
to ジジィさま
マネーボールが話題になったのはずいぶん前のことですし、出塁率優遇ももはや珍しい考えではないようです。スワローズは古田監督が出塁率重視を明言していましたし、おそらくタイガースも出塁率重視を打ち出しているからこそ、四球数が多いのだと思います。
岡田監督がバントや盗塁を好まないのも、実はマネーボールに近い考えだと思います。圧倒的にウケが悪いですけどね(笑)。

to やっぱりトラ!さま
御三家というより、三大老って感じですね(笑)。

to すかんぴんさま
実は星野さんがいちばんはじめにやったことが、「なめられるな」ってことだったんですよね。喧嘩腰で、ガン飛ばす。そういうところ野球選手なんて、やんちゃな高校生と大差ないんですよ(笑)。

to 西田辺さま
「ボールを振るな」より先に、「ストライクを振れ!」これだと思うんですよ。ストライクを振るから、相手投手はストライクを投げるのが怖くなる。怖がって投げるから手元が狂う。こういう循環にしなきゃいけないのに、まったく逆になっていますからね。いけません。

to 広虎さま
そうですね、パワーは大事です。タイガースはウェイトをやっている方の球団になりましたから、あとはパワーの有効活用についても理論的に取り組んで欲しいと思います。
| torao | 2008/03/24 10:37 PM |

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