2008.07.07 Monday
舞台は甲子園球場で、相手は中日ドラゴンズってのが素晴らしい。同期の鶴と競り合っているのも良いのだろうね。
岡田監督コメントからすると、即昇格&即先発がありそうだ(サンスポ)。夏のお楽しみがまた増えた。
長いペナントレースは航行、特に帆船など乗組員のチームワークが重要な船の航行に例えられる。自分に与えられた職務、自分が期待されている職責を忠実に実行する。驕らず謙虚に、自分勝手な欲求を制御しながら粛々と。言葉にするのは簡単だが、実際に行うことは簡単じゃない。
皆が同じ気持ちで同じ方向を向いている時は、その調和の中であたかも簡単であるかのように実現できるのに、ひとたび狂い始めると不安感に襲われ、自信を失い、加速度的変化で調和が失われていく。長い航海の中では、予定外の事故に見舞われ、船体に損傷を受けるような日もある。
この試合はそんな感じだった。しかし長いシーズン、そんなことは実に良くあることで、それはそれで仕方ない、次の試合に向けてもう一度各所を点検して、再調整して臨もう、そういう話である。ところがこの日のタイガースは、その一日の終わりに際し、驚くべき短時間ですべての点検整備と修復を完了させて、職務を終了させた。その手際の見事なこと。不調を来す原因を作った者たちはもちろんのこと、全員が自分の能力の限りを尽くした。信じられない仕事ぶりだった。
1回表、いつも通り。赤星初球を渋くセンター前、関本初球バントピタリ。2球でベイ先発吉見をピンチに追い込むも、3,4番が凡退し無得点。ちょっと「おや?」。
一方ベイはそのウラ、同じような攻撃から4番村田のタイムリーで先制点。先発上園はカウント球ではなかなか制球良く追い込んでいたが、時折、特に勝負球で意図しないところに行ってしまって痛打を食った。
しかしすぐその直後、林センター前、鳥谷四球でチャンス到来。左投手に対してこの5,6番でチャンスメークという形がけっこう多いね。特に鳥谷の四球の多さは特筆モノ。リーグ4位。ただしチーム3位ってすごいな(赤星がリーグ1位、Dウッズ同2位、金本3位、鳥谷4位、新井5位)。打率も高いけれどチーム出塁率のずば抜けた高さ(.344、ちなみに2位はカープで.318)は四球の多さだね。
さて2回表無死一二塁、ここでまたしても女房役野口がドカンと逆転3ラン。チャンスを作って拡げて、思いっきり打つべき打者が最高の結果、強いよなぁ。
しかし3回表はまたできた大きなチャンスで野口併殺。ちょっと「あれ?」。
でも4回表、バルディリス記念の1号を左中間スタンドへ。打つ方ではまだまだだけど、ここは低い球を上手く運んだ。上園に嬉しい追加点で4−1。
ところがその裏、連打から1点返されてしまって4−2、「うーん…」。併殺の間の失点だから、最悪というわけでもないのだが、どうも巡りが自分たちのものではない。
6回表、ベイは桑原にスイッチ。四球とバントと意表をつく鳥谷の三盗にバルの死球で一死一三塁、ここで代打葛城、ベイも投手山北に、すると代打の代打矢野。結果は併殺でチェンジ。「うわあ…」。
必死の防戦をするベイはわかる。だがタイガースが「勝負のヤマ」をおつきあいすることもなかった。総力戦の名の下にどんどん戦力を投下するつもりだったのはわかるが、ムダなこと、もったいないことをしちゃバチが当たる。
そのとばっちりというわけじゃないだろうが、6回ウラ、渡辺が2失点で同点とされ、上園の勝ちも消してしまう。先頭を四球で出し、6−4−3併殺コースを関本が一塁へワンバウンド送球、新井も抑えられず走者を残す。そこから傷口が広がっていく。
こうしてみると、少しずつ少しずつ試合がほころんでいたことがわかる。
あ、いかん。遅くなっちゃった!どうもいかんね。
ジェフ決壊と「信じられない仕事」はまた明日にしようっと(笑)。
岡田監督コメントからすると、即昇格&即先発がありそうだ(サンスポ)。夏のお楽しみがまた増えた。
長いペナントレースは航行、特に帆船など乗組員のチームワークが重要な船の航行に例えられる。自分に与えられた職務、自分が期待されている職責を忠実に実行する。驕らず謙虚に、自分勝手な欲求を制御しながら粛々と。言葉にするのは簡単だが、実際に行うことは簡単じゃない。
皆が同じ気持ちで同じ方向を向いている時は、その調和の中であたかも簡単であるかのように実現できるのに、ひとたび狂い始めると不安感に襲われ、自信を失い、加速度的変化で調和が失われていく。長い航海の中では、予定外の事故に見舞われ、船体に損傷を受けるような日もある。
この試合はそんな感じだった。しかし長いシーズン、そんなことは実に良くあることで、それはそれで仕方ない、次の試合に向けてもう一度各所を点検して、再調整して臨もう、そういう話である。ところがこの日のタイガースは、その一日の終わりに際し、驚くべき短時間ですべての点検整備と修復を完了させて、職務を終了させた。その手際の見事なこと。不調を来す原因を作った者たちはもちろんのこと、全員が自分の能力の限りを尽くした。信じられない仕事ぶりだった。
1回表、いつも通り。赤星初球を渋くセンター前、関本初球バントピタリ。2球でベイ先発吉見をピンチに追い込むも、3,4番が凡退し無得点。ちょっと「おや?」。
一方ベイはそのウラ、同じような攻撃から4番村田のタイムリーで先制点。先発上園はカウント球ではなかなか制球良く追い込んでいたが、時折、特に勝負球で意図しないところに行ってしまって痛打を食った。
しかしすぐその直後、林センター前、鳥谷四球でチャンス到来。左投手に対してこの5,6番でチャンスメークという形がけっこう多いね。特に鳥谷の四球の多さは特筆モノ。リーグ4位。ただしチーム3位ってすごいな(赤星がリーグ1位、Dウッズ同2位、金本3位、鳥谷4位、新井5位)。打率も高いけれどチーム出塁率のずば抜けた高さ(.344、ちなみに2位はカープで.318)は四球の多さだね。
さて2回表無死一二塁、ここでまたしても女房役野口がドカンと逆転3ラン。チャンスを作って拡げて、思いっきり打つべき打者が最高の結果、強いよなぁ。
しかし3回表はまたできた大きなチャンスで野口併殺。ちょっと「あれ?」。
でも4回表、バルディリス記念の1号を左中間スタンドへ。打つ方ではまだまだだけど、ここは低い球を上手く運んだ。上園に嬉しい追加点で4−1。
ところがその裏、連打から1点返されてしまって4−2、「うーん…」。併殺の間の失点だから、最悪というわけでもないのだが、どうも巡りが自分たちのものではない。
6回表、ベイは桑原にスイッチ。四球とバントと意表をつく鳥谷の三盗にバルの死球で一死一三塁、ここで代打葛城、ベイも投手山北に、すると代打の代打矢野。結果は併殺でチェンジ。「うわあ…」。
必死の防戦をするベイはわかる。だがタイガースが「勝負のヤマ」をおつきあいすることもなかった。総力戦の名の下にどんどん戦力を投下するつもりだったのはわかるが、ムダなこと、もったいないことをしちゃバチが当たる。
そのとばっちりというわけじゃないだろうが、6回ウラ、渡辺が2失点で同点とされ、上園の勝ちも消してしまう。先頭を四球で出し、6−4−3併殺コースを関本が一塁へワンバウンド送球、新井も抑えられず走者を残す。そこから傷口が広がっていく。
こうしてみると、少しずつ少しずつ試合がほころんでいたことがわかる。
あ、いかん。遅くなっちゃった!どうもいかんね。
ジェフ決壊と「信じられない仕事」はまた明日にしようっと(笑)。