自称阪神タイガース評論家（跡地）

杉山抹消、太陽上げ。下からの推薦が心もとなくなってきたなぁ…。


いやあ、久しぶりに順位表をくまなく見てみると、どえらいことになってる。
セは２位Ｇと３位Ｄは8.5差がついた。しかしその0.5差でＳ、さらにその0.5差にＣ。この1差の３位をめぐる三つ巴の争いは最後の最後まで行くね。

パはというとＬが抜け出し気味でマジックは１６。7差の２位にはＢｓが大躍進！さすがに7差はちょっと追いつかない？そんなん言ったら１週間前はＴとＧで7差あったやん（笑）。1差の３位がＨで、その1差にＦ、その0.5差にＭ！！２位から５位が2.5差内にひしめいて、２つが「生」で２つが「死」。これはスゴイね。

セパともペナントもわからん。順位争いもわからん。クラシリもわからん。
先のことは誰にもわからん。今見えることであれこれ言うのは簡単だけどね。


みんな先のことを自分に有利になるようにと必死だ。
上手くいっている時は、何も考えなくても上手くいく。知らないうちに、いつまでも上手くいくもんだと信じてしまう。
ところがひとたび上手くいかなくなると、なぜ上手くいっていたか、それすら思い出せなくなる。はじめは大丈夫と思っていても、ふと気づけば深みにはまりつつあることに気づく。そこでもがき始めるが、何が悪いのか、何が良かったのか、悩みは深まる。
サイクル、周期、流れ、そんな軽い言葉で表現できるものではないが、長いシーズンには必ずこうした浮沈があり、苦しさを乗り越えなければ勝利に辿り着くことはできない。

先のことは誰にもわからん。真剣を突きつけ合う戦なのだから、生と死は突如として入れ替わる。それはほんの一瞬にして起きることもある。
昨年、一度死んだジャイアンツが最終的にリーグを制すことができたのは、どれだけ失速しても心を折らなかったから。一度競り負けたドラゴンズが最終的にクラシリで勝ち上がったのは、前年の日本一に届かなかった屈辱があったから。
今年のタイガースの躍進は、前々年の猛追撃及ばず、前年終盤の急上昇急下降への雪辱の念があったから。組織論、技術論、うんぬんももちろんあろうが、「気」がそこにあるかどうかが最も重要なことだ。

我がタイガースには「競り負けの伝統」がある。最後叩き合いになった時、気弱な姿を晒してきた過去がある。タイガースファンならば1973年（昭和48年）、ジャイアンツＶ９最終年のことを知らぬものはあるまい。タイガースの近代史は、この年の最終戦に雪辱を期す歴史である。いよいよその時が来ているということをファンも忘れてはならない。

そして選手たちは、島野さんが亡くなった時に、自分の心の中でだけで何を語ったのかを思い出さなきゃいけない。自らの病気のことは横に置き、お前はもっとやれるぞと、励ましてくれた島野さんに、何を約束したのかを思い出さなきゃいけない。もう一度優勝しようやと、チームの心を一つにまとめるために常に気を配っていた島野コーチのために、今年何を見せると決めたのか、思い出さなきゃいけない。
大丈夫、やれる。今日から広島、しっかり行っといで。私も明日行く。