2008.10.28 Tuesday
所信表明の主旨は、「投手を中心とした守りの野球」という、現代の多くの監督が口にするフレーズだった。FA補強は先発投手、外国人外野手補強もは守備力のある者が前提、秋春のキャンプでは鍛えて練って、守備力アップを心がけていくという基本方針は、至極まっとうなものだったと思う。
一方で今季の「足りなかったもの」、得点力については、「走塁」「バント」「エンドラン」という3語を使って、「多彩な攻撃」にその解決策を見出していくと述べた。その点については、前監督とは違うということをアピールしたい、そんな意思表示に見えた。
真弓明信という野球人の特徴は、常に高水準でバランスを保っているということ。柳川商高から電電九州を経て、'73から太平洋クラブ(のちクラウンライター)ライオンズ。田淵らとの「世紀の大トレード」で'79年からタイガース、以来'95年に引退するまで実働23年。獅子で6年、虎で17年。2051試合、1888安打、292本塁打、953三振、200盗塁、生涯打率.285。素晴らしい記録だ。
ここでちょっと脱線ね。こういう数字を眺めながら色々とこじつけを考えるのが好きなのよ。下2ケタに注目すると安打数の「88」は運命のトレード相手田淵幸一がタイガースコーチ時代に着けた背番号。三振の「53」は首位打者を獲得した1983年に記録した打率.353に通じる。盗塁の「00」はライトのレギュラーを奪った亀山努が着けていた背番号だし、本塁打の「92」はその「代打屋」への転機となった1992年。生涯打率の「85」はもちろん中心選手として日本一になった1985年。面白いでしょ?そうなると試合数の「51」だけがこじつけ不能だな。ひょっとしたら桜井のおかげで監督として良い思いができたりするのかな?だったら良いね(笑)。
さて高水準のバランスの話に戻って、まさに走攻守、三拍子揃った良い選手だった。内外野ともそつなくこなしていた。盗塁ができて、長打力もあった。これだけ長いこと現役を続けたのだから、当然その間は自分に厳しくトレーニングを積んできたに違いない。引退した後も、体型を崩すことなく格好良さをずっとキープしている。とにかく総身に意識が行き届く人なのだと思う。だから常に均整を保っているのだろうと思う。
満を持しての監督就任だ。恐らくその優れたバランス感覚ゆえに、ジワジワと少しずつ「真弓色」を出していくのだと思う。その色というのがどういうものか、どんな風に面白いものなのか、どう優れたものなのか、今はわからない。
ただ私の希望としては、就任後いきなりガツンとインパクトして欲しいと思うのだ。新監督就任という大きなエネルギーが発生するチャンスをムダにして欲しくないのだ。何かが変わるという期待感、それに倍する不安感。ついに転機が訪れたというワクワクに、どうなってしまうのかというハラハラ。チームに充満する大きな心理エネルギーをぐっと掴んで、ドカンと爆発させて欲しいのだ。それこそ1番真弓の先頭打者ホームランだと思うのだ。
チームは本格的な過渡期だけれど、むちゃくちゃ期待してるよ!
一方で今季の「足りなかったもの」、得点力については、「走塁」「バント」「エンドラン」という3語を使って、「多彩な攻撃」にその解決策を見出していくと述べた。その点については、前監督とは違うということをアピールしたい、そんな意思表示に見えた。
真弓明信という野球人の特徴は、常に高水準でバランスを保っているということ。柳川商高から電電九州を経て、'73から太平洋クラブ(のちクラウンライター)ライオンズ。田淵らとの「世紀の大トレード」で'79年からタイガース、以来'95年に引退するまで実働23年。獅子で6年、虎で17年。2051試合、1888安打、292本塁打、953三振、200盗塁、生涯打率.285。素晴らしい記録だ。
ここでちょっと脱線ね。こういう数字を眺めながら色々とこじつけを考えるのが好きなのよ。下2ケタに注目すると安打数の「88」は運命のトレード相手田淵幸一がタイガースコーチ時代に着けた背番号。三振の「53」は首位打者を獲得した1983年に記録した打率.353に通じる。盗塁の「00」はライトのレギュラーを奪った亀山努が着けていた背番号だし、本塁打の「92」はその「代打屋」への転機となった1992年。生涯打率の「85」はもちろん中心選手として日本一になった1985年。面白いでしょ?そうなると試合数の「51」だけがこじつけ不能だな。ひょっとしたら桜井のおかげで監督として良い思いができたりするのかな?だったら良いね(笑)。
さて高水準のバランスの話に戻って、まさに走攻守、三拍子揃った良い選手だった。内外野ともそつなくこなしていた。盗塁ができて、長打力もあった。これだけ長いこと現役を続けたのだから、当然その間は自分に厳しくトレーニングを積んできたに違いない。引退した後も、体型を崩すことなく格好良さをずっとキープしている。とにかく総身に意識が行き届く人なのだと思う。だから常に均整を保っているのだろうと思う。
満を持しての監督就任だ。恐らくその優れたバランス感覚ゆえに、ジワジワと少しずつ「真弓色」を出していくのだと思う。その色というのがどういうものか、どんな風に面白いものなのか、どう優れたものなのか、今はわからない。
ただ私の希望としては、就任後いきなりガツンとインパクトして欲しいと思うのだ。新監督就任という大きなエネルギーが発生するチャンスをムダにして欲しくないのだ。何かが変わるという期待感、それに倍する不安感。ついに転機が訪れたというワクワクに、どうなってしまうのかというハラハラ。チームに充満する大きな心理エネルギーをぐっと掴んで、ドカンと爆発させて欲しいのだ。それこそ1番真弓の先頭打者ホームランだと思うのだ。
チームは本格的な過渡期だけれど、むちゃくちゃ期待してるよ!