2009.01.24 Saturday
ファイターズがチケットレスのサービスを開始するという。以下サンスポより。
日本ハム、チケットレスで観衆増狙う
2009.1.23 16:28
日本ハムは23日、パソコンや携帯電話の球団公式サイトで取得できる、2次元バーコード(QRコード)を使用したチケット販売の新システム“チョッQR”導入について発表した。
対象は札幌ドームで行われる主催試合。取得したQRコードをゲートの機械にかざして入場する。窓口に並ぶ必要がなく、先発メンバーが発表されてからのチケット購入も可能だ。
梨田監督は「思い立ったら、すぐ来られる。200万人動員するため、それに見合った勝ち星を挙げたい」と意気込む。システムは、オープン戦のチケット購入が可能となる2月14日に開始予定。
さらに詳しくは球団公式ページを(リンク)。
航空券などでおなじみになりつつあるチケットレスサービス。プリントアウトした紙や携帯電話に表示された2次元バーコード(QRコード)を読み取り機にかざせば入場できるという仕組み。
直接的なメリットは、入場がスムーズになること、当日券が売りやすくなること。さらには顧客データを収集できることによって、商品企画に役立てること、ポイントサービスなどで「常連客化」することに活用できること…。もちろんこのへんは最近のPC通販業界ではおなじみのことで、顧客に直接働きかける道具になる。
さてファイターズはプロ野球界のさきがけになったわけだけれど、Jリーグは10歩先を行っている。以下Jリーグ公式サイトから抜粋。
Jリーグ全試合対象観戦記録システムをJリーグ全クラブが導入
主要スポーツリーグ全体を対象とするICカード利用のシステムとして世界初
〜サービス名称「ワンタッチパス」ワンタッチでスピーディーにご来場の皆様を興奮のスタジアム内へ案内するサービスをイメージ〜
(概 要)
シーズンシート保有者、ファンクラブ会員の方々などのお客様情報を、クラブ別に設定したデータベースにより、各クラブが非接触ICカードもしくは二次元コード入りカード/チケットを発行します。
これらのカード/チケットを全Jリーグ公式戦のスタジアムゲート端末に「タッチ」していただくことで、電子チケットとしての来場認証、もしくは会員カードとしての来場記録を行います。これは、ホームゲームに限らず、アウェイゲーム、リーグカップ戦など全てのJリーグ公式戦が対象となります。
来場記録は、永年、それぞれのお客様にパソコン/携帯電話のマイページからご覧いただけます。各クラブは、これらの観戦記録情報を分析・活用することで様々工夫を行い、様々なお 客様向けサービスを展開して参ります。
《その他、予定されているサービスには以下のようなものがあります。》
* 購入したシーズンシートのうち、観戦できない試合を、電子チケットとしてお友達などにパソコン/携帯電話の簡単操作でお譲りいただけます。
* 電子チケットで入場した方に、来場の記念となる場内座席案内券を発行します。
* 法人のお客様には、フルカラー・クラブオリジナルデザインの二次元コード入りチケットをご用意し、電子ゲートをご利用いただきます。
* クラブによっては来場に対するポイント制度を設けます。付与されるポイントによって試合や会員種別ごとにウェイトをつけることも可能です。
(将来構想)
本サービスは、導入後も随時機能強化・追加を行い、さらにお客様の利便性の向上を図っていきます。
以下はその将来構想の一部です。
* 各クラブのサッカースクール生の会員証もICカード化し、出席・解散時に保護者の方の携帯電話へ安心確認メールを送信。
* マイページに日記機能を加え 、観戦の感想や試合の情報を記録。アンケートのような要素も追加し、お客様の声もダイレクトにクラブへ。
* ファンクラブ会員など、各クラブに登録した方は、パソコン/携帯電話から簡単にチケットの申込・決済を行い、直接スタジアムのゲートにお越しいただけるチケットレス機能を、段階的に提供。
* 各メディアの皆様にもICカードをお持ちいただき、パソコン/携帯電話から簡単に取材申請・受付。
* シーズンシートの観戦できない試合の電子チケットを、パソコン/携帯電話から簡単に出品し、適正価格で転売していただける公式な仕組みを提供。
シーズンシートやファンクラブ会員だけでなく、一人でも多くの方にICカードをお持ちいただくよう、各クラブで「メンバーの拡大」に取り組みます。
「チケットゲッター問題」への対策にもなるんだね。
権利関係がしがらんでしまっているプロ野球を反面教師として、リーグに権利を集約させたJリーグだからさっさとできることではある。
しかしプロ野球だって、映像関係の権利に比べればずっと楽なんだからこれくらいの調整はできるはずだし、やらなきゃダメ。ホームだけしか意識していないのでは、本当に顧客が満足するサービスにならないし、全体の「品質」を向上させることで、各チームの収益性も向上する。
もうすでに導入の方向を考えているだろうと思うけど(いるよね?)、この次は映像権利の調整。これをやらなきゃ、本当に収益アップなんてできないからね!