自称阪神タイガース評論家（跡地）

アメリカチームの選手たち以外は、ファンも、米国球界関係者さえも「別に勝たなくて良い」と思っているようなので、日本はそんなチームに負けちゃダメだよ。

◇オープン戦　広島−阪神（１３時３０分、広島、２６０８３人）
阪　神　００１　０２０　０００−３
広　島　０００　００３　０００−３
（９回規定により引き分け）
【阪神】石川 阿部 金村大 江草
【広島】前田健 青木勇 上野 林 梅津
[本塁打]嶋２号（広）

　広島市民球場は本当のラスト。跡地利用方法は固まっていないが、老朽化が新球場建設の理由だから、解体の既定方針は揺るがないだろう。発表は約２万６千、良く入っていた。

　オープン戦で投げていない下柳と岩田、開幕投手予定も調子落ちと打球で打撲（軽傷）の安藤と３本柱が流動的ではあるが、久保、福原まで５人に当確ランプが出ていると言われている。残り１の筆頭候補石川が先発して６回３失点の内容。５回までは散発２安打１四球無失点と完璧な内容。６回にはへばったか、直球の抑えが効かず高めに抜ける。ボール連発、ストレートの四球２つの後、嶋に同点３ランホームランを逆クロスに運ばれる。アップアップのこの回、へばりながらもゼロに抑えて欲しいという真弓監督の教育方針に応えることはできなかったが、それでもシーズンを前に、スイスイの５回までで降りてしまうよりはずっと良い経験になっただろう。痛い思いをして成長するんだから。ってわけで、成長のタネと引き替えに、ローテ当確は得られず。

　阿部、江草は１回ずつ。阿部はリリーフかな。ブルペンメンバー候補に、先発が大量失点した時にロングリリーフをこなせる人材がいない（「できる」投手はいてももったいない）ので、くよくよしない投げっぷりで昨年実績のある阿部がそこに納まる可能性は高い。
　勝ちのないラスト市民で、江草はつまんなさそうにひょいひょい投げる。サインが合わず１５秒でボール一つもらっていたが、まったく問題なし。
　鳴尾浜に送還されたジェンに代わって呼び寄せられた金村大裕が同点の８回を投げた。140km/h手前とストレートの球速はたいして出ていなかったが、強い腕振りからなかなか球がやってこないチェンジアップ系（低速フォーク？）で面白いように空振りを取って、梵、石井琢と連続三振。しかし早く結果を欲しがって、小窪に四球、直後にセット静止不十分のボーク、さらに木村に連続四球ととっちらかしたが、なんとか緒方を二飛に打ち取った。リリースまで粘りがあるフォームで、直球で押し込み、スライダーも良く切れていた。存在感は見せた。

　矢野が開幕に間に合わないかもってことで、今日もスタメンは狩野。１試合破綻なく努めた。矢野不在の状況となれば、初めて彼らが本当の意味で伸びるだろう。
　メンチ絶不調は、経験上「吉兆」と捉えた方が良いかな？そうなると鳥谷好調が経験上「凶兆」ってことになっちゃうんだけどさ（笑）。