2009.06.21 Sunday
「矢野復帰近し」の前提が先行き不透明になって、狩野一本から方針変更か。他の捕手に出場機会を与えるのは当然必要だ。
先発安藤が3回二死走者なしから5点を奪われ、すっかり意気消沈。
4回ウラ同じように二死から作ったチャンス、一三塁で鳥谷の一打がレフトを越えて、できたらスタンドまで入っちゃえば良かったのだが、残念ながら突風は吹かず、ジャンピングキャッチでチェンジ。
6回ウラ新井金本で作った一死二三塁のチャンスで、追い込まれたブラゼルが粘り強く変化球を右前打して2点を返す。セーブがつく範囲の「形ばかりの接戦」に持ち込んだが、結局反撃はこれだけ。
しっかしまあ6連打。最近こういうシーンが多いね、うちはほとんどないけど。70%は凡退する人たちのはずなのに、それが6人も連続してヒット、まして2人は続けて二塁打で、さらに2人は続けて本塁打だ。野球は確率のスポーツだけれど、確率の裏側にはとっても人間くさいものがある。
これで8年ぶりの借金10。2002年星野監督就任シーズン以後目にしなかった「暗黒の証」ゲットだぜ!その記念すべき1敗を、前任者ノムさんのイーグルスに喫したのも感慨深い。などとしみじみしちょる場合じゃない。頼むで、ホンマに。
「先売り」の甲子園だから見えていない部分があるだろうが、この低迷でタイガース景気は相当なダメージを受けている。およそ15%から20%のタイガースファンは、「今年は野球をやってない」ということにしていると思われる。この数字には私なりの根拠がある。きっと潜在需要が高すぎの甲子園以外の観客動員は、その程度落ち込んでいるのではないか。
チームが低迷すると、ファンは変化を求める。成績をあげられない選手たちがダメに見えて仕方ない。今は力の差があっても、将来の可能性を感じさせる若手を使うことで、何か大きな変化が生まれるのではないかと期待し、それをしようとしない首脳陣に苛立つ。経営陣はとにかく勝たないと直近の客入り、売り上げに影響するから焦る。だから首脳陣はどうやったら勝てるか、それを短絡的に考えるようになる。若手と主力では明かな実力差があるから、ファンが言うような劇的な変化などムチャだと考える。それは「今年を諦めた」ことになってしまうと考える。何かのきっかけから主力が本来の力を発揮して欲しいと願う。
ここで「諦めないこと」と「認めないこと」を混同するなと言いたい。字も似てるし、実に混同しやすいのだけれどね。「勝ちを諦めないこと」はとっても大事だけれど、だからって「負けを認めない」では何の変化もない。「復調を諦めない」からといって、「不調を認めない」では進歩がない。
そんなに「諦めない」という言葉に囚われるくらいなら、いったん諦めちゃった方がずっとマシなのだ。まずは現状を認めて、受け入れて、対峙する覚悟を決めて、状況を正しく把握して、その上で問題点を全部洗い出す。そしてああ、これじゃ負けるワケだと納得し、その改善策を考え、着実に実行すること。
そうすれば、「それじゃ諦めたことになっちゃう」と思っていたことも、信念を持って断行できるようになる。負けている時にこそやるべきこと、不調時にこそやるべきことができるようになる。
諦めたってかまわないから、まずは認めなさい。そうすればまた「諦めてたまるか!」という気持ちが沸々とたぎってくるから。ちゃんと見てるからな、頑張れ。
◇6月20日(土)阪神−楽天3回戦(楽天2勝1敗、18時、甲子園、46893人)
楽 天 005 000 000−5
阪 神 000 002 000−2
【楽天】○永井(5勝3敗) 有銘 Sグウィン(2セーブ)
【阪神】●安藤(4勝5敗) 江草 筒井 渡辺 阿部
[本塁打] 草野4号(楽) 山崎武12号(楽)
先発安藤が3回二死走者なしから5点を奪われ、すっかり意気消沈。
4回ウラ同じように二死から作ったチャンス、一三塁で鳥谷の一打がレフトを越えて、できたらスタンドまで入っちゃえば良かったのだが、残念ながら突風は吹かず、ジャンピングキャッチでチェンジ。
6回ウラ新井金本で作った一死二三塁のチャンスで、追い込まれたブラゼルが粘り強く変化球を右前打して2点を返す。セーブがつく範囲の「形ばかりの接戦」に持ち込んだが、結局反撃はこれだけ。
しっかしまあ6連打。最近こういうシーンが多いね、うちはほとんどないけど。70%は凡退する人たちのはずなのに、それが6人も連続してヒット、まして2人は続けて二塁打で、さらに2人は続けて本塁打だ。野球は確率のスポーツだけれど、確率の裏側にはとっても人間くさいものがある。
これで8年ぶりの借金10。2002年星野監督就任シーズン以後目にしなかった「暗黒の証」ゲットだぜ!その記念すべき1敗を、前任者ノムさんのイーグルスに喫したのも感慨深い。などとしみじみしちょる場合じゃない。頼むで、ホンマに。
「先売り」の甲子園だから見えていない部分があるだろうが、この低迷でタイガース景気は相当なダメージを受けている。およそ15%から20%のタイガースファンは、「今年は野球をやってない」ということにしていると思われる。この数字には私なりの根拠がある。きっと潜在需要が高すぎの甲子園以外の観客動員は、その程度落ち込んでいるのではないか。
チームが低迷すると、ファンは変化を求める。成績をあげられない選手たちがダメに見えて仕方ない。今は力の差があっても、将来の可能性を感じさせる若手を使うことで、何か大きな変化が生まれるのではないかと期待し、それをしようとしない首脳陣に苛立つ。経営陣はとにかく勝たないと直近の客入り、売り上げに影響するから焦る。だから首脳陣はどうやったら勝てるか、それを短絡的に考えるようになる。若手と主力では明かな実力差があるから、ファンが言うような劇的な変化などムチャだと考える。それは「今年を諦めた」ことになってしまうと考える。何かのきっかけから主力が本来の力を発揮して欲しいと願う。
ここで「諦めないこと」と「認めないこと」を混同するなと言いたい。字も似てるし、実に混同しやすいのだけれどね。「勝ちを諦めないこと」はとっても大事だけれど、だからって「負けを認めない」では何の変化もない。「復調を諦めない」からといって、「不調を認めない」では進歩がない。
そんなに「諦めない」という言葉に囚われるくらいなら、いったん諦めちゃった方がずっとマシなのだ。まずは現状を認めて、受け入れて、対峙する覚悟を決めて、状況を正しく把握して、その上で問題点を全部洗い出す。そしてああ、これじゃ負けるワケだと納得し、その改善策を考え、着実に実行すること。
そうすれば、「それじゃ諦めたことになっちゃう」と思っていたことも、信念を持って断行できるようになる。負けている時にこそやるべきこと、不調時にこそやるべきことができるようになる。
諦めたってかまわないから、まずは認めなさい。そうすればまた「諦めてたまるか!」という気持ちが沸々とたぎってくるから。ちゃんと見てるからな、頑張れ。