自称阪神タイガース評論家（跡地）

今日この日に言うべきことではないかもしれないけれど、この一手はどうだったんだろう。いやナベがどうこうってことじゃない。ただ何があっても絶対２つ取るぞ！という時にやる手当じゃないように思った。

◇１０月８日（木）ヤクルト−阪神２３回戦（ヤクルト１４勝９敗、１８時、神宮、２２５６７人）
阪　神　０００　０００　０００―０
ヤクル　００２　００２　１０×―５
【阪神】●安藤（８勝12敗）　久保　金村暁　筒井
【ヤクルト】○館山（16勝６敗）
[本塁打] 川本３号（ヤ）

　重苦しい試合を、重苦しいまま終わり、重苦しい夜となってしまった。
　「守備走塁を重視」とぶちあげたはずのチームだが、最終的には打のみを優先させる。しかし結果は拙い守備で点を失い、戦術なき「打つだけ打線」が空回り。相手方はというと、元から守備走塁に活路を見出す戦略のチーム。多くの故障者を抱えながら、その代役にまでその意識は浸透している。意識、集中の高さと若さが相まって勢いを作り、優先させてなかったはずの打力に繋がる。意識のある打球が好運を呼び込む。振り返ってみれば、タイガースとしては、なんらかの発想の転換がない限り勝ちようのない試合だったかも知れない。

　そこで今日の今季最終戦だ。今後の展開については、あちこちで伝えられている通り。「たとえ勝ったとしても」であるのは事実だが、「勝てばまだ日本一への可能性がある」とも言える。いずれにしても負けたらそこで今季終了、必勝の一戦だ。悔しいことでいっぱいの０９レギュラーシーズン、その最終戦くらいは悔いのない、目一杯の試合で締めよう。これだけ悔しい思いをしたのに、まだ日本一のチャンスが転がっているんだ。泣きながらでも、血を流しながらでも、とにかくしがみついて来い！