2009.10.25 Sunday
優勝決定直後、敵地で、両軍入り乱れて、負けチーム監督の胴上げとは異例中の異例。野村監督の功績を讃える良いセレモニーだった。それにしても、まだまだ勝負の第一線に立っていたいという気持ちで満ちあふれているというのだから、とにかくお元気(笑)。広い野球界には、野村監督の力を利用したいと考える人などゴロゴロいることだろう。まずはおつかれさまでした。
ホークスが城島獲りに正式参加ということで、はたしてどうなるのか?ってな感じになってきた(スポニチ)。でも代理人を通じて発したという城島コメントの中の「ホークス、タイガースに迷惑がかからないようになるべく早く決断したい」がまたしても臭いを放っているように感じるなあ。だって、まだまだ他球団の出方を待ったって良いじゃない。それなのにもう早急に「二者択一」で決めるってこと?いや、全然良いんだけどね(笑)。
岡田はんのBsユニ姿(スポニチ)。記事中、岡田監督の訓辞に「10のうち7しか言わないから、あとは自分で考えてくれ」というのがあって興味深かった。できれば、「(10のうち)7しか言わない(から、あとは)自分で考え(てくれ)」と言って欲しかった(笑)。
クラシリ2の「6試合制で優勝チームにアドバンテージ1」という決めごとは、待ちぼうけの優勝チームに対して、クラシリ1で勝ち上がって勢いのついたチームが優位になりすぎないようにと考えられたものだ。その根底には、プレーオフによって消化試合が減ってリーグ戦が活性化するのは大いに結構だけど、そのリーグ戦が「予選」になってしまって、2位や3位のチームが簡単に勝ち上がってしまうのは良くない!という考え方がある。そこからすると、2位&3位から勝ち上がるのはそう簡単じゃない現制度は、なかなか上手いことバランスがとれているということになる。
一方、別の考え方もあって良い。現実問題、球団ごとに事業規模の差がある。努力が及ばないような、構造的な格差については、私は本来NPBとしてそれを埋める工夫が必要だと思うが、ともかく現状はそういう動きもないし、「貧富の差」は厳然と存在する。事業規模の小さい球団は、コストパフォーマンスを優先し、若手の育成に注力する必要がある。でも育成というのは微妙なもので、全員が全員、スーパースターに育成完了してしまったら、また収支バランスの問題が発生しかねない。乱暴で大雑把なまとめをすると、事業規模の大小により、その任務の傾向が違うと言うこと。大は「高年俸選手の受け皿」であることが求められるし、小は「常に安くて良く働く選手を育成し続ける」必要に迫られる。もっとも事業規模(というか収益ベース)は決して固定ではないから、その役割も常に変わる可能性はある。しかしすべての球団が事業規模を大きくすることを目標にする必要はないのだ。
育成し続けることが重要な仕事となる事業規模の小さい球団にとって、「3位からの日本一」は現実的に目指すべきゴールとなる。育成し続けるということは、負け試合の有効活用と切っても切れない関係だからだ。
事業規模の大小、その多様性を認めて、その上でエキサイティングな競争状態を確保しようという考え方に立てば、3位からの日本一は「あまりあって欲しくないこと」ではなく、「ぜひあって欲しいこと」になると思う。機構がまったく省みてくれない構造的な貧富の差がありながら、編成で工夫をし、育成に注力し、やりくりしながら育った選手を選別し、目標のプレーオフ進出を勝ち取る。プレーオフでは育成など考えずに、一点豪華主義の選手たちが暴れまくって、戦力層の厚い球団にも負けない。そうなれば、3位からの日本一は、至極まっとうなルートであることになる。
持てる球団は、勝って当たり前のプレッシャーの中で勝てるかどうか。持たざる球団は、アップセットの期待に応えられるかどうか。そういうプレーオフの在り方の方が、私は面白いと思う。
ホークスが城島獲りに正式参加ということで、はたしてどうなるのか?ってな感じになってきた(スポニチ)。でも代理人を通じて発したという城島コメントの中の「ホークス、タイガースに迷惑がかからないようになるべく早く決断したい」がまたしても臭いを放っているように感じるなあ。だって、まだまだ他球団の出方を待ったって良いじゃない。それなのにもう早急に「二者択一」で決めるってこと?いや、全然良いんだけどね(笑)。
岡田はんのBsユニ姿(スポニチ)。記事中、岡田監督の訓辞に「10のうち7しか言わないから、あとは自分で考えてくれ」というのがあって興味深かった。できれば、「(10のうち)7しか言わない(から、あとは)自分で考え(てくれ)」と言って欲しかった(笑)。
クラシリ2の「6試合制で優勝チームにアドバンテージ1」という決めごとは、待ちぼうけの優勝チームに対して、クラシリ1で勝ち上がって勢いのついたチームが優位になりすぎないようにと考えられたものだ。その根底には、プレーオフによって消化試合が減ってリーグ戦が活性化するのは大いに結構だけど、そのリーグ戦が「予選」になってしまって、2位や3位のチームが簡単に勝ち上がってしまうのは良くない!という考え方がある。そこからすると、2位&3位から勝ち上がるのはそう簡単じゃない現制度は、なかなか上手いことバランスがとれているということになる。
一方、別の考え方もあって良い。現実問題、球団ごとに事業規模の差がある。努力が及ばないような、構造的な格差については、私は本来NPBとしてそれを埋める工夫が必要だと思うが、ともかく現状はそういう動きもないし、「貧富の差」は厳然と存在する。事業規模の小さい球団は、コストパフォーマンスを優先し、若手の育成に注力する必要がある。でも育成というのは微妙なもので、全員が全員、スーパースターに育成完了してしまったら、また収支バランスの問題が発生しかねない。乱暴で大雑把なまとめをすると、事業規模の大小により、その任務の傾向が違うと言うこと。大は「高年俸選手の受け皿」であることが求められるし、小は「常に安くて良く働く選手を育成し続ける」必要に迫られる。もっとも事業規模(というか収益ベース)は決して固定ではないから、その役割も常に変わる可能性はある。しかしすべての球団が事業規模を大きくすることを目標にする必要はないのだ。
育成し続けることが重要な仕事となる事業規模の小さい球団にとって、「3位からの日本一」は現実的に目指すべきゴールとなる。育成し続けるということは、負け試合の有効活用と切っても切れない関係だからだ。
事業規模の大小、その多様性を認めて、その上でエキサイティングな競争状態を確保しようという考え方に立てば、3位からの日本一は「あまりあって欲しくないこと」ではなく、「ぜひあって欲しいこと」になると思う。機構がまったく省みてくれない構造的な貧富の差がありながら、編成で工夫をし、育成に注力し、やりくりしながら育った選手を選別し、目標のプレーオフ進出を勝ち取る。プレーオフでは育成など考えずに、一点豪華主義の選手たちが暴れまくって、戦力層の厚い球団にも負けない。そうなれば、3位からの日本一は、至極まっとうなルートであることになる。
持てる球団は、勝って当たり前のプレッシャーの中で勝てるかどうか。持たざる球団は、アップセットの期待に応えられるかどうか。そういうプレーオフの在り方の方が、私は面白いと思う。