2009.12.15 Tuesday
藤川俊介外野手が1週間遅れの入団発表をして、これにて無事にドラフト指名選手全員入団。良かった良かった(公式)。
先発、リリーフどちらのでもメジャー経験のある左腕、ケイシー・フォッサム投手(31)と契約(公式)。1年60万ドルの契約だという。
これにて今オフの補強はひととおり終了。新しい新外国人はそれぞれ、赤星、アッチソン、ウィリアムスの穴埋めを強く意識した人選だった。正式契約になったブラゼルにジェンを加えた外国人5人体制となる。
それにしても、外国人については本当に意識を変えなきゃいけないと思う。そりゃ今だってもともとの体のつくりが違うから、パワーの差、頑丈さはあるけれど、昔のような「レベルの差」と感じることはなくなった。欲しいのは飛距離なのか、闘争心なのか、身長なのか、剛速球なのか…外国人選手をレベルの高いものというくくりではなく、必要な要素、パーツとして考えることが重要だ。その理屈の上で、員数が足りないということであれば、一定レベルの員数として他の選手と同様に扱っていく。それが大事。
2年契約の締結待ちと言われていたカープのルイスが「家族の健康問題」という理由で、帰国することになったというニュース(スポニチ)を見ても、またアッチソンの事情を思い出しても、外国人選手はあくまでも一時的な「借り物」として考えていくしかないと改めて感じる。どんなにチームに馴染んで活躍しても、メジャーから良いオファーがあったり、家族の意見や状況など、チームを離れていくリスクは際限なくある。だからあくまでも要素、パーツ、目的限定…外国人選手については、球団も、見る方も、そういう感じの意識変革が必要なのだと思う。「補強」ではなく、「補修」とか「応急処置」って感じ、それが良いのだと思う。
そういう意味で今年の外国人は悪くないと思う。それぞれの選手のことは何も知らないけれど、球団が「補修」を行った意味は理解できる。もともと中継ぎの中核をアッチソン、ジェフの外国人2枚に頼っていたという所が問題ではあるけれど。
あとは、それが「補強」なんかじゃなく、単なる「補修」に過ぎず、そこには空白があることをきちんと認識して、応急処置でしのいでいる間に次の土台を建設して行くことだ。ついつい見えにくくなってしまうけれど、それを忘れないことが重要だと思う。