自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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数字を持ち出して貧打を嘆く
 今朝も古来の風習に従い、タイガースの現況を無理矢理に嘆くことにする。
昨日のようにあげつらうと、いかにもタイガースの投手陣がとても悪いかのごとくであるが、実はそうでもない。防御率3.28はリーグ3位だ。1位ジャイアンツ(2.94)はともかく、2位ドラゴンズ(3.17)とはそう遠くないし、4位カープ(3.59)、5位スワローズ(3.97)、6位ベイスターズ(4.36)とは差がある。
 被案打率(=被安打×9÷投球回数)についても同じ傾向がある。1位G8.17、2位D8.21、3位T8.42までと、4位C8.81、5位S9.03、6位B9.44の間にはくっきりとした差がある。
 さらに考慮してあげるべき点は、こういう投手成績は、同じ比較のようで実は同じ比較でないということ。ジャイアンツ投手陣は強力ジャイアンツ打撃陣と対戦せずに済み、しかも得点力の低いタイガース打線との対戦が記録に含まれている。それに比べてタイガース投手陣はタイガース貧打線で成績を稼ぐことができない。当たり前だけどそういうこと。

 タイガース投手陣はそう悪くなかった…という論旨だが、目に見えて悪かった要素もある。それが四死球(カッコ内は敬遠除いた四球)の数だ。1位C387(341)、2位G405(342)、3位D419(372)、4位S476(411)、5位B485(425)、最下位がTで492(431)だ。四球だけでも最下位。
 これを「コントロールが悪い」と言ってしまうのは簡単だが、打たれてはいけない、失点してはいけないと、投手が心理的に追い込まれているとも言える。ここにも打線の弱さが暗い影を落としていると言えるだろう。

 と、投手陣を擁護するフリをしながら、もってまわって攻撃陣を嘆いてきたが、ストレートに行こうか(笑)。とにかく今季のセ・リーグはチームの攻撃成績が素直にチームの順位に現れた。投手、攻撃の各数値の中で、得点が最も順位、ゲーム差との相関が高いように見える。1位G650、2位D605、3位がSとTが同点で548、5位C528、6位B497。出塁率も勝率とまったく同じ並びである。
 と、ぐちゃぐちゃ数字を持ち出すまでもなく、08シーズン後半からパタッと萎縮し、打てなくなった打線が、その流れを速めるような09シーズンであったと。引きずられるように腕が振れなくなった投手陣も輝きを弱くしてしまったと。

 08年前半と後半のギャップを思い出すにつけ「打線は水もの」という使い古された言葉を思い出す。09年も主軸の当たりがもう少し良い時期に出ていれば、最終形はずいぶん違っていただろう。しかし、水ものなら水もので、水先案内人次第なのだ。主軸が打つも打たぬも流れ次第。上位がどう投手をいじめ、塁上で集中を乱すか。下位がどう存在感を見せて、上位への恐怖感を思い起こさせるか。チーム首脳陣が「主軸頼み」という考えでは話にならない。

 と、ウソでもここまで嘆けば、今年の運気上昇は間違いなかろう。ウソでも、ウソでも…。

Posted by torao at 10:12 | comments(8)
[阪神]たわいない話
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今年はとにかく貧打に泣かされましたね。

今年の前半戦は去年のV逸を見ているようでなんか怖さすら感じました・・・
後半戦も持ち直したとはいえ、最後の最後には力尽きる勝負弱いチームでした。

今年は、本当にしっかりしてもらいたいもんですよ・・・
| 拉麺 | 2010/01/03 10:27 AM |
 貧打の原因の一つに走塁の拙さが有ると思います。とにかく重い。昔懐かしの野球盤の様な走塁。1イニング、3安打で無得点とかザラでしたから。あれでホーム還れへんの?あれで3塁行けへんの?と何度テレビに向かってツッコんだことか(笑)。で、次のバッターに余計なプレッシャーがかかって、チャンスで打てないという悪循環を感じました。
 塁に出ても、赤星選手以外、殆ど走らないもんだから、相手バッテリーにプレッシャーをかけられない。
 投げる方の、四球が多い件は、特に安藤投手に感じました。球威が落ちたせいか、気持ちビビッて外に、ボール1コ2コ外れるシーンをよく見ました。こういうのも、貧打による1点の重みから来るんでしょうね。
 長年課題の走塁が、一向に改善されないのは何故なんでしょうね?
| スーパーエリーバ | 2010/01/03 2:33 PM |
新年あけましておめでとう御座います。

09のポイントがポスト矢野なら10はポスト赤星。1番打者とセンターが確立出来ればチームは安定しそうですね。

頂点目指して今年も宜しく御願い致します。

| BUCK-TORA | 2010/01/03 2:42 PM |
ははぁ〜〜〜祓い賜え〜、浄め賜え〜
今季は初っ端から、稀代の切り込み隊長赤星を欠いた状態での編成を余儀なくされる。
ここを如何にチーム全体で埋めていくか。
単純に盗塁が無理なら、堅くバントでもエンドランでかき回してでも
還す効率を上げていかないと、ヒット3本でも無得点なんて事になりかねない。
このチームの悪い所は、主砲に元気がなくなると全体がショボショボになってしまう事。
遠慮はいらん。
「決め人」来たれ!
| 西田辺 | 2010/01/03 3:30 PM |
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

今年もtoraoさんの分かりやすい評論を期待しています。寅年の今年はタイガースも飛躍できるよに祈りますが、課題は山積みですね。

「点取り屋」出てきてほしいものです。
| 聖 | 2010/01/03 3:46 PM |
やはり『打線は水物』な訳で、もしかしたらガラッと上向くかも知れませんね!
とくに新顔の活躍に期待します。
| ジジィ | 2010/01/03 6:24 PM |
貧打に関してはもう20年以上前から同じ事を言われ続けています。
「球種の違うワン・ツーストライクを見逃して、一体彼は何を待っていたんだろう?」
例に挙げれば「ぬかに八木」。
ここ数年が珍しかっただけで、元々から抱える問題は変わってません。
とにかく打たなきゃ。足が速いとかバントが上手とか、そういう基準で選手を育成・起用するからランナーが居るときに萎縮する選手が増える訳で。
とにかくバットを振って塁に出ないと。不細工でも当たって転がればヒットにもなり、積み重ねればタイムリー。
それなのに、無理からクリーンヒットを狙ってツーストライクから難しい球を打ち上げてポップフライにしてしまう。挙句の果てには「次に繋ごうと思ってました」と言う。
そんな若手にチャンスは要らない。
それを教えるコーチも要らない。
打つことが出来て、それから打順です。
| レフトの子虎 | 2010/01/03 8:31 PM |
あけましておめでとうございます。
また、今年もtoraoさんの評論を楽しみにしています。

タイガースは精神的に他の選手に依存ぎみの選手が多いように思います。
繋ぎも大事なのは良く分かっていますが、ヒーローインタビューで「次に繋ごうと思って・・・」とか「たまたまです」などと聞くのはなんだか物足りないです。ぜひ「俺がきめようと思った」というインタビューが聞きたいです。

それだけに強気の城島選手の加入がどんな影響を与えるかとても楽しみです。
| torakkochiyo | 2010/01/03 10:03 PM |

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