2010.01.20 Wednesday
反射的にぱっと表現することが苦手というか、そうならないようにという意識が強いのかも知れない。だから、ちょっと人より遅れて、じわじわじわじわ喜んだり、悲しんだりしているように思う。さめている…というのもあるけれど、鈍いという方が当たっているんだと思う。小林繁氏のことだ。
もっとも知らなかったいろんな情報が後から出てくるからかも知れない。ファイターズファームの若者たちから慕われていた様子、福井での活動の様子、タイガース現役時代の様子…昨夜行われた通夜に集まった人たちの話や、別れを惜しむ人たちのコメント、思い出を読むうちに、だんだんだんだん寂しくて、悲しくなってきた。
人が体験している寂しさ、悲しさを通して、自分の感情が引っ張り出されているような感じ。心のつくりが素直じゃないのか、想像力が弱いのか。
きっと想像力が弱いのだと思う。受けた刺激、与えられた情報が、文字になってしまって、その文字の「収め場所」を決めるように処理してしまう。だから感情を引き出してくる前に自己完結してしまう。
写真や映像は、その心のプロセスを無意味なものにする破壊力を持っている。サンスポにあった、「小林繁さん突然死、写真で綴る波乱万丈伝」という写真特集を見ていて、そのいったんは処理完了したはずの「小林繁死去」が、感情によって未処理状態に戻された。
ふだんは、「文字だけで勝負しよう」なんてカッコつけて、報道機関等のサイトにアップされている写真を転載しないようにしているけれど、今日だけそのうちの1枚を載せたい。
1980年のオールスターファン投票でタイガースが球宴ジャック。その後の1枚だ。2年目のブレイザーが帰国し、中西太さんが監督代行。岡田が大卒ルーキー、小林・真弓・若菜がタイガース移籍2年目、ラインバックが来日5年目で30歳、掛布が高卒7年目。
私は14歳で中学二年生。1枚の写真で、その頃のおぼろげな記憶が感情とともに引き出された。
もっとも知らなかったいろんな情報が後から出てくるからかも知れない。ファイターズファームの若者たちから慕われていた様子、福井での活動の様子、タイガース現役時代の様子…昨夜行われた通夜に集まった人たちの話や、別れを惜しむ人たちのコメント、思い出を読むうちに、だんだんだんだん寂しくて、悲しくなってきた。
人が体験している寂しさ、悲しさを通して、自分の感情が引っ張り出されているような感じ。心のつくりが素直じゃないのか、想像力が弱いのか。
きっと想像力が弱いのだと思う。受けた刺激、与えられた情報が、文字になってしまって、その文字の「収め場所」を決めるように処理してしまう。だから感情を引き出してくる前に自己完結してしまう。
写真や映像は、その心のプロセスを無意味なものにする破壊力を持っている。サンスポにあった、「小林繁さん突然死、写真で綴る波乱万丈伝」という写真特集を見ていて、そのいったんは処理完了したはずの「小林繁死去」が、感情によって未処理状態に戻された。
ふだんは、「文字だけで勝負しよう」なんてカッコつけて、報道機関等のサイトにアップされている写真を転載しないようにしているけれど、今日だけそのうちの1枚を載せたい。
1980年のオールスターファン投票でタイガースが球宴ジャック。その後の1枚だ。2年目のブレイザーが帰国し、中西太さんが監督代行。岡田が大卒ルーキー、小林・真弓・若菜がタイガース移籍2年目、ラインバックが来日5年目で30歳、掛布が高卒7年目。
私は14歳で中学二年生。1枚の写真で、その頃のおぼろげな記憶が感情とともに引き出された。