2010.02.28 Sunday
投げては先発二神が4回を無四球、2安打、1失点。反省点は多々あろうが、常に見せてきたマウンド上での落ち着き、攻めていく気持ち、そしてコントロールの良さ。普通にローテ投手のものだ。
球速表示は140km/hそこそこしか出ていなくても、まっすぐで押し込める投手だ。ゆったりとしたワインドアップ、下半身の粘りがあるので、見ている姿よりボールが遅く出てくる。さらには胸、腕が柔らかくしなやかで反りが大きいので、左肩を中心にした投げ降ろしの回転運動が始まっても、とにかくなかなかボールが出てこない。そして、理にかなった形から投じられる低めの直球は、美しい回転がかかってしっかり伸びてくる。内へ外へと狙ったコーナーを外さないから打者の判断はいちいち遅れる。それらすべての総合力があるから、140km/hでも十分押し込むことができる。
見極めはもう十分。あとは心と体のコンディショニングなので、周囲がスケジューリングしてやることだ。
打っては17安打11点の大爆発。マートンの先頭打者弾に始まり、鳥谷、狩野、桜井、大和がホームラン。途中出場の葛城が3安打、DHで先発の関本が2二塁打、新井も1犠飛と2の2、その他「よう打った」を上げてたら長くなるので割愛。
さて、この猛打大爆発をどう受け止めたら良いのか。良いのかも何も、打線はミズモノ、ただのオープン戦なんだからお気楽にと喜んでいれば良いだけのことなんだけどね(笑)。しかしながら、先頭打者マートンが初球の直球を思いっきり引っぱたいて、強いライナーをセンターにまっすぐ弾き返したことは大いに喜びたい。この試合の大爆発は、間違いなくこの一振りが導いたものだから。マートンの力がどうこう、1番センターがどうこうはこの際置いて、この功績は素直に讃えるべきだ。
打てる球が来たら、思いっきり振り抜く。一振りで仕留める。何より、そのつもりで第1球を待つ。打席からその気が発せられて、それを投手が恐ろしいと感じていれば、もうその時点で投手との関係は優位に立てる。
いったいぜんたい、一昨年の後半、そして去年、何度それを感じ、何度ここで言っただろう。まずはファーストストライクを強く振ること。強いライナーで弾き返すこと。そこからしか相手投手との関係は何も変わらない。そこがスタート。
それを今季オープン戦第1球で見ることができた。よし、今年のタイガース打線は変わる。少なくとも、変わらなければいけない第一の課題をクリアした。その後のヒット、ホームランの数々はすべてその延長線上にある。どの打撃も、それぞれのコースを強く弾き返すのに必要なスイング、理にかなった形になっていた。センターに強いライナーを放つ意識でいれば、投球への対応力は格段に増す。マートンの一打は、各打者のイメージを間違いなく強く刺激していた。
もちろんレギュラー争い、ベンチ入り争いの激しさが誘発した猛打だったとも言える。その活性ガスの充満があったからこその大爆発だったのは間違いない。激しいライバル意識はいたるところから伝わってきた。
相手との力関係などもあるので、個別の結果はともかく、とりあえず全体像として満足いくものだった。
球速表示は140km/hそこそこしか出ていなくても、まっすぐで押し込める投手だ。ゆったりとしたワインドアップ、下半身の粘りがあるので、見ている姿よりボールが遅く出てくる。さらには胸、腕が柔らかくしなやかで反りが大きいので、左肩を中心にした投げ降ろしの回転運動が始まっても、とにかくなかなかボールが出てこない。そして、理にかなった形から投じられる低めの直球は、美しい回転がかかってしっかり伸びてくる。内へ外へと狙ったコーナーを外さないから打者の判断はいちいち遅れる。それらすべての総合力があるから、140km/hでも十分押し込むことができる。
見極めはもう十分。あとは心と体のコンディショニングなので、周囲がスケジューリングしてやることだ。
打っては17安打11点の大爆発。マートンの先頭打者弾に始まり、鳥谷、狩野、桜井、大和がホームラン。途中出場の葛城が3安打、DHで先発の関本が2二塁打、新井も1犠飛と2の2、その他「よう打った」を上げてたら長くなるので割愛。
さて、この猛打大爆発をどう受け止めたら良いのか。良いのかも何も、打線はミズモノ、ただのオープン戦なんだからお気楽にと喜んでいれば良いだけのことなんだけどね(笑)。しかしながら、先頭打者マートンが初球の直球を思いっきり引っぱたいて、強いライナーをセンターにまっすぐ弾き返したことは大いに喜びたい。この試合の大爆発は、間違いなくこの一振りが導いたものだから。マートンの力がどうこう、1番センターがどうこうはこの際置いて、この功績は素直に讃えるべきだ。
打てる球が来たら、思いっきり振り抜く。一振りで仕留める。何より、そのつもりで第1球を待つ。打席からその気が発せられて、それを投手が恐ろしいと感じていれば、もうその時点で投手との関係は優位に立てる。
いったいぜんたい、一昨年の後半、そして去年、何度それを感じ、何度ここで言っただろう。まずはファーストストライクを強く振ること。強いライナーで弾き返すこと。そこからしか相手投手との関係は何も変わらない。そこがスタート。
それを今季オープン戦第1球で見ることができた。よし、今年のタイガース打線は変わる。少なくとも、変わらなければいけない第一の課題をクリアした。その後のヒット、ホームランの数々はすべてその延長線上にある。どの打撃も、それぞれのコースを強く弾き返すのに必要なスイング、理にかなった形になっていた。センターに強いライナーを放つ意識でいれば、投球への対応力は格段に増す。マートンの一打は、各打者のイメージを間違いなく強く刺激していた。
もちろんレギュラー争い、ベンチ入り争いの激しさが誘発した猛打だったとも言える。その活性ガスの充満があったからこその大爆発だったのは間違いない。激しいライバル意識はいたるところから伝わってきた。
相手との力関係などもあるので、個別の結果はともかく、とりあえず全体像として満足いくものだった。