2010.03.08 Monday
ケガだけ心配なんだけど、走塁で「左ひざ大腿骨骨挫傷」してしまった銀次郎も重傷でなくて良かった。
ライオンズにしてみればオープン戦期間はあと1週間ほどなのだから、もう完全にペナントを意識したメンバー起用、戦術選択だ。選手たちの気の持ちようもずいぶんと違う。個人個人の力を見せること、あるいは慣れて調子を上げていくことが求められているタイガースの選手と、組まれたオーダーを機能させ、勝つことを求められるライオンズ。だから帆足、涌井、藤田(太陽ね)、星野の完全勝ち試合継投に計4安打完封リレーを食わされたのは寂しいけれど、まあしゃあない。むしろそういうチーム相手に安藤3回、能見3回、二神2回、久保田1回という継投で、3安打1失点に抑え込んだのは非常に大きい。
安藤、久保田が同じような新球を投げていた。ガボっと深くわしづかみで握るチェンジアップ。直球の腕振りで球は走らず、手元に来てからシュートしながら沈む。両投手ともモノに出来ていた。ちゃんとした直球さえあれば非常に生きる球。快調な安藤はもとより、久保田も復調途上に入っている。1失点した能見もまったく問題ない。
現在不調の波にいると言われていた二神も2回をきっちり抑えた。制球が良い投手だけに、いかに有効なボール球も配するか、組み立て方が重要な投手だ。だからこの日途中出場した小宮山は左右高低、ボールゾーンまで使う配球でとても良い仕事をしていた。ま、オープン戦&悪コンディションだから、審判(ストライクゾーン)の加勢も活用できていたってのもある。
さらには7回の栗山の二盗を刺した送球の見事なこと。まったくムダのない動作から、地を這うような低い球筋、ワンバウンドだろうなと思ったがダイレクトにベースの角に届き、下の悪さもあったろうが俊足栗山の足を余裕で待った。
今年のオープン戦、狩野、城島、小宮山と盗塁を刺したシーンを見た。3つとも捕球した場所に足がやってくる素晴らしい送球だ。偶然だろうとは思いながらも、これも城島効果なんじゃないだろうかとも思う。
前日のサンスポに、吉田バッテリーコーチの言葉があった。
「4人とかにすると他の野手陣(の数)が困る。城島に何かが起こったときにディフェンス面がどうなるか、だけどね。(3人は)もう決まっているでしょう」
現実的、常識的に考えれば、城島、矢野、狩野で決まりだと。実績、経験、打力、さらには投手陣に与える安心感や走力という個性。城島がフルイニング近く守るであろう捕手を、4人にとは言えないというバッテリーコーチの立場も当然だ。
しかしその常識、現実は疑った方が良い。1試合で代打代走で使えるのは矢野、狩野の内の一人だけだ。特に矢野のヒジに不安があり、しかも卓越した打撃力を評価してベンチに入れるのであれば、ここ数年の桧山と同じように守備なしの代打矢野として考えるべき。そう決まりきった判断である必要はないと思う。
その中で、小宮山だってその3人、4人の中の一人として十分役割を与えられる。「もう決まっているでしょう」から省かれるような選手ではないと私は思う。そしてそのコーチ発言の後、残り少ないチャンスでもう一度自分への注目を持ってきた小宮山、持ってる持ってる。
雨、陽も傾き、薄暗くなってきた倉敷で、途中から気合とともに出て来た小宮山と大和が輝いて見えた。
ライオンズにしてみればオープン戦期間はあと1週間ほどなのだから、もう完全にペナントを意識したメンバー起用、戦術選択だ。選手たちの気の持ちようもずいぶんと違う。個人個人の力を見せること、あるいは慣れて調子を上げていくことが求められているタイガースの選手と、組まれたオーダーを機能させ、勝つことを求められるライオンズ。だから帆足、涌井、藤田(太陽ね)、星野の完全勝ち試合継投に計4安打完封リレーを食わされたのは寂しいけれど、まあしゃあない。むしろそういうチーム相手に安藤3回、能見3回、二神2回、久保田1回という継投で、3安打1失点に抑え込んだのは非常に大きい。
安藤、久保田が同じような新球を投げていた。ガボっと深くわしづかみで握るチェンジアップ。直球の腕振りで球は走らず、手元に来てからシュートしながら沈む。両投手ともモノに出来ていた。ちゃんとした直球さえあれば非常に生きる球。快調な安藤はもとより、久保田も復調途上に入っている。1失点した能見もまったく問題ない。
現在不調の波にいると言われていた二神も2回をきっちり抑えた。制球が良い投手だけに、いかに有効なボール球も配するか、組み立て方が重要な投手だ。だからこの日途中出場した小宮山は左右高低、ボールゾーンまで使う配球でとても良い仕事をしていた。ま、オープン戦&悪コンディションだから、審判(ストライクゾーン)の加勢も活用できていたってのもある。
さらには7回の栗山の二盗を刺した送球の見事なこと。まったくムダのない動作から、地を這うような低い球筋、ワンバウンドだろうなと思ったがダイレクトにベースの角に届き、下の悪さもあったろうが俊足栗山の足を余裕で待った。
今年のオープン戦、狩野、城島、小宮山と盗塁を刺したシーンを見た。3つとも捕球した場所に足がやってくる素晴らしい送球だ。偶然だろうとは思いながらも、これも城島効果なんじゃないだろうかとも思う。
前日のサンスポに、吉田バッテリーコーチの言葉があった。
「4人とかにすると他の野手陣(の数)が困る。城島に何かが起こったときにディフェンス面がどうなるか、だけどね。(3人は)もう決まっているでしょう」
現実的、常識的に考えれば、城島、矢野、狩野で決まりだと。実績、経験、打力、さらには投手陣に与える安心感や走力という個性。城島がフルイニング近く守るであろう捕手を、4人にとは言えないというバッテリーコーチの立場も当然だ。
しかしその常識、現実は疑った方が良い。1試合で代打代走で使えるのは矢野、狩野の内の一人だけだ。特に矢野のヒジに不安があり、しかも卓越した打撃力を評価してベンチに入れるのであれば、ここ数年の桧山と同じように守備なしの代打矢野として考えるべき。そう決まりきった判断である必要はないと思う。
その中で、小宮山だってその3人、4人の中の一人として十分役割を与えられる。「もう決まっているでしょう」から省かれるような選手ではないと私は思う。そしてそのコーチ発言の後、残り少ないチャンスでもう一度自分への注目を持ってきた小宮山、持ってる持ってる。
雨、陽も傾き、薄暗くなってきた倉敷で、途中から気合とともに出て来た小宮山と大和が輝いて見えた。