自称阪神タイガース評論家（跡地）

その挨拶文「今日はまた激しくデタラメな試合をやってるようですが、いかがお過ごしでしょうか」を読んでホンマやと笑う。６点取られれば７点取り、７点取られれば８点取って勝つ。もっともそれは「打てば」の話に過ぎないが、とりあえずゲームプラン＝ノープラン、御旗に染め抜いた印は「臨機応変」、行き当たりバッタリで勝負に臨む、ザ・デタラメ。
　戦い方は無限にあるが、それはその監督にぴったりフィットする「らしい」戦い方でなければ生きてこない。背伸びしたってダメだし、性に合わないことはボロが出る。そう考えると「真弓デタラメ野球」は良いかもしんない。ノスタルジックだし（笑）。

　フォッサムのようなヘンテコな投手も嫌いじゃないんだけど、いかんせん気持ち良く振られ過ぎ。ヒットの多くが長打になってしまうのは、打者が苦もなく間合いを合わせて、しっかり振り切っていることの証明。数点分は自分を含めた守備のまずさだったけれど、追試で４回７失点は赤点。ローテ入り失格。

　チャンスをものにしたのが人手不足で緊急召集された上園。３．２回を無失点で切り抜けた。大したことなさそうな球なのに、なぜかマウンド上でふてぶてしく荒々しい上園スタイルが戻りつつある。ローテ掴むだろうし、今季は実に楽しみ。破竹賞候補だね。

　この日私は、ピンチを颯爽と切り抜けた筒井の姿に、かつての山本和さんを見た。たぶん疲れてるんだと思う（笑）。

　打つ方は、この打てそうな雰囲気のまま開幕して欲しい…ただそれだけ。

　ブラゼルの「このチーム大好き！」みたいな楽しそうな笑顔と、神宮の虎ファンから大きな声援を浴び、まんざらでもなさそうな藤本のすまし顔のためにあったオープン戦であった。