2010.05.06 Thursday
前回の3つは過去のものと考えることさえできれば、今回は1勝2敗だったんだから「普通の負け越し」だ。それにもしハナから1つしか勝てないと決まっているのだとしたら、3試合目に勝つのが一番だ。真ん中だけ勝っても面白くないし、初戦だけ勝って2連敗というのもガッカリする。どうなってしまうんだろう…という気分から一気にスカッとできたことは大きいね。連休のおしまいから仕事始まりの、情緒不安定&倦怠感を楽にしてくれたよ。
それにしてもげに恐ろしきはナゴド戦。関西の地上波中継のことはわからないが、CSで見ている限り、川又氏、鈴木孝氏、木俣氏とアナ氏らの呪いのような預言のような言葉たちを身に浴びていると、次第次第に「ああダメだ、ここ名古屋では、私たちのような作りが雑なタイガースなんぞでは、ドラゴンズ様に勝てるわけがないのだ。確かに今2点リードしているが、いずれ逆転されてしまうのだ。あ、5点リードになったけどやはりいずれドラゴンズ様にやられるのだ、先日のように。確かに5点は大量リードのように思うけど、今2点入ってしまえばたったの3点リードになってしまうじゃないか。ヘンだな計算合っているかな。あ、6点リードになった。でも…(以下略)」というように、まるで卑屈な考えに支配され、正常の思考回路が働かなくなってしまう。
人間はこうやってマインドコントロールにかかってしまうのだ。大いに気をつけよう。今後、心が弱くなりそうな時は、「まとまとん、まとまとん、まとまとん…」と一心に唱えて、闇に巣くう鬼を退治しよう。
ということで、5,6点取られたような気になっていたが(どんだけ脳みそ支配されとんねん)、よくよく見たら和田の「意味わからんHR(今日もまた)」による1点だけ。終わってみれば大楽勝だった。
上園は制球バラバラ、逆球連発だったが、そのめちゃくちゃ加減が上手くはまった。意表をつくような球が(たまたま)散らばって、集中できなくしたというのはあっただろう。
2番手西村はあの悪夢の日以来の登板。森野、和田はそれならOKのシングルで、他を落ち着いて打ち取った。打たれる怖さを知った上で、再び強い気持ちで攻めることができた。これは大きい。
後の、渡辺、久保田はもう落ち着いて楽に投げられたし、鶴もウエスタン感覚で投げられただろう。どんどん本領発揮していけるようになる。
打つ方は、チェンの自滅も大いにあって、ようやくしっかり振ることができた。金縛りにかかったような消極性は、谷繁の配球による部分も大きいが、それをまったく無力化するようなチェンのメチャクチャぶりに助けられた。
それでも序盤は本当にカチカチだった。相手のミスにも助けられた無死満塁も、インコース攻めを新井が不細工になんとかした「ハラキリ二ゴロ」による1点のみ。2回は2点追加後、なお連打で追加点の好機を作ったが新井併殺でチェンジ。すぐに1点返されるという、場所が場所だけになんとなく信用できない展開。
でもマートンの一発、そして新井の一発でがんじがらめの鎖は切れた。切ったのは二人だけれど、切らせたのは藤川俊と大和なのかもね。敵地5連敗の重圧だろうがだんだろうが、若い彼らにはそんなことはどうだって良い。与えられた少ないチャンスで活躍しなきゃいけないし、大失敗でもしようものなら明日はないんだから。
2回先頭の藤川。万全の攻めで追い込まれた後、外角高め直球を強引に右前に運んだ。積極的に振っていった結果。それで良い。上園のバントで好スタート、楽に二塁を取り、投手を追い込み、マートンの一撃を引き出した。もちろん打ったマートンも素晴らしい。厳しいコースをファールでかわしながら、失投を一発で仕留めた。もうちょいでサイクルの4安打(最後の一直もヒット性)5出塁2打点3得点、マートン来てくれてありがとう。
4回は一死後マートン二塁打。前の打席、好物のチェンからまたクリーンヒットを打った大和に期待がかかったが左飛に倒れる。なぜだかわからないが合ってしまう大和を打ち取って、しかも走者を進められることもなく二死となってホッとした感じが見えた。カウントを悪くした鳥谷との勝負を避けて、打ち気を利用すれば打ち取れると谷繁が計算する新井勝負。ところがチェンは鳥谷との勝負を避けるのも不服なら、新井にボール球を振らせるのも不承だったらしい。初球スライダーは谷繁の構えを無視するように甘いところに引き寄せられて、集中力の高まっている新井は軽くこれを捕らえた。イキの良いやつらにばかり働かせるわけにはいかない、イキの良いやつらが失敗した時こそ、オレたちが打たなきゃ…そういう意地を感じさせる一発だった。
現役時代は知らないながら、テレビ、ラジオの解説、ヘッドコーチ、OB会長、井川の世話役としておなじみだった田宮謙次郎さん逝去。合掌。
それにしてもげに恐ろしきはナゴド戦。関西の地上波中継のことはわからないが、CSで見ている限り、川又氏、鈴木孝氏、木俣氏とアナ氏らの呪いのような預言のような言葉たちを身に浴びていると、次第次第に「ああダメだ、ここ名古屋では、私たちのような作りが雑なタイガースなんぞでは、ドラゴンズ様に勝てるわけがないのだ。確かに今2点リードしているが、いずれ逆転されてしまうのだ。あ、5点リードになったけどやはりいずれドラゴンズ様にやられるのだ、先日のように。確かに5点は大量リードのように思うけど、今2点入ってしまえばたったの3点リードになってしまうじゃないか。ヘンだな計算合っているかな。あ、6点リードになった。でも…(以下略)」というように、まるで卑屈な考えに支配され、正常の思考回路が働かなくなってしまう。
人間はこうやってマインドコントロールにかかってしまうのだ。大いに気をつけよう。今後、心が弱くなりそうな時は、「まとまとん、まとまとん、まとまとん…」と一心に唱えて、闇に巣くう鬼を退治しよう。
ということで、5,6点取られたような気になっていたが(どんだけ脳みそ支配されとんねん)、よくよく見たら和田の「意味わからんHR(今日もまた)」による1点だけ。終わってみれば大楽勝だった。
上園は制球バラバラ、逆球連発だったが、そのめちゃくちゃ加減が上手くはまった。意表をつくような球が(たまたま)散らばって、集中できなくしたというのはあっただろう。
2番手西村はあの悪夢の日以来の登板。森野、和田はそれならOKのシングルで、他を落ち着いて打ち取った。打たれる怖さを知った上で、再び強い気持ちで攻めることができた。これは大きい。
後の、渡辺、久保田はもう落ち着いて楽に投げられたし、鶴もウエスタン感覚で投げられただろう。どんどん本領発揮していけるようになる。
打つ方は、チェンの自滅も大いにあって、ようやくしっかり振ることができた。金縛りにかかったような消極性は、谷繁の配球による部分も大きいが、それをまったく無力化するようなチェンのメチャクチャぶりに助けられた。
それでも序盤は本当にカチカチだった。相手のミスにも助けられた無死満塁も、インコース攻めを新井が不細工になんとかした「ハラキリ二ゴロ」による1点のみ。2回は2点追加後、なお連打で追加点の好機を作ったが新井併殺でチェンジ。すぐに1点返されるという、場所が場所だけになんとなく信用できない展開。
でもマートンの一発、そして新井の一発でがんじがらめの鎖は切れた。切ったのは二人だけれど、切らせたのは藤川俊と大和なのかもね。敵地5連敗の重圧だろうがだんだろうが、若い彼らにはそんなことはどうだって良い。与えられた少ないチャンスで活躍しなきゃいけないし、大失敗でもしようものなら明日はないんだから。
2回先頭の藤川。万全の攻めで追い込まれた後、外角高め直球を強引に右前に運んだ。積極的に振っていった結果。それで良い。上園のバントで好スタート、楽に二塁を取り、投手を追い込み、マートンの一撃を引き出した。もちろん打ったマートンも素晴らしい。厳しいコースをファールでかわしながら、失投を一発で仕留めた。もうちょいでサイクルの4安打(最後の一直もヒット性)5出塁2打点3得点、マートン来てくれてありがとう。
4回は一死後マートン二塁打。前の打席、好物のチェンからまたクリーンヒットを打った大和に期待がかかったが左飛に倒れる。なぜだかわからないが合ってしまう大和を打ち取って、しかも走者を進められることもなく二死となってホッとした感じが見えた。カウントを悪くした鳥谷との勝負を避けて、打ち気を利用すれば打ち取れると谷繁が計算する新井勝負。ところがチェンは鳥谷との勝負を避けるのも不服なら、新井にボール球を振らせるのも不承だったらしい。初球スライダーは谷繁の構えを無視するように甘いところに引き寄せられて、集中力の高まっている新井は軽くこれを捕らえた。イキの良いやつらにばかり働かせるわけにはいかない、イキの良いやつらが失敗した時こそ、オレたちが打たなきゃ…そういう意地を感じさせる一発だった。
中日−阪神9回戦(中日6勝3敗、15時、ナゴヤドーム、36975人)
阪 神 120 301 002―9
中 日 010 000 000―1
【阪神】○上園(2勝1敗) 西村 渡辺 久保田 鶴
【中日】●チェン(1勝4敗) 鈴木 清水昭 長峰 平井
[本塁打]マートン6号(神) 和田11号(中) 新井5号(神)
現役時代は知らないながら、テレビ、ラジオの解説、ヘッドコーチ、OB会長、井川の世話役としておなじみだった田宮謙次郎さん逝去。合掌。