自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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マートン鎖を断つ一撃
 大いに気を揉んだ名古屋の連敗がストップ。
前回の3つは過去のものと考えることさえできれば、今回は1勝2敗だったんだから「普通の負け越し」だ。それにもしハナから1つしか勝てないと決まっているのだとしたら、3試合目に勝つのが一番だ。真ん中だけ勝っても面白くないし、初戦だけ勝って2連敗というのもガッカリする。どうなってしまうんだろう…という気分から一気にスカッとできたことは大きいね。連休のおしまいから仕事始まりの、情緒不安定&倦怠感を楽にしてくれたよ。

 それにしてもげに恐ろしきはナゴド戦。関西の地上波中継のことはわからないが、CSで見ている限り、川又氏、鈴木孝氏、木俣氏とアナ氏らの呪いのような預言のような言葉たちを身に浴びていると、次第次第に「ああダメだ、ここ名古屋では、私たちのような作りが雑なタイガースなんぞでは、ドラゴンズ様に勝てるわけがないのだ。確かに今2点リードしているが、いずれ逆転されてしまうのだ。あ、5点リードになったけどやはりいずれドラゴンズ様にやられるのだ、先日のように。確かに5点は大量リードのように思うけど、今2点入ってしまえばたったの3点リードになってしまうじゃないか。ヘンだな計算合っているかな。あ、6点リードになった。でも…(以下略)」というように、まるで卑屈な考えに支配され、正常の思考回路が働かなくなってしまう。
 人間はこうやってマインドコントロールにかかってしまうのだ。大いに気をつけよう。今後、心が弱くなりそうな時は、「まとまとん、まとまとん、まとまとん…」と一心に唱えて、闇に巣くう鬼を退治しよう。

 ということで、5,6点取られたような気になっていたが(どんだけ脳みそ支配されとんねん)、よくよく見たら和田の「意味わからんHR(今日もまた)」による1点だけ。終わってみれば大楽勝だった。


上園は制球バラバラ、逆球連発だったが、そのめちゃくちゃ加減が上手くはまった。意表をつくような球が(たまたま)散らばって、集中できなくしたというのはあっただろう。
 2番手西村はあの悪夢の日以来の登板。森野、和田はそれならOKのシングルで、他を落ち着いて打ち取った。打たれる怖さを知った上で、再び強い気持ちで攻めることができた。これは大きい。
 後の、渡辺、久保田はもう落ち着いて楽に投げられたし、鶴もウエスタン感覚で投げられただろう。どんどん本領発揮していけるようになる。

 打つ方は、チェンの自滅も大いにあって、ようやくしっかり振ることができた。金縛りにかかったような消極性は、谷繁の配球による部分も大きいが、それをまったく無力化するようなチェンのメチャクチャぶりに助けられた。

 それでも序盤は本当にカチカチだった。相手のミスにも助けられた無死満塁も、インコース攻めを新井が不細工になんとかした「ハラキリ二ゴロ」による1点のみ。2回は2点追加後、なお連打で追加点の好機を作ったが新井併殺でチェンジ。すぐに1点返されるという、場所が場所だけになんとなく信用できない展開。

 でもマートンの一発、そして新井の一発でがんじがらめの鎖は切れた。切ったのは二人だけれど、切らせたのは藤川俊と大和なのかもね。敵地5連敗の重圧だろうがだんだろうが、若い彼らにはそんなことはどうだって良い。与えられた少ないチャンスで活躍しなきゃいけないし、大失敗でもしようものなら明日はないんだから。

 2回先頭の藤川。万全の攻めで追い込まれた後、外角高め直球を強引に右前に運んだ。積極的に振っていった結果。それで良い。上園のバントで好スタート、楽に二塁を取り、投手を追い込み、マートンの一撃を引き出した。もちろん打ったマートンも素晴らしい。厳しいコースをファールでかわしながら、失投を一発で仕留めた。もうちょいでサイクルの4安打(最後の一直もヒット性)5出塁2打点3得点、マートン来てくれてありがとう。

 4回は一死後マートン二塁打。前の打席、好物のチェンからまたクリーンヒットを打った大和に期待がかかったが左飛に倒れる。なぜだかわからないが合ってしまう大和を打ち取って、しかも走者を進められることもなく二死となってホッとした感じが見えた。カウントを悪くした鳥谷との勝負を避けて、打ち気を利用すれば打ち取れると谷繁が計算する新井勝負。ところがチェンは鳥谷との勝負を避けるのも不服なら、新井にボール球を振らせるのも不承だったらしい。初球スライダーは谷繁の構えを無視するように甘いところに引き寄せられて、集中力の高まっている新井は軽くこれを捕らえた。イキの良いやつらにばかり働かせるわけにはいかない、イキの良いやつらが失敗した時こそ、オレたちが打たなきゃ…そういう意地を感じさせる一発だった。
中日−阪神9回戦(中日6勝3敗、15時、ナゴヤドーム、36975人)
阪 神 120 301 002―9 
中 日 010 000 000―1
【阪神】○上園(2勝1敗) 西村 渡辺 久保田 鶴
【中日】●チェン(1勝4敗) 鈴木 清水昭 長峰 平井
[本塁打]マートン6号(神) 和田11号(中) 新井5号(神)

 現役時代は知らないながら、テレビ、ラジオの解説、ヘッドコーチ、OB会長、井川の世話役としておなじみだった田宮謙次郎さん逝去。合掌。

Posted by torao at 08:29 | comments(14)
[野手]マートン
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昨日の放送は、タイガースファン(FamilyMartonプラカード等)をたくさん映してくれて、まだ良心的だったと思いますよ…
「藤川俊・大和がスタメン出場、若い上園・西村・鶴が登板し、鬼門ナゴヤドームで大勝!」。気持ちいい連休最終日になりましたね!
もっとも、若い選手やマートンには「鬼門」とか苦手意識はないんでしょうけど…
亡くなった田宮謙次郎さん、さすがに現役時の記憶はありませんが、大変な功労者だと存じています。ご冥福をお祈りいたします。
| ジジィ | 2010/05/06 9:30 AM |
matomaton matomaton matomaton う〜ん、ほんとにハンドルネーム替えちゃおっかな〜

上園くん、不思議な投球でしたね。いつにも増してヘロヘロ球で、いつもの向かっていく闘志も感じられなかった。
二死無走者、三発喰らっても3点の場面で、森野に逃げまくって四球、ブランコにも逃げまくって最悪のシナリオを覚悟したところ打ち損じで救われる。
井端の不在がありがたかった。

鶴は中継ぎのイニング食いとして経験を積ませるのがいい。
先発はファームで三度結果を出したあのヒトを試してみたい。雨も欲しいチーム状況でもあるし・・・

私が阪神ファンにきっかけを与えてくださった田宮謙次郎さん永眠。ご冥福をお祈り申し上げます。
当時十歳の子供には移籍の事情はわからなかったが、金本を奪われたカープファンの心境に近いものかな。
| とらぽるた | 2010/05/06 9:41 AM |
いやー、運良く勝ちました。
しかし、新聞休刊日の今日コンビニで買ったデイリーの一面見て、アンディー・シーツ氏を是非ともタイガースのバッティングコーチとしてお招きいたしたいと思いましたね。
シーツ氏がマートンに託した日本で成功する3つの秘訣
1、自分自身でありなさい
2、修正点を見つけてすぐアジャストする努力  をしなさい
3、逆方向へのバッティングを心掛けなさい
素晴らしい、タイガースの全員に託したいと思いましたね。
マートンの野球に取り組む姿勢も立派ですが、このシーツ氏の助言を着実に実施していることが今日の好調なプレーの裏付けになっているような気がいたします。
| 醒目汰虎三 | 2010/05/06 9:46 AM |
ホームランの時の新井の顔。
良い顔してましたねぇ。
名古屋に来て、全くと言っていいほど結果を残せず、金本が常日頃言ってる「チームの勝ち負けさえ背負う」の
意味を痛感してたと思います。
打った瞬間も、喜びを表すでもなく意気込む訳でもなく淡々とベースランニング。
「お兄ちゃんが帰ってくるまで」と言わずに、今シーズン終了まで4番を張ってもいいんじゃないか。
あの姿を見ると、そんな思いにもなりました。

魔界ナゴヤドームでのキーワードはやはり「守備力」と言う事になるんですかね。
その本拠地で、ホームチームがどんな特徴を以て勝ちを引き寄せているか。
カメレオンの様にコロコロ模様を変える必要はないけれど、せめて何通りかのオプションは
備えておく必要があるんでしょうね。

田宮さん
頑なな態度の井川に対し、まるで孫を諭すような姿が思い浮かびます。
謹んでお悔やみ申し上げます。
| 西田辺 | 2010/05/06 10:59 AM |
 関西では、2戦目、3戦目と地上波中継有りましたよ。
阪神贔屓の中継が見られる関西のファンは恵まれてますよね。
対戦相手のファンには、いつも申し訳ないと思っていますが。
たまに私も仕方無く、中部地方のラジオを聞く事が有るのですが、相手贔屓の放送は、聞いててイライラしますもんね。
 しかし、CSだのBSだのケーブルTVだの無かった頃、関西以外のファンの方は、巨人戦以外のトラ情報を仕入れるのは大変だったんじゃないでしょうか。
テレビなら、全試合、解説者付きで試合内容を詳しく見せてくれる、フジテレビのプロ野球ニュース。
(また復活しないかな〜)
新聞なら、デイリースポーツ。
位ですかね。

 さて昨日の上園投手、甘い球ばっかりで、ヒヤヒヤの連続でしたね。
しかしD打線がことごとく、打ち損じ。
こんな事も有るんですね。
安藤投手に、この試合のVTRを見せてあげたいと思いました。

 しかし、太陽光線の照り返しだけは、どうにも防げませんな。
ドームでもサングラスかけてみましょうか。
| スーパーエリーバ | 2010/05/06 2:14 PM |
 関西に住もうかと思った事が何度もありました。スーパーエリーバさんの思われるように、かつての関東の虎ファンにとって、とりまく環境はあまりにも悲惨なものでした。

 35年前ですと、東京で阪神のデーゲームの試合の様子をいち早く知る方法は何かといえば、電話サービスのスポーツニュース(それでも1時間くらいの遅れ)とか甲子園の試合の時は、甲子園球場の電話サービス(1時間単位の経過報告)でした。後は関西地方の知人や縁者に電話で直に聞くしかありませんでした。

 ナイターとなると、東京では朝日放送か毎日放送(ナゴヤ相手の時は中日放送)で聞くわけですが、かなり高性能のラジオでも7時頃にならないとはっきり聞きとる事が困難でした。ましてや広島球場で行われているナイターは電波キャッチに一苦労でした。荒れた天気の日はあきらめるしかありませんでした。

ちょうど、その頃、千葉TV、埼玉TV、神奈川TV、群馬TVなどのUHFが次々と開局となり、サンTVとの提携でタイガースの野球中継(甲子園の試合や横浜球場での阪神戦)が関東でもかなり見られるようになりました。しかし、東京23区では電波状況も悪く映像がかすかに映っている状態でした。まして、千葉と神奈川ではTV局の方向が全く逆で、屋根に登り、UHFのアンテナを、その日、放映する局の方に向けなければならないという命がけの作業が待っていました。(トラキチの阿刀田高さんも、屋根に昇り、アンテナの向きを、その度に換えていたというエッセイがあります)

 いまや、ケーブルTVなどの普及で、こちらも全試合に近い阪神の試合や鳴尾浜のファームの試合が見れる環境が整っています。あの頃の
「今、阪神は勝っているのだろうか?」「江夏はまだ投げているのかな?田淵は打ったかな?藤田平はどうだろか?」という熱い想いが、また戻ってくるような試合を期待します。
| ライムD | 2010/05/06 5:19 PM |
ナゴヤドーム3連戦見てきました。確かに7回が終わるくらいまではひやひやでした。いつも思うのですが,狙い打ちされることが多すぎます。(どこの球団でもやっているのかしれませんが),絶対スパイ行為です。だから逆玉が行く上園が好投したのじゃないでしょうか?癖盗みやらスパイやら決定的な証拠がないと訴えられない(しかも自分も多少やっていると・・・)どう思いますか?
| とらしば | 2010/05/06 5:48 PM |
確かに名古屋の解説陣はひどいよね。まるで相手球団の選手知ろうとしないもの。渡辺、筒井あたりが出てくるとぼろくそだもん。
反対に、中日ファンは、サンテレビ解説陣ひどいよねと思っているだろうけど。私も、高橋、長峰、小林正人の違いわからんけど。(しかも背番号連番でやんの)
関東に結構阪神ファンが多いのは、千葉テレビ、神奈川テレビでサンテレビが流れてたからだというのに妙に納得してしもた。(結構濃い人が多い)
CSだのになって、サンテレビの放送が少なくなってしまったのは、ちょっと困る。阪神球団は無償でサンテレビに放映権を与えるべきだと思う。関西の阪神ファンのほとんどは、サンテレビと阪神園芸のファンだと思われる。
支離滅裂になってしもた。
| こじ | 2010/05/06 6:35 PM |
>金縛りにかかったような消極性は、谷繁の配球による部分も大きいが

そっか!
ナゴドの呪縛は、実は谷繁捕手が発しているものだったんですね!w
| 南河内郎女 | 2010/05/06 7:12 PM |
昨日はJ SPORTSで見させていただきましたが、ちょっとあれは・・・
まあ鹿児島のファンとしては見れてるだけでもありがたいですが。
ただやっぱり阪神贔屓の解説が聞きたい、GAORA、スカイ・A、ガンバレ!
| 拉麺 | 2010/05/06 7:52 PM |
昨日の「プロ野球ニュース」でも谷沢さんが「ファミリーマートン」と言っていましたが公共の放送で言うのはどうかと思いますがねぇ・・・。

しかし、シーツ先生の日本プロ野球成功3ヶ条をしっかりと受け止めたマートンは立派だと思います。普通だったらメジャーでドラフト1位指名された選手だったらプライドが高いと思うのにコーチの話をしっかりと聞いている事がこの成績を表しているのだと思います。

開幕前に色々と酷評した事を謝罪したいですね。
| 聖 | 2010/05/06 8:54 PM |
マートン先生、谷繁に徹底的に内角攻めされてたんですよね。あのフォームだと明らかに左投手のクロスして入ってくるストレートが打てない。
阿部はアホだから内角でカウント稼いでも外角で仕留めようとしてマートン先生に痛打されるを繰り返してましたが谷繁は徹底的に内角攻め。
しかしあの本塁打はクロス気味に入ってくるチェンの140km/h台の内角ストレートをうまく捌きました。高さは撃ちごろでしたが、あれを苦手にしてたんですよね。和田コーチの指導の賜物でしょうか。あれを打てる今、あと弱点といえるのは膝元の変化球くらいでしょう(コントロールが狂って真ん中低めに落ちればマートン先生の超得意球となって格好の餌食に)
これからのマートン先生が楽しみです。

あとブラゼル。
中日戦以外の打率は化物なのですが、中日戦だけは完璧に抑えられていました。
今カード、会心ではないですがようやくヒットも出だしたので中日戦でも化物になってほしいですね。
交流戦ではパの各チームに極端なブラゼルシフトを敷かれるでしょうが、巨人戦で見せたような左中間へのホームランを打てると面白くなりそうです。
| 笑福亭ディープインパクト | 2010/05/06 9:29 PM |
他球団OB解説者の贔屓は多少イラッとしながらもさほど気にしません。けれど、知らん者をシッタカで話すのは解説者失格でしょ、誰とは言いませんが。


めちゃくちゃなチェンとデタラメな上園。前日までの勢いを考えればよく勝てたなというのが本音です。
最終回に小宮山を起用したのは良かったですね。鶴は先発希望なので残念でしたけど。

9日は杉山有力と言われながらも去年同様、筒井を画策中な気がしてなりません。

| BUCK-TORA | 2010/05/06 10:18 PM |
今だAV350をキープのマートン。ほんとこの選手がいなかったら落としている試合も多いと思います。不思議なことにマートンの後ろを打つ打者の打率がよくなるんですよね。
| 魔法瓶 | 2010/05/30 11:54 PM |

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