2005.05.30 Monday
野球がある月曜日。昼は、神宮の杜で早慶全勝点対決最終戦。夜は杜の都で鷲虎最終戦。
全146試合中50試合が終わり、貯金6、2位ヤクルトと1.0ゲーム差で首位。上々のシーズン序盤だった。いよいよ胸突き八丁の中盤戦、戦力層の厚さを見せつけてやる時期だ。
8回表を終わって9−2と7点リード。ハードなスケジュールを強いられる中、「労働を分散させる」布陣を敷くのに絶好の展開だった。しかし交代で出てきたメンバーが思うように働かず、バタバタの終盤となってしまった。
退路を断って、少ないリードを守ろうとするいわゆる「守備固め」は、ある意味で物凄くアグレッシブな戦術、リスキーなようで成功率は意外と高い。しかし、大量リードのゆとりを利用して主力を休めるという策は、チームとして絶対必要であるにもかかわらず、しばしば「失敗」を目にする。
この日も、攻めの姿勢が見られなかった能見投手、野口捕手のバッテリー、本来の球際の強さを発揮できず二つの「隠れエラー」を犯した秀太選手が、鎮火気味だった楽天を再燃させてしまった。自分を「埋め草」だと感じながらプレーをしていたら、その心のスキは必ず敵につけ込まれる…それが勝負というもの。出るからには、たとえ慣れない役回りでも、その道のスペシャリストとしての強い気持ちでいなければならない。そしてその気持ちを作り上げるのがベンチワークに他ならない。「第二列」に気持ちの弱さが出ないよう工夫と配慮を求めたい。
そういうワケで、終盤に楽天の勢いを見せつけられたのだが、この日は相手エース岩隈投手の立ち上がりを攻略したことで、楽勝の試合。反省はきっちりするとして、打撃陣の好調は素直に喜んで、こっちも勢いに乗っていきたい。金本が絶好調、球の見極めが完璧だ。続く今岡への信頼感で繋ぐ意識が功を奏している。今岡がチャンスを逃さないのは相変わらず、ここへ来てシーツも上昇中だ。外へ逃げるボール球に手を出さなくなれば、なかなか簡単な打者ではない。そして打撃の状態が上がってくれば、シーツの良い影響力は他にも出てくる。
この日は、3点先制した後の1回ウラ、簡単に二死を取った後のブラウンが、相手に気圧されているかのような2連続四球を与え、さらに続く鷹野のカウントが0−3。ここでシーツがマウンドに駆け寄り、ブラウンに声を掛けた。絶妙の「間」と「勇気」を与えたようで、ブラウンは鷹野をショートゴロに打ち取り、序盤を静かに立ち上がることが出来た。開幕当初のように、シーツのリーダーシップが戻ってくれば、チームの状態はさらに上がってくるだろう。
全146試合中50試合が終わり、貯金6、2位ヤクルトと1.0ゲーム差で首位。上々のシーズン序盤だった。いよいよ胸突き八丁の中盤戦、戦力層の厚さを見せつけてやる時期だ。
8回表を終わって9−2と7点リード。ハードなスケジュールを強いられる中、「労働を分散させる」布陣を敷くのに絶好の展開だった。しかし交代で出てきたメンバーが思うように働かず、バタバタの終盤となってしまった。
退路を断って、少ないリードを守ろうとするいわゆる「守備固め」は、ある意味で物凄くアグレッシブな戦術、リスキーなようで成功率は意外と高い。しかし、大量リードのゆとりを利用して主力を休めるという策は、チームとして絶対必要であるにもかかわらず、しばしば「失敗」を目にする。
この日も、攻めの姿勢が見られなかった能見投手、野口捕手のバッテリー、本来の球際の強さを発揮できず二つの「隠れエラー」を犯した秀太選手が、鎮火気味だった楽天を再燃させてしまった。自分を「埋め草」だと感じながらプレーをしていたら、その心のスキは必ず敵につけ込まれる…それが勝負というもの。出るからには、たとえ慣れない役回りでも、その道のスペシャリストとしての強い気持ちでいなければならない。そしてその気持ちを作り上げるのがベンチワークに他ならない。「第二列」に気持ちの弱さが出ないよう工夫と配慮を求めたい。
そういうワケで、終盤に楽天の勢いを見せつけられたのだが、この日は相手エース岩隈投手の立ち上がりを攻略したことで、楽勝の試合。反省はきっちりするとして、打撃陣の好調は素直に喜んで、こっちも勢いに乗っていきたい。金本が絶好調、球の見極めが完璧だ。続く今岡への信頼感で繋ぐ意識が功を奏している。今岡がチャンスを逃さないのは相変わらず、ここへ来てシーツも上昇中だ。外へ逃げるボール球に手を出さなくなれば、なかなか簡単な打者ではない。そして打撃の状態が上がってくれば、シーツの良い影響力は他にも出てくる。
この日は、3点先制した後の1回ウラ、簡単に二死を取った後のブラウンが、相手に気圧されているかのような2連続四球を与え、さらに続く鷹野のカウントが0−3。ここでシーツがマウンドに駆け寄り、ブラウンに声を掛けた。絶妙の「間」と「勇気」を与えたようで、ブラウンは鷹野をショートゴロに打ち取り、序盤を静かに立ち上がることが出来た。開幕当初のように、シーツのリーダーシップが戻ってくれば、チームの状態はさらに上がってくるだろう。