2012.12.22 Saturday
今年戦力外になった石川俊介投手と去年戦力外になって今年はBCリーグ信濃でプレーしていた元阪神育成高田周平投手が打撃投手として阪神球団入りが決定(公式)。大変だけど、やりがいのあるいい仕事。チームの力としてよろしく!
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ファイターズの糸井選手の年俸が思うように上がらなくて…という記事があった。
微増に「だいぶショック」の糸井 代理人伴い2度目交渉も越年へ(スポニチ)
どちらの肩も持ちたくなる。安定して良い成績を残したのだからもう少し上げて欲しいという糸井は、他球団の選手との比較という点も気になっていることだろう。
一方、球団側の理屈、高額年俸者はクリアしなければいけないレベルが高くなるから、この成績ではそんなには上げられないというのもよく分かる。そもそもある選手の給料が上げられるということは、全体の収入が増えているか、他の選手と比較してその選手に払うべき割合が増えているかしなければ、原資が存在しないというのが自然の話だ。
そういうねじれを解消するには、ベテラン選手の流動性を向上させる(自由市場の原理を取り入れる)という方向性も必要なのだろうが、それはまた別の機会に譲るとして、今日は収入の増加をもっとしっかり狙って欲しいという点を主張したい。
今年あたりは甲子園も空席が目立ったが、野球興業はまずお客さんに入ってもらうことが一番。でもそれだけでは全試合満員で、それ以上は望めない。かつての収益源TV放映権料も大きく目減りする一方。メディアでの注目度も低下していく。せめてネットの世界で情報発信できていればいいのだが、そいつがいつまでたってもどうにもショボすぎる。
例えば、何度でも見てみたいスーパープレーが飛び出したら、それはもう日本中の人に、いや世界中の人に見てもらいたい。今のように多くの人がソーシャルツールを使いこなす時代になると、「文句なしの映像」はほんの短時間で世界を駆けめぐる。日本のテレビ局など、その一次情報を周回遅れで流しているのが現状だ。
ところが日本プロ野球の映像がそうやって広まっていくというケースは非常に少ない。その理由は、その映像の権利者が公開を許さないからに他ならないだろう。youtubeなどにアップされる映像の多くは、一般個人がTV放映された映像を「違法に」掲示しているもの。もちろんそれが話題になって多くの人に見られることもあるだろうが、話題になれば権利者によって削除されることになるだろう。
日本のプロ野球(特にセ)は伝統的にマスコミの所有物、あるいはマスコミに強く依存したものだった。それもあって映像の権利は放送局と密接にしがらんでいる。各球団が映像権利を非常に大事にするのはいいが、まったく有効に生かされていない。
NPBやリーグの本部機能が、もっと戦略的に情報(特に映像)を利用できるように権利関係を整理するだけで、球団の収益性に大きな影響力を発揮すると思う。もっとネットを使って映像を見せなさい!野球に興味のない人にも、すごいシーンを見せなさい!と思う。