2004.12.01 Wednesday
http://www.daily.co.jp/baseball/2004/11/30/152254.shtml
月がかわって、いろいろなことが決まったようだ。清原残留、ペタ退団、ダイエー売却、オリ近合併完了…。阪神ではテスト生、ダーウィン・クビアン投手と正式契約。登録名ダーウィン、1年契約で契約金、年俸ともに30万ドル(約3090万円)。普通こういう選手に期待してはいけないのだが、実はすごく期待している(笑)。だって「ここ2、3年、日本でのチャンスを待っていた」なんていう心意気がいいじゃないの。
ピンクレディのヒット曲「サウスポー」の歌詞を覚えている人は、けっこうなトシだ(笑)。いやそういう話ではなく(笑)、その中に「しんと静まったスタジアム 世紀の一瞬よ」というのがある。時代背景としては、王貞治選手が世界記録を塗り替えているような時期、プロ野球の歴史的な一瞬に日本中が注目していたということがある。しかしそれから30年足らず、日本のスタジアムから「しんと静まった」状況、その後におとずれるどよめき、大歓声という「メリハリ」のある応援風景はすっかり無くなってしまった。
この一球、この一打、試合を決めるクライマックスシーンでは、おそらく選手たちの感覚は研ぎ澄まされ、極限の集中力で望んでいるはずだ。暴言しよう。そんな時、私にとってスタンドから、のべつ鳴らされているトランペットや応援歌、メガホン(といっても拡声を目的としたものではなく、打撃音を発生させるための道具)を叩く音、さらに打ち振られる応援旗など、まったくジャマでしかない。お願いだからこのプレーに集中させてくれ。選手たちも同じ気持ちではないだろうか。
何年か前に、選手たちからの要望で「球音を楽しむ日」という企画が実施された。その日だけは東京ドームの巨人戦で鳴り物が禁止された。期待通り、打球音、投球がミットに吸い込まれた時の気持ちよい音が楽しめた。選手たちからも好評だったが、その後まったく継続しないところを見ると、大方のファンには物足りないものでしかなかったようだ。外野を守った松井秀は、「声の連携が取れてやりやすかった」とコメントした。音が変われば、野球の質も変わると思うのだが…。
新球団・楽天の応援団が、応援方法を検討する中で、鳴り物禁止も考えているという。当たり前になっていることの陰で失われているものに目を向けるというのは大切なこと。今後の成り行きに注目したいと思う。
イチローや松井秀らの「こっちのファンは野球の楽しみ方をよく知っている」「目が肥えている」という言葉には、「真剣勝負を楽しむ空間」を求めて海を渡ったスター選手からの、静かなメッセージが込められているように思う。
月がかわって、いろいろなことが決まったようだ。清原残留、ペタ退団、ダイエー売却、オリ近合併完了…。阪神ではテスト生、ダーウィン・クビアン投手と正式契約。登録名ダーウィン、1年契約で契約金、年俸ともに30万ドル(約3090万円)。普通こういう選手に期待してはいけないのだが、実はすごく期待している(笑)。だって「ここ2、3年、日本でのチャンスを待っていた」なんていう心意気がいいじゃないの。
ピンクレディのヒット曲「サウスポー」の歌詞を覚えている人は、けっこうなトシだ(笑)。いやそういう話ではなく(笑)、その中に「しんと静まったスタジアム 世紀の一瞬よ」というのがある。時代背景としては、王貞治選手が世界記録を塗り替えているような時期、プロ野球の歴史的な一瞬に日本中が注目していたということがある。しかしそれから30年足らず、日本のスタジアムから「しんと静まった」状況、その後におとずれるどよめき、大歓声という「メリハリ」のある応援風景はすっかり無くなってしまった。
この一球、この一打、試合を決めるクライマックスシーンでは、おそらく選手たちの感覚は研ぎ澄まされ、極限の集中力で望んでいるはずだ。暴言しよう。そんな時、私にとってスタンドから、のべつ鳴らされているトランペットや応援歌、メガホン(といっても拡声を目的としたものではなく、打撃音を発生させるための道具)を叩く音、さらに打ち振られる応援旗など、まったくジャマでしかない。お願いだからこのプレーに集中させてくれ。選手たちも同じ気持ちではないだろうか。
何年か前に、選手たちからの要望で「球音を楽しむ日」という企画が実施された。その日だけは東京ドームの巨人戦で鳴り物が禁止された。期待通り、打球音、投球がミットに吸い込まれた時の気持ちよい音が楽しめた。選手たちからも好評だったが、その後まったく継続しないところを見ると、大方のファンには物足りないものでしかなかったようだ。外野を守った松井秀は、「声の連携が取れてやりやすかった」とコメントした。音が変われば、野球の質も変わると思うのだが…。
新球団・楽天の応援団が、応援方法を検討する中で、鳴り物禁止も考えているという。当たり前になっていることの陰で失われているものに目を向けるというのは大切なこと。今後の成り行きに注目したいと思う。
イチローや松井秀らの「こっちのファンは野球の楽しみ方をよく知っている」「目が肥えている」という言葉には、「真剣勝負を楽しむ空間」を求めて海を渡ったスター選手からの、静かなメッセージが込められているように思う。