2005.08.14 Sunday
東京ドームの結果は二夜続けての延長サヨナラの熱戦となったのだが、セ・リーグ他の2試合もそれはそれは大熱戦だったようだ。
広島市民球場では、9回ウラ二死から緒方がサヨナラHR。完投王・黒田の粘投に応えた。ドラゴンズは、好投の先発野口をついだ平井が被弾。おそらく「俺の人」が[延長12回とかならなくてムダに投手をつかわなかったから良かった]とか何とか言うに決まっているので(笑)、そんな記事は探さないようにしよう(涙)。
他方、横浜スタジアムもものすごい試合。2−1でベイがリードの9回表、クルーン登場。しかし岩村に逆転三塁打を打たれて2−3。9回ウラはスワローズ石井が登板。だが村田が逆転サヨナラ二塁打で4×−3。ブラボー!素晴らしい!
セの3試合ともが素晴らしいサヨナラ劇。日頃からタイガースファンの前に野球ファンと広言している私にとって、こんなに素晴らしい日はない。…かとも思ったが…ぜんぜん高揚感がないのだっ!やっぱり虎が勝たなきゃ面白くもなんともないっ!なーんだ、結局自分さえよければ良いだけじゃないかって?…そらそうよ(泣)。
どうした今岡。この日「鉄人28号」を打った絶好調金本の後だけに見ちゃいられない。体調面に不安があるにせよ、ないにせよ、バットをしっかり振れないそんな状態なら、調子の良い片岡起用を考えるべきかも。
まずもって走者を進められない試合だった。バントは失敗、エンドランのサインはない、フルカウントで動かして三振ゲッツー…。無死の走者を二塁に進める。ただこれだけのことになぜそこまで動こうとしないのだろう。
一方、相手は負けてもともと、失うものなど無い強み、高校球児のような選手たちが、高校野球戦術で果敢に挑戦してくる。
ところでウチはそんなに強いのか?Gとの対戦成績は?なんのことはない。これで7勝7敗のイーブンだ。去年の順位は向こうが上だ。なにをふんぞり返っているんだろう…。
対抗策として、ウチも必死に挑戦しなきゃいけない立場の選手を使ってみたらどうだろう。いや、それぐらい、この2試合のGの選手たちは強い気持ちでかかってきている。
11回表、入れ替わり走者で一塁に残った今岡、二塁に進んでから代走秀太。
12回ウラ、もう攻撃はない。無死からライト前ヒットを打たれ、それを桧山が処理したのを見て、思い出したかのように中村豊と交代。
確かにやった。それは認める。だが、なぜことごとく一歩遅い?島野コーチに教えてもらったから?サヨナラヒット打たれた後にピッチャー交代するんじゃないかと心配したよ(笑)。このあたりの動き方に不安を感じた。ベンチはもっとグラウンド全体を見て、先を読んで欲しい。集中せい!
「あの1点が余分だった」というのを突き詰めていくと、「あの1球が失敗だった」というのに行きあたる。この日で言えば、杉山の投げた29球目、1回表二死満塁、打者は原、2ナッシングから投じた3球目だったと思う。
この日も杉山は立ち上がりにつかまってしまった。特に一死一塁から川中&二岡のコンビで決められたエンドランで一死一三塁とされたのが痛かった。ここらあたり、まるで[このメンバーなら、こういう野球ができるんだ。これをやりたかったんだよ]という堀内監督の声が聞こえてきそうだった。続く小久保のタイムリーで1点先制。なお走者は一二塁、いきなり杉山の踏ん張り所だった。だが怖い阿部が初球のインハイを捕邪飛、助かった。なんとか1点で済むか。ところが仁志への投球は、惜しいコースをことごとくボールと判定され、結局ストレートの四球、二死満塁としてしまう。
良い流れと悪い流れが交錯するまま、続く原への初球、外角に逃げるスライダー。ボール球を原はまったく合っていないスイングで空振り。矢野はこれで助かったと思っただろう。同じ球、同じ場所で勝負できる!2球目はインハイの直球。良い当たりのファールは計算通り。簡単に2ナッシングに追い込んだ。ここまでは絶対討ち取れる組み立てだった。
だが、次の3球目、矢野はスライダーを外角のボールゾーンに要求する。つまり矢野は勝負球を「弱気サイド」に投げさせた。この打者は外のスライダーを打てない。追いかけてくるから厳しいコースも要らない、そのうち振るだろう。3球目のスライダー、原はつられながらも見送る。2−1。原だって空振りしたスライダーでつってくることぐらいわかっている。4球目、さすがに続けるのは怖い。フォークを振らせよう、原の意識の中に直球はない。だから低めのフォークは見送れる2−2。次で決めなきゃいけない、もちろん外角スライダー、原はすでに外角の変化球の見定めだけに集中している、杉山もその気配に押され手元が狂う2−3。いや、とにかくスライダーは打てないんだから!矢野は真ん中よりに構える。しかしなんとか振らせよう、かわしてやろうとしている内に、杉山の精神的バランスは狂ってしまっている。最後は大きく外れて押し出し。2ナッシングから4球ボールでの失点。この2点目が最後の最後まで響いて、延長12回の末、サヨナラ負けに繋がっていく。
なんのことはない。原への3球目、直球を打者の膝小僧狙って投げておけば良かっただけだ。そう、ドラゴンズ戦で谷繁にやられたあの攻め。古田だって必ず使うあの球。その後は少々甘いスライダーでも打ち取れる。絶対大丈夫な決め球を見つけたのだから、それをさらに大丈夫にさせる組み立てが必要。一言で言うなら、バッテリーは原をナメすぎた。
広島市民球場では、9回ウラ二死から緒方がサヨナラHR。完投王・黒田の粘投に応えた。ドラゴンズは、好投の先発野口をついだ平井が被弾。おそらく「俺の人」が[延長12回とかならなくてムダに投手をつかわなかったから良かった]とか何とか言うに決まっているので(笑)、そんな記事は探さないようにしよう(涙)。
他方、横浜スタジアムもものすごい試合。2−1でベイがリードの9回表、クルーン登場。しかし岩村に逆転三塁打を打たれて2−3。9回ウラはスワローズ石井が登板。だが村田が逆転サヨナラ二塁打で4×−3。ブラボー!素晴らしい!
セの3試合ともが素晴らしいサヨナラ劇。日頃からタイガースファンの前に野球ファンと広言している私にとって、こんなに素晴らしい日はない。…かとも思ったが…ぜんぜん高揚感がないのだっ!やっぱり虎が勝たなきゃ面白くもなんともないっ!なーんだ、結局自分さえよければ良いだけじゃないかって?…そらそうよ(泣)。
どうした今岡。この日「鉄人28号」を打った絶好調金本の後だけに見ちゃいられない。体調面に不安があるにせよ、ないにせよ、バットをしっかり振れないそんな状態なら、調子の良い片岡起用を考えるべきかも。
まずもって走者を進められない試合だった。バントは失敗、エンドランのサインはない、フルカウントで動かして三振ゲッツー…。無死の走者を二塁に進める。ただこれだけのことになぜそこまで動こうとしないのだろう。
一方、相手は負けてもともと、失うものなど無い強み、高校球児のような選手たちが、高校野球戦術で果敢に挑戦してくる。
ところでウチはそんなに強いのか?Gとの対戦成績は?なんのことはない。これで7勝7敗のイーブンだ。去年の順位は向こうが上だ。なにをふんぞり返っているんだろう…。
対抗策として、ウチも必死に挑戦しなきゃいけない立場の選手を使ってみたらどうだろう。いや、それぐらい、この2試合のGの選手たちは強い気持ちでかかってきている。
11回表、入れ替わり走者で一塁に残った今岡、二塁に進んでから代走秀太。
12回ウラ、もう攻撃はない。無死からライト前ヒットを打たれ、それを桧山が処理したのを見て、思い出したかのように中村豊と交代。
確かにやった。それは認める。だが、なぜことごとく一歩遅い?島野コーチに教えてもらったから?サヨナラヒット打たれた後にピッチャー交代するんじゃないかと心配したよ(笑)。このあたりの動き方に不安を感じた。ベンチはもっとグラウンド全体を見て、先を読んで欲しい。集中せい!
「あの1点が余分だった」というのを突き詰めていくと、「あの1球が失敗だった」というのに行きあたる。この日で言えば、杉山の投げた29球目、1回表二死満塁、打者は原、2ナッシングから投じた3球目だったと思う。
この日も杉山は立ち上がりにつかまってしまった。特に一死一塁から川中&二岡のコンビで決められたエンドランで一死一三塁とされたのが痛かった。ここらあたり、まるで[このメンバーなら、こういう野球ができるんだ。これをやりたかったんだよ]という堀内監督の声が聞こえてきそうだった。続く小久保のタイムリーで1点先制。なお走者は一二塁、いきなり杉山の踏ん張り所だった。だが怖い阿部が初球のインハイを捕邪飛、助かった。なんとか1点で済むか。ところが仁志への投球は、惜しいコースをことごとくボールと判定され、結局ストレートの四球、二死満塁としてしまう。
良い流れと悪い流れが交錯するまま、続く原への初球、外角に逃げるスライダー。ボール球を原はまったく合っていないスイングで空振り。矢野はこれで助かったと思っただろう。同じ球、同じ場所で勝負できる!2球目はインハイの直球。良い当たりのファールは計算通り。簡単に2ナッシングに追い込んだ。ここまでは絶対討ち取れる組み立てだった。
だが、次の3球目、矢野はスライダーを外角のボールゾーンに要求する。つまり矢野は勝負球を「弱気サイド」に投げさせた。この打者は外のスライダーを打てない。追いかけてくるから厳しいコースも要らない、そのうち振るだろう。3球目のスライダー、原はつられながらも見送る。2−1。原だって空振りしたスライダーでつってくることぐらいわかっている。4球目、さすがに続けるのは怖い。フォークを振らせよう、原の意識の中に直球はない。だから低めのフォークは見送れる2−2。次で決めなきゃいけない、もちろん外角スライダー、原はすでに外角の変化球の見定めだけに集中している、杉山もその気配に押され手元が狂う2−3。いや、とにかくスライダーは打てないんだから!矢野は真ん中よりに構える。しかしなんとか振らせよう、かわしてやろうとしている内に、杉山の精神的バランスは狂ってしまっている。最後は大きく外れて押し出し。2ナッシングから4球ボールでの失点。この2点目が最後の最後まで響いて、延長12回の末、サヨナラ負けに繋がっていく。
なんのことはない。原への3球目、直球を打者の膝小僧狙って投げておけば良かっただけだ。そう、ドラゴンズ戦で谷繁にやられたあの攻め。古田だって必ず使うあの球。その後は少々甘いスライダーでも打ち取れる。絶対大丈夫な決め球を見つけたのだから、それをさらに大丈夫にさせる組み立てが必要。一言で言うなら、バッテリーは原をナメすぎた。