2005.08.26 Friday
祝金本1000得点。祝下柳1000奪三振。先日の井川の1000投球回もあって、この3連戦は「1000ラッシュ」。カープさん、花束をたくさんありがとう(笑)。お礼にホームランをたくさんあげましょう…あかんがな(泣)。ちなみに関空は「1001ラッシュ」だって。
風邪による胃腸炎と伝えられていた江草が登板。そう言われればなんとなくゲッソリした表情だが、いつもどおりの投球だった。
そりゃ、先発の下柳だって、4本もHR打たれちゃいけない。流れが来た直後に、打たれた桟原も悪い。だが、前田をはじめ、カープの攻撃陣の凄かったこと。今にして思えば、初戦井川が97球で完投したが、結局この2,3戦の結果とは裏表の関係だったのだろう。吉と出れば勇猛無敵の「超攻撃的打線」、凶と出れば拙攻続きの「超淡泊打線」。ただし、それをわかった上で、「勝負球から入る」という気持ちがタイガースバッテリーにどれだけあったか。配球の組み立て面では工夫の余地が大いにあったように思う。
今岡今季3本目の満塁HR。球団ではブリーデンや田淵までさかのぼる記録だという。ただ、右手首の状態は依然悪いようで、試合前の練習では、打撃も、送球もほとんど力を入れていないらしい。今後も痛みと折り合いをつけながらの試合出場となる。
赤星がヒットと盗塁、片岡が四球、金本が一塁強襲ヒットとつないだ6回表一死満塁。疲れが見え始めた先発ロマノの110球目。低めやや真ん中に入ったスライダーを完璧にとらえた。今岡の完璧は、本当の完璧。1本のバットの中に、ここに当たればボールが一番飛ぶという「芯」があるとして、その芯の中の中心を、1mmの狂いもなく射抜くようだ。小さな力、小さなスイングでも打球は遠くに飛んでいく。久々に見た今岡の美しいアーチだった。
ここ2試合打撃不調のシーツに代えて3番一塁で片岡を先発させた。まあちょっと休んで頭を冷やせ、代打の連続安打記録が切れた片岡にも良い機会になる…悪くない起用だと思った。だが、追撃ムードの7回表二死3塁、相手投手は佐竹、「格」と言っては何だが、左をさほど苦にしない片岡なら、なんとかなりそうな気がしていた。しかしここで代打シーツ、山本監督待ってましたとスライダーの良い右の森にスイッチ、注文通りの投球で三振に切る。四球を奪うのも上手い片岡で、金本・今岡にチャンスをつなげれば…結果として片岡、シーツをともに殺してしまう、惜しまれる采配だった。もっとも、ロマノ→田中→佐竹→森→広池→佐々岡→ベイルと必死に繋いだ、山本監督の意地に屈したという言い方もできる。
カープの意地、それはそうだ。市民球場で金本、シーツにやられっぱなしでいられるものか。どちらかというと闘志を押し殺す山本監督も、彼らにやられることほど面白くないことはなかったと思う。その意地から出た「シーツ殺し」だったのだろう。この3連戦では、1戦目からインハイの直球と、外へ大きく逃げるスライダーのコンビネーションで、シーツをまんまと「意識過剰状態」に追い込んだ。
タイガースにとって、ここまで3番シーツの果たしてきた役割はことのほか大きい。1,2番の出塁能力、進塁させる能力が低下している時はそれを補う働きをし、4,5番のポイントゲット能力が低下している時はそれを補ってきた。中途半端と言えばそのとおり、だが、試合の流れを意識できる、野球センスのあるプレーヤーだ。
当然、今後は他のチームも同じ攻めを徹底してくるわけで、しっかりと対策する必要がある。対処法は簡単だ。内、外、どちらもボール球のケースが多いのだから、打たなければ良いだけの話。シーツはど真ん中だけを打つ。際どいコースの見逃し三振はOKという気持ちで打席に向かえば相手の攻めを逆手に取れる。
チームがぐらっと揺れる時、「あわてるな、落ち着いて行動しろ」とリードできるのがベテランの力。JQKの三本の矢だけでなく、タイガースには下柳・金本・矢野という投・攻・守の「三大老」がチームの柱として機能してきた。下柳が苦しい時、井川がチームを支えなければいけない。先発陣が苦しい時、攻・守で盛り立てなければいけない。
残り29試合。頂上への長い長い道のりは、ついに八分目を越えた。1試合に例えれば7回あたり、球児を投入しもう1点もやらない、絶対にまけないと打線が集中する…そんな場面を迎えつつある。実際チェンジするにはまだ早いが、トーナメントモードへのシフトチェンジを想定した戦いが求められる。
さあ、久々の甲子園、迎えるはジャイアンツ、投げるは最年長10勝を狙う工藤。切り替えるにはちょうど良いかも知れない。ダーウィンかな?頼むよ!それとカープ、頼むよ(笑)。
風邪による胃腸炎と伝えられていた江草が登板。そう言われればなんとなくゲッソリした表情だが、いつもどおりの投球だった。
そりゃ、先発の下柳だって、4本もHR打たれちゃいけない。流れが来た直後に、打たれた桟原も悪い。だが、前田をはじめ、カープの攻撃陣の凄かったこと。今にして思えば、初戦井川が97球で完投したが、結局この2,3戦の結果とは裏表の関係だったのだろう。吉と出れば勇猛無敵の「超攻撃的打線」、凶と出れば拙攻続きの「超淡泊打線」。ただし、それをわかった上で、「勝負球から入る」という気持ちがタイガースバッテリーにどれだけあったか。配球の組み立て面では工夫の余地が大いにあったように思う。
今岡今季3本目の満塁HR。球団ではブリーデンや田淵までさかのぼる記録だという。ただ、右手首の状態は依然悪いようで、試合前の練習では、打撃も、送球もほとんど力を入れていないらしい。今後も痛みと折り合いをつけながらの試合出場となる。
赤星がヒットと盗塁、片岡が四球、金本が一塁強襲ヒットとつないだ6回表一死満塁。疲れが見え始めた先発ロマノの110球目。低めやや真ん中に入ったスライダーを完璧にとらえた。今岡の完璧は、本当の完璧。1本のバットの中に、ここに当たればボールが一番飛ぶという「芯」があるとして、その芯の中の中心を、1mmの狂いもなく射抜くようだ。小さな力、小さなスイングでも打球は遠くに飛んでいく。久々に見た今岡の美しいアーチだった。
ここ2試合打撃不調のシーツに代えて3番一塁で片岡を先発させた。まあちょっと休んで頭を冷やせ、代打の連続安打記録が切れた片岡にも良い機会になる…悪くない起用だと思った。だが、追撃ムードの7回表二死3塁、相手投手は佐竹、「格」と言っては何だが、左をさほど苦にしない片岡なら、なんとかなりそうな気がしていた。しかしここで代打シーツ、山本監督待ってましたとスライダーの良い右の森にスイッチ、注文通りの投球で三振に切る。四球を奪うのも上手い片岡で、金本・今岡にチャンスをつなげれば…結果として片岡、シーツをともに殺してしまう、惜しまれる采配だった。もっとも、ロマノ→田中→佐竹→森→広池→佐々岡→ベイルと必死に繋いだ、山本監督の意地に屈したという言い方もできる。
カープの意地、それはそうだ。市民球場で金本、シーツにやられっぱなしでいられるものか。どちらかというと闘志を押し殺す山本監督も、彼らにやられることほど面白くないことはなかったと思う。その意地から出た「シーツ殺し」だったのだろう。この3連戦では、1戦目からインハイの直球と、外へ大きく逃げるスライダーのコンビネーションで、シーツをまんまと「意識過剰状態」に追い込んだ。
タイガースにとって、ここまで3番シーツの果たしてきた役割はことのほか大きい。1,2番の出塁能力、進塁させる能力が低下している時はそれを補う働きをし、4,5番のポイントゲット能力が低下している時はそれを補ってきた。中途半端と言えばそのとおり、だが、試合の流れを意識できる、野球センスのあるプレーヤーだ。
当然、今後は他のチームも同じ攻めを徹底してくるわけで、しっかりと対策する必要がある。対処法は簡単だ。内、外、どちらもボール球のケースが多いのだから、打たなければ良いだけの話。シーツはど真ん中だけを打つ。際どいコースの見逃し三振はOKという気持ちで打席に向かえば相手の攻めを逆手に取れる。
チームがぐらっと揺れる時、「あわてるな、落ち着いて行動しろ」とリードできるのがベテランの力。JQKの三本の矢だけでなく、タイガースには下柳・金本・矢野という投・攻・守の「三大老」がチームの柱として機能してきた。下柳が苦しい時、井川がチームを支えなければいけない。先発陣が苦しい時、攻・守で盛り立てなければいけない。
残り29試合。頂上への長い長い道のりは、ついに八分目を越えた。1試合に例えれば7回あたり、球児を投入しもう1点もやらない、絶対にまけないと打線が集中する…そんな場面を迎えつつある。実際チェンジするにはまだ早いが、トーナメントモードへのシフトチェンジを想定した戦いが求められる。
さあ、久々の甲子園、迎えるはジャイアンツ、投げるは最年長10勝を狙う工藤。切り替えるにはちょうど良いかも知れない。ダーウィンかな?頼むよ!それとカープ、頼むよ(笑)。