2005.10.22 Saturday
ブログを始めてから、たくさんの野球ファンと交流する機会ができた。また交流はなくても、一方的に読んでいるブログもある。実際に会うことはなかなかなくても、何度も何度も触れ合ううちに、その人の心の中がだんだんわかってくる。会ったことはなくても、昔からの友達のような感覚になるから面白い。Dファンのあの人、YBファンのあの人、Sファンのあの人、Gファンのあの人、Cファンのあの人、Hファンのあの人、Lファンのあの人、Bsファンのあの人、Fファンのあの人、Eファンのあの人。今季勝ち残ったのは、TとM。日本中の野球好きが見守る日本シリーズが始まる。
「相手どうこうじゃなく」という岡田監督のセリフを何度聞いたことだろう。シーズン序盤から、終盤まで、常に前年覇者ドラゴンズとの競り合いだった。抜いて、引き離して、迫られて、離して…、そのたびに「相手どうこうじゃなく」と言い続けてきた。自分の力を信じる。前日の監督会議の席上、話題になっていた「予告先発」は岡田監督から切り出したという。「全然、不利やったら、OKするわけない」なるほど、わかるような気がする。ボビーにとってデータが大切なように、岡田監督にとっては集中力が必要だったのだろう。
今季を振り返れば、昨年できあがった岡田監督へのイメージがどんどん変わっていくことに我ながら驚きの連続だった。「硬直・無策・見えてない」という印象が少しずつ変わっていく。実は試合中の行為自体はそんなに変わっていない。でも同じことが「信念・信頼・集中」に感じられるのだ。勝負は勝たなきゃダメということ?(笑)
「信念・信頼・集中」などと言うと精神修養のようだが、何のことはない原点に戻れ、「子供の野球」に戻れということだ。
放課後、家にかばんを置いて、原っぱに、あるいは校庭に集まる。ボールは小さいソフトボールだったり、軟球だったり、ビニールボールだったり。よーし、今日はかっとばすぞー!中には員数合わせでイヤイヤ来ていた子もいたかもしれないが、みんな今日は自分がヒーローになってやるとバット振り回した。気分は田淵だったり、掛布だったり、ラインバックだったり…(笑)。足の速いヤツは周囲の制止も聞かず、塁間を走り回った。審判なんていないから、アウトだセーフだ、毎日ケンカ(笑)。そんな中で誰もが一目置く強打者、アキヒコがいる。2点負けてるけど、まだわからない。こっちにはアキヒコがいる。なんとかアキヒコにまわせ!よし2アウト一二塁でアキヒコだ!こんな時、アキヒコは絶対に打つ。みんな知っている。ぱこーん、ほら打った!まわれまわれ!逆転ホームランだ!
そんなアキヒコが、いやいや全国の「アキヒコ以上」の中でもトップにいるほんの一握りのアキヒコが集まったのがプロ野球だ。そして「なぜアキヒコは打てるのか」を追究したのが岡田野球。「野球が好きだ」「野球は面白い」「あいつと野球するのが楽しい」「あいつならやってくれる」「勝ちたい」「俺はできる」「お前に任せた」「明日もまた野球やろな」…数限りない自分やチームメイトの野球への思いを、一瞬に、一点に集中させるのが岡田野球。
さあ、そんなほんの一瞬に込められた精神のきらめきを楽しもう。
投手の指先からボールが離れる時、体からボールに何が移ったのかを見よう。藤川のボールが、当たってなるものかとバットの上へ逃げていくところを見よう。
赤星の左足のつま先が地面を蹴ってスタートを切る一点を見よう。プレッシャーに負けない、磨き上げた技術への絶対的な自信を見よう。
丸いボールに丸いバットを丸く振って、そのボールが弧を描いて飛んでいくのを見よう。そのインパクトの一点に、金本のたゆまぬ努力の積み重ね、妥協しない心の強さを見よう。ボールが観念してしばかれるままになるのを見よう。
今岡の真っ白で純粋な気持ちを見よう。ボールが喜んでバットの芯に飛び込んでくるのを見よう。
野球が楽しくて仕方ない!こんな最高の舞台で野球ができるなんて嬉しい!今日もみんなで力を合わせて勝とうな!明日もまた野球やろな!よーし、今日はかっとばすぞー!
一番打者・赤星。先発投手・井川。いよいよだ。野球小僧たちの胸の高まりを見よう。
「相手どうこうじゃなく」という岡田監督のセリフを何度聞いたことだろう。シーズン序盤から、終盤まで、常に前年覇者ドラゴンズとの競り合いだった。抜いて、引き離して、迫られて、離して…、そのたびに「相手どうこうじゃなく」と言い続けてきた。自分の力を信じる。前日の監督会議の席上、話題になっていた「予告先発」は岡田監督から切り出したという。「全然、不利やったら、OKするわけない」なるほど、わかるような気がする。ボビーにとってデータが大切なように、岡田監督にとっては集中力が必要だったのだろう。
今季を振り返れば、昨年できあがった岡田監督へのイメージがどんどん変わっていくことに我ながら驚きの連続だった。「硬直・無策・見えてない」という印象が少しずつ変わっていく。実は試合中の行為自体はそんなに変わっていない。でも同じことが「信念・信頼・集中」に感じられるのだ。勝負は勝たなきゃダメということ?(笑)
「信念・信頼・集中」などと言うと精神修養のようだが、何のことはない原点に戻れ、「子供の野球」に戻れということだ。
放課後、家にかばんを置いて、原っぱに、あるいは校庭に集まる。ボールは小さいソフトボールだったり、軟球だったり、ビニールボールだったり。よーし、今日はかっとばすぞー!中には員数合わせでイヤイヤ来ていた子もいたかもしれないが、みんな今日は自分がヒーローになってやるとバット振り回した。気分は田淵だったり、掛布だったり、ラインバックだったり…(笑)。足の速いヤツは周囲の制止も聞かず、塁間を走り回った。審判なんていないから、アウトだセーフだ、毎日ケンカ(笑)。そんな中で誰もが一目置く強打者、アキヒコがいる。2点負けてるけど、まだわからない。こっちにはアキヒコがいる。なんとかアキヒコにまわせ!よし2アウト一二塁でアキヒコだ!こんな時、アキヒコは絶対に打つ。みんな知っている。ぱこーん、ほら打った!まわれまわれ!逆転ホームランだ!
そんなアキヒコが、いやいや全国の「アキヒコ以上」の中でもトップにいるほんの一握りのアキヒコが集まったのがプロ野球だ。そして「なぜアキヒコは打てるのか」を追究したのが岡田野球。「野球が好きだ」「野球は面白い」「あいつと野球するのが楽しい」「あいつならやってくれる」「勝ちたい」「俺はできる」「お前に任せた」「明日もまた野球やろな」…数限りない自分やチームメイトの野球への思いを、一瞬に、一点に集中させるのが岡田野球。
さあ、そんなほんの一瞬に込められた精神のきらめきを楽しもう。
投手の指先からボールが離れる時、体からボールに何が移ったのかを見よう。藤川のボールが、当たってなるものかとバットの上へ逃げていくところを見よう。
赤星の左足のつま先が地面を蹴ってスタートを切る一点を見よう。プレッシャーに負けない、磨き上げた技術への絶対的な自信を見よう。
丸いボールに丸いバットを丸く振って、そのボールが弧を描いて飛んでいくのを見よう。そのインパクトの一点に、金本のたゆまぬ努力の積み重ね、妥協しない心の強さを見よう。ボールが観念してしばかれるままになるのを見よう。
今岡の真っ白で純粋な気持ちを見よう。ボールが喜んでバットの芯に飛び込んでくるのを見よう。
野球が楽しくて仕方ない!こんな最高の舞台で野球ができるなんて嬉しい!今日もみんなで力を合わせて勝とうな!明日もまた野球やろな!よーし、今日はかっとばすぞー!
一番打者・赤星。先発投手・井川。いよいよだ。野球小僧たちの胸の高まりを見よう。