2006.04.24 Monday
初回、ヒットで出塁した赤星が2球目にすかさずスタート。空振りで助ける藤本。去年とは動きが全然違う阿部が無駄な動きなく二塁へ送球、二岡のタッチより、わずかに赤星の足がベースを蹴るのが早かった。そう、これこれ。みんなが待っていたのはこれなのよ。バントで送るのも悪かないけれど、やっぱり「オラオラ、うちの赤いの、止めてみい!」と勇気がわいてくる。藤本もすっかり思い出したように凡フライ(コラ)。だがシーツがレフト前ヒットでカバー。抜けるのを見てからスタートした赤星は三塁ストップ、一死一三塁。さあ問題はここからだ。なぜか当たっていない打者へは厳しい球が行く。金本は、一振りもせずカウント2−3から最高のコースにフォークを落とされ三邪飛。
これで二死一三塁、イヤな空気がたちこめる。金本、今岡が打たないことには、どうしてもこの霧は晴れないのだ。ばね指に苦しんでいるという今岡は、この日も打撃練習をキャンセルした上で出場。だましだまし出来る範囲であると判断したのだろう。ジャイアンツ先発、長身のグローバーが投げ下ろすスライダーに対し、スイングの軌道を合わせるようにすくい上げた。「いけー!はいれー!」。まるでテニスのフォアハンドクロスのように、スイートスポットで打ち返した打球はそのままレフトスタンドに届いた。必ずいつかはこういうことになると信じていたけれど、やっぱり本当に嬉しかったよ。苦しむ金本を救う一発。心が繋がる一発。
だが連敗中のチームはなかなか波に乗っていけない。2回は二死から赤星、藤本で好機を作るもシーツ凡退で無得点。3回も二死から濱中が二塁打。続く打者は鳥谷。ことごとくチャンスでまわり、弱々しい打撃を繰り返していた。ここのところ続く、ヒットは出るのだが点にならないという状況が出始めると不安がチームを覆うだろう。ああ、まあまあの当たりだが平凡な一塁ゴロ…おああ!跳ねた!人工芝と土の境目で大きくイレギュラーバウンドした!ラッキーなタイムリーで4点目をもらった。
連敗中こそ江草。不安や怖さを感じる前に投げちゃう無責任投手(笑)。初回、先頭のキーマンG矢野を出すが、打たれ続けている二岡をフォークの連投でゲッツーに取って、すっかり調子に乗った。今日はコントロールが良いぞと感じた矢野捕手は、返球のリズムを早めテンポを加速させる。
しかし連勝中のGのプレッシャーが江草に襲いかかる。4回ウラ、二死から二岡を四球。「これはいけないこと」という意識が、江草の腕を萎縮させる。李に泳ぎながらライト前に運ばれる。小久保へは警戒しすぎて0−3に、その後2−3まで持ってきたが結局四球。一発同点の場面を作ってしまい、阿部にあわや同点というフェンス直撃二塁打を許してしまった。入らなかったのが本当にラッキー。第1戦で今岡の大ファールと、あわやライトフェンス直撃という2つのアンラッキーがあったが、この日はタイガースに幸運が巡ってきた。同点のピンチが残ったが、大西を遊ゴロに。ここは江草がよく踏ん張った。
2点差に迫られた5回表、一死から金本がどん詰まりのセンター前ヒット。前日の内野安打から着実に進歩している(笑)。今岡ヒット、濱中四球で一死満塁。濱中のところから代わった野間口を攻める。しかしここで鳥谷、矢野が力弱く倒れる。
タイガースは7回表にも野間口を二死満塁まで追いつめる。8球目の変化球が外れてカウント2−3となり、打者矢野はもちろん速球にヤマを張っている。野間口は捕手のサインにクビを振って、すぐに速球を投げ込んだ。おそらく捕手から「クビを振れのサイン」。矢野差し込まれ凡退…こしゃくな!トドメをさせない。まだまだ試合の流れはわからない。
7回ウラ、一死から阿部がライト前ヒット。代打仁志が告げられたところで、岡田監督は藤川をマウンドに上げた。ここで仁志に繋がれると、流れは一気にGに向く。藤川はいきなりランナーを背負いながらの投球で辛いところだが、なんとしても江草の好投を繋がなければいけない。早々に2−0と追い込んだが仁志が粘る。速球をファールにできるギリギリのタイミングで待っている。ランナーさえいなければこんなマネを許す球児ではないが、仕方ない。ここは速球で押すのみ…ファールで粘られ、球数は8球に。まだ7回一死、藤川は8回まで投げなければいけないだろう。9球目、矢野は勝負に出る。藤川スローカーブをど真ん中へ。絶対に来ないはずの球に仁志は当てるのが精一杯。ボテボテのサードゴロを今岡が上手く裁いて、見事に流れをタイガースへ持ってきた。
そして、ついに出た金本のタイムリー二塁打。ボールを繋いで、緊張感を繋いで、球児が流れを作って、金本が試合を決めた。今季初めてタイガースの勝ち方ができた。
これで二死一三塁、イヤな空気がたちこめる。金本、今岡が打たないことには、どうしてもこの霧は晴れないのだ。ばね指に苦しんでいるという今岡は、この日も打撃練習をキャンセルした上で出場。だましだまし出来る範囲であると判断したのだろう。ジャイアンツ先発、長身のグローバーが投げ下ろすスライダーに対し、スイングの軌道を合わせるようにすくい上げた。「いけー!はいれー!」。まるでテニスのフォアハンドクロスのように、スイートスポットで打ち返した打球はそのままレフトスタンドに届いた。必ずいつかはこういうことになると信じていたけれど、やっぱり本当に嬉しかったよ。苦しむ金本を救う一発。心が繋がる一発。
だが連敗中のチームはなかなか波に乗っていけない。2回は二死から赤星、藤本で好機を作るもシーツ凡退で無得点。3回も二死から濱中が二塁打。続く打者は鳥谷。ことごとくチャンスでまわり、弱々しい打撃を繰り返していた。ここのところ続く、ヒットは出るのだが点にならないという状況が出始めると不安がチームを覆うだろう。ああ、まあまあの当たりだが平凡な一塁ゴロ…おああ!跳ねた!人工芝と土の境目で大きくイレギュラーバウンドした!ラッキーなタイムリーで4点目をもらった。
連敗中こそ江草。不安や怖さを感じる前に投げちゃう無責任投手(笑)。初回、先頭のキーマンG矢野を出すが、打たれ続けている二岡をフォークの連投でゲッツーに取って、すっかり調子に乗った。今日はコントロールが良いぞと感じた矢野捕手は、返球のリズムを早めテンポを加速させる。
しかし連勝中のGのプレッシャーが江草に襲いかかる。4回ウラ、二死から二岡を四球。「これはいけないこと」という意識が、江草の腕を萎縮させる。李に泳ぎながらライト前に運ばれる。小久保へは警戒しすぎて0−3に、その後2−3まで持ってきたが結局四球。一発同点の場面を作ってしまい、阿部にあわや同点というフェンス直撃二塁打を許してしまった。入らなかったのが本当にラッキー。第1戦で今岡の大ファールと、あわやライトフェンス直撃という2つのアンラッキーがあったが、この日はタイガースに幸運が巡ってきた。同点のピンチが残ったが、大西を遊ゴロに。ここは江草がよく踏ん張った。
2点差に迫られた5回表、一死から金本がどん詰まりのセンター前ヒット。前日の内野安打から着実に進歩している(笑)。今岡ヒット、濱中四球で一死満塁。濱中のところから代わった野間口を攻める。しかしここで鳥谷、矢野が力弱く倒れる。
タイガースは7回表にも野間口を二死満塁まで追いつめる。8球目の変化球が外れてカウント2−3となり、打者矢野はもちろん速球にヤマを張っている。野間口は捕手のサインにクビを振って、すぐに速球を投げ込んだ。おそらく捕手から「クビを振れのサイン」。矢野差し込まれ凡退…こしゃくな!トドメをさせない。まだまだ試合の流れはわからない。
7回ウラ、一死から阿部がライト前ヒット。代打仁志が告げられたところで、岡田監督は藤川をマウンドに上げた。ここで仁志に繋がれると、流れは一気にGに向く。藤川はいきなりランナーを背負いながらの投球で辛いところだが、なんとしても江草の好投を繋がなければいけない。早々に2−0と追い込んだが仁志が粘る。速球をファールにできるギリギリのタイミングで待っている。ランナーさえいなければこんなマネを許す球児ではないが、仕方ない。ここは速球で押すのみ…ファールで粘られ、球数は8球に。まだ7回一死、藤川は8回まで投げなければいけないだろう。9球目、矢野は勝負に出る。藤川スローカーブをど真ん中へ。絶対に来ないはずの球に仁志は当てるのが精一杯。ボテボテのサードゴロを今岡が上手く裁いて、見事に流れをタイガースへ持ってきた。
そして、ついに出た金本のタイムリー二塁打。ボールを繋いで、緊張感を繋いで、球児が流れを作って、金本が試合を決めた。今季初めてタイガースの勝ち方ができた。