2006.07.09 Sunday
秋田もデーゲームなので、二軍戦は深夜1時からの再放送を録画するのがおすすめ。試合のない月曜に二軍戦を見る贅沢ができる(笑)。あ、フツーはW杯決勝を録画するのか(笑)。
いいねぇ、53年ぶりの「タイガースが秋田にやって来た」。その時はきっと今ほど話題になることもなかったのだろうけど。
こまちスタジアムは、広くて美しい野球場、丸いお月さんに盛大な花火、いいねぇ。
井川、矢野のバッテリーがクレバーな組み立てをした。序盤、積極的に打ってくる攻撃を見抜き、チェンジアップを柱に、変化球中心の組み立て。持ち球は違うが、まるで下柳の投球を見るように凡打の山を築く。
打順が3廻り目に入る6回からは、ベンチの指示が変わるのをこれまた見抜いたように直球中心の組み立てにチェンジ。それまでは力を入れずにコーナーに置いていた直球を改め、ぐっと力を込めて腕を振り球速を上げた。この日、井川が奪った三振は6。そのすべてがこの6回以降に獲ったもの。ちなみに9回は藤川が3奪三振。6〜9の4回で9奪三振てスゴイよね。
試合を作って、勝利に導いて、なおかつスゴイところを見せたのだから、この日の井川は立派ということでいいんじゃないかな。やっぱり旅は井川に限るね(笑)。
9回ウラ、完封ペースの井川が先頭青木のソロHRで1点を失い、心の乱れからリグスにストレートの四球を与えたところで藤川にスイッチ。井川も終盤に来て完全燃焼モードに入っていたので、この継投は良かったと思う。
で、岩村が大振りを捨て、面を合わせるだけの打撃で三遊間にヒット。きっと、これが藤川攻略法なんだろうね。なぜみんながこれをやらないかというと、「こんなにエクセレントな球を自分に投げてくれているのに、フルスイングで真っ向対決しないのは一流プロとして失礼にあたる」と思わせちゃうような、プライドをくすぐる部分があるからだと思う。
無死一二塁からラミレス、ラロッカ連続三振で二死。ところが、投手から外野手に転向した宮出には、そういうプライドなんてあるはずがない。自分の形、右方向へのライナーで見事にタイムリーヒット。もちろん井川が四球で出した走者なので、藤川の自責点、失点ではないが、「藤川が打たれたタイムリーヒット」であることは間違いない。
藤川の記録もせっかくここまで来たのだから、本当にもう今季今後、一切失点しないくらいの投球をして欲しい。ムチャを言っているのは承知だが、球児ならできそうなんだもん。
やはり怖いのは当ててくる打者、粘りのある打者との対戦。魅せる部分は絶対に失って欲しくないが、逆方向に当てることを狙っている相手に真ん中の直球連投は苦しい。1点差のD戦、最後の反撃を抑えることをイメージしながら、カーブ、フォークのキレ、制球を磨いて欲しい…球児にまだ上を求めるだなんて、ナニサマやねんなんだけどね(笑)。
初回、ご当地選手のS石川が、前回の悪夢に体が硬くなっているところを容赦なく襲い、わっしょいアゲイン。1番赤星倒れたあと、2番関本四球、3番濱中センター前ゴロで抜けるヒットで一死一二塁、4番金本ライナーでセンター右に落とすヒット、これで関本が帰る。ここでセンター青木がレーザービーム、3塁を狙う濱中を刺す。しかし金本はしっかり二塁を獲っている。この辺、双方の抜け目ない守備、走塁、見ごたえがあった。うわー久しぶりのタイムリーで良かったよーと浮かれぽんちにならない金本、さすが(笑)。二死二塁から5番シーツ三塁線を破るタイムリー二塁打、さらに6番矢野得意の右打ちでタイムリー、連打連打で一気に3点先制。素晴らしい、どこのチームや(笑)。
さらに2回は藤本が浅く守っていたセンター青木の頭を越える二塁打。良い打撃だった。井川がサードが前進して捕るしかない、絶妙のバントを決めて一死三塁、赤星の糸を引くような右前ヒットを誘発する。ホント、これは井川が打たせたヒットだったね。
なお一死一塁に赤星、打者関本。初球にプッシュバントを試みる。狙い目は投手と一塁手と二塁手の真ん中だったのだろうが、打球は一塁線をコロコロ、リグス捕って関本にタッチ、形として送りバントになって二死二塁。このプレー、関本は考えて閃いたんだろうね、例え失敗しても最低限走者を進めることができるし、ここのところの繋がりの悪さを考えれば、良い選択肢だったようにも思う。ところが、結果としてこの2回の2アウト目から、8回の2アウト目まで、タイガース打線はなんと19人連続でアウトになってしまったのだ。
押されっぱなしの石川は、上位を迎えて、どうやって追加点を防いだら良いかわからないほどパニックになっていたはずだ。地元の声援に応えたい。青木のためには一塁の赤星に盗塁を許す訳にはいかない。もういっぱいいっぱいだった。打席にはさっき四球の投げにくい相手関本、つらいつらい…。ここでの思いがけない「送りバント」は、石川を助けてしまった。100%の攻め気ではなく、40%くらい逃げの気持ちが混ざっていた…そういう関本の内面が、相手投手にも、味方打線にも大きな影響を与えてしまったということではなかったか。自己を犠牲にして繋ぎを考えたはずが、流れを見誤ると、逆に繋がっていたものを止めてしまう…野球ってのは本当に難しいもんだね。
いいねぇ、53年ぶりの「タイガースが秋田にやって来た」。その時はきっと今ほど話題になることもなかったのだろうけど。
こまちスタジアムは、広くて美しい野球場、丸いお月さんに盛大な花火、いいねぇ。
井川、矢野のバッテリーがクレバーな組み立てをした。序盤、積極的に打ってくる攻撃を見抜き、チェンジアップを柱に、変化球中心の組み立て。持ち球は違うが、まるで下柳の投球を見るように凡打の山を築く。
打順が3廻り目に入る6回からは、ベンチの指示が変わるのをこれまた見抜いたように直球中心の組み立てにチェンジ。それまでは力を入れずにコーナーに置いていた直球を改め、ぐっと力を込めて腕を振り球速を上げた。この日、井川が奪った三振は6。そのすべてがこの6回以降に獲ったもの。ちなみに9回は藤川が3奪三振。6〜9の4回で9奪三振てスゴイよね。
試合を作って、勝利に導いて、なおかつスゴイところを見せたのだから、この日の井川は立派ということでいいんじゃないかな。やっぱり旅は井川に限るね(笑)。
9回ウラ、完封ペースの井川が先頭青木のソロHRで1点を失い、心の乱れからリグスにストレートの四球を与えたところで藤川にスイッチ。井川も終盤に来て完全燃焼モードに入っていたので、この継投は良かったと思う。
で、岩村が大振りを捨て、面を合わせるだけの打撃で三遊間にヒット。きっと、これが藤川攻略法なんだろうね。なぜみんながこれをやらないかというと、「こんなにエクセレントな球を自分に投げてくれているのに、フルスイングで真っ向対決しないのは一流プロとして失礼にあたる」と思わせちゃうような、プライドをくすぐる部分があるからだと思う。
無死一二塁からラミレス、ラロッカ連続三振で二死。ところが、投手から外野手に転向した宮出には、そういうプライドなんてあるはずがない。自分の形、右方向へのライナーで見事にタイムリーヒット。もちろん井川が四球で出した走者なので、藤川の自責点、失点ではないが、「藤川が打たれたタイムリーヒット」であることは間違いない。
藤川の記録もせっかくここまで来たのだから、本当にもう今季今後、一切失点しないくらいの投球をして欲しい。ムチャを言っているのは承知だが、球児ならできそうなんだもん。
やはり怖いのは当ててくる打者、粘りのある打者との対戦。魅せる部分は絶対に失って欲しくないが、逆方向に当てることを狙っている相手に真ん中の直球連投は苦しい。1点差のD戦、最後の反撃を抑えることをイメージしながら、カーブ、フォークのキレ、制球を磨いて欲しい…球児にまだ上を求めるだなんて、ナニサマやねんなんだけどね(笑)。
初回、ご当地選手のS石川が、前回の悪夢に体が硬くなっているところを容赦なく襲い、わっしょいアゲイン。1番赤星倒れたあと、2番関本四球、3番濱中センター前ゴロで抜けるヒットで一死一二塁、4番金本ライナーでセンター右に落とすヒット、これで関本が帰る。ここでセンター青木がレーザービーム、3塁を狙う濱中を刺す。しかし金本はしっかり二塁を獲っている。この辺、双方の抜け目ない守備、走塁、見ごたえがあった。うわー久しぶりのタイムリーで良かったよーと浮かれぽんちにならない金本、さすが(笑)。二死二塁から5番シーツ三塁線を破るタイムリー二塁打、さらに6番矢野得意の右打ちでタイムリー、連打連打で一気に3点先制。素晴らしい、どこのチームや(笑)。
さらに2回は藤本が浅く守っていたセンター青木の頭を越える二塁打。良い打撃だった。井川がサードが前進して捕るしかない、絶妙のバントを決めて一死三塁、赤星の糸を引くような右前ヒットを誘発する。ホント、これは井川が打たせたヒットだったね。
なお一死一塁に赤星、打者関本。初球にプッシュバントを試みる。狙い目は投手と一塁手と二塁手の真ん中だったのだろうが、打球は一塁線をコロコロ、リグス捕って関本にタッチ、形として送りバントになって二死二塁。このプレー、関本は考えて閃いたんだろうね、例え失敗しても最低限走者を進めることができるし、ここのところの繋がりの悪さを考えれば、良い選択肢だったようにも思う。ところが、結果としてこの2回の2アウト目から、8回の2アウト目まで、タイガース打線はなんと19人連続でアウトになってしまったのだ。
押されっぱなしの石川は、上位を迎えて、どうやって追加点を防いだら良いかわからないほどパニックになっていたはずだ。地元の声援に応えたい。青木のためには一塁の赤星に盗塁を許す訳にはいかない。もういっぱいいっぱいだった。打席にはさっき四球の投げにくい相手関本、つらいつらい…。ここでの思いがけない「送りバント」は、石川を助けてしまった。100%の攻め気ではなく、40%くらい逃げの気持ちが混ざっていた…そういう関本の内面が、相手投手にも、味方打線にも大きな影響を与えてしまったということではなかったか。自己を犠牲にして繋ぎを考えたはずが、流れを見誤ると、逆に繋がっていたものを止めてしまう…野球ってのは本当に難しいもんだね。