自称阪神タイガース評論家（跡地）

もう本当にローテも中もグチャグチャになったような気もするけど、まだちゃんと頭数がいるだけマシかな。
スペンサーを二軍に落として、ダー＆オク先発２枚使いで行くらしい。そして、今週の目玉、それはヤス！ああ、こっちがドキドキするわ（笑）。
ということでこのＣＤＧの９連戦、予想ローテは、福原、ヤス、オクスプリング、下柳、井川、ダーウィン、福原、ヤス（条件付き）、オクスプリングとなるらしい。全国何百万人の、ここ一番で力が発揮できない「自称ビビリ」の皆さん、ヤスに熱い声援を！やおよろずの神よ、ヤスに力を！


土曜日の二軍Ｄ戦、録画しておいたのを見た。目に付いたところを覚え書き。
先発、筒井和は二軍できっちりローテを任せられているのが納得できる投球。７回を１失点に抑えた。ただ、若いくせに「目指しているのは下柳」的なピッチングだった。右打者の外に逃げるチェンジアップ、手元でお辞儀をするスライダー、直球は球速は平凡だが、クロスファイアの角度はまずまず、高低を使い分けることもできていた。課題は変化球の制球かな。一本調子にならないように気をつかっているというコメントも好感。それなりの成長は見られた。ただ、あれだ、コイツもなかなかのビビリなんで、上でどう開き直れるか、これはまた別の問題だね。

８回は吉野。四球、併殺、ヒットって感じの冴えない投球。どうにも精気が戻らない。

できれば一軍本隊と故郷に行きたかった太陽が最後１イニング。不用意な第１球を、打ち方兄そっくりの新井に一発を食うが、低めに力強い速球をズバズバ決めていた。

この日、３安打した桜井。走者を置いた場面が多かったが、ボールのコースに逆らわず、右中左に鋭いライナー性の打球を放っていた。コンパクトな振り抜きだが、もちろん十分パワーがあるので、角度が合えば十分距離は出そうなスイングだった。打撃については、本当に素晴らしい。守備はセンターに入っていた（途中からレフト）。予想以上に、低レベルで安定していた（笑）。簡単に言うと、守備で良いところを見せようなんていう意識がさらさらない。フライの追い方…。落下点に入るまでが、ボールに追いつく一番遅い速度で走っているかのよう。普通、守備に課題があるって言われ続けてりゃ、ランナーがいない場面でも上手くなろうと、練習の意味も込めて、一直線に落下点やや後方に入り、前に出ながら捕球するくらいのことをするだろう。守備の上達は、そのフライの追い方同様、最低限でしかなかった。
でも、ものは考えようで、コイツは守備については馬耳東風でも、打撃については人一倍どん欲なところがあって、そこで「人格内のバランス」をとっているはず。こういうヤツは使いようで大化けするんだ。二軍にそういうタイミングをしっかり見ているコーチがいてくれることを願うよ。

前田大和の守備機会は少なかったが、無難にこなす。打撃でも鋭いライナー性連発。ただ、一つちょっと良くない走塁があった。二塁走者で、センターの頭を越しそうなフライ。ハーフウェイを大きく取り過ぎ、タッチアップできなかった。越せば余裕で帰って来られるのだから、ちょっと判断が悪かったね。聞けばバントの技術は超一流（出身校は、走者が出ればバント＆堅守で有名）とのこと、加えて守備も輝いているとなれば、あとは走塁のセンスさえあれば、少々冒険してでも一軍に置きたくなる選手。このプレーはたまたまだったのかも知れないが、課題かな。

Ｅから移籍の坂は柔らかい打撃フォーム。大和に比べればさすがに体もできていて、なかなかワクワクさせる素材。大和と完成させた４−６−３の併殺は、流れるような美しさがあった。

二軍戦見ていて思ったよ。みんな良いもん持っている。どうやって少ないチャンスを掴んで、どうやってそのチャンスをものにするか。それを必死で考えて、頑張っている。だからこそ、今度のヤスの投球は、二軍の選手みんながガンバレと思いながら、同時に「次はオレかも知れないから、失敗しろ」という複雑な気持ちで見ることだろう。

さて、そんなこんなで一軍は、どっかり地元に居座っての９連戦。いろんなことはすっかり忘れて、またワクワクしてきた。…今だけ？（笑）