自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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興奮の一敗が何をもたらすか
7/15から下柳抹消で太陽が登録されてたんだね。
オールスター休みは7/25に明けるから問題ないのか。よく気づいたね。でも登板機会あるのかなぁ、せっかくなので坂とか大和とか登録して、浅い回の代打や、バント要員、代走でちょこっとデビューさせて見たりするのも良かったと思う。


悔しくて、惜しい試合だった。D打線は今、非常に苦しい状況。どうやって点を取って良いかわからないことにかけては、ウチと良い勝負またはウチよりひどい状況。プランどおりのロースコアゲームに持ち込んで、ほんの少しの決定力の差と、リリーフの質・量の差で勝てる展開が見えていただけにもどかしいったらありゃしない一敗だった。それでも、一つの大きな悔しさが、数多くの勝利の素になることもあるわけで、ここで3タテできなかったことを必要以上に嘆くことはないと思う。すぐに気を許しちゃう優しいチームだけにね(笑)。

その悔しさ、思いは、途中から出てきた桧山、林、町田の打席から感じられたし、8回表二死二三塁で英智の三遊間痛烈なライナーを横っ飛びでスーパーキャッチした関本にも、また9回表二死二塁、三遊間を抜けようかという強いゴロに逆シングルで追いつき、ジャンピングスローで俊足荒木を一塁に刺した鳥谷のスーパープレーにも現れていた。中継ぎ投手がピリッとせず、試合が壊れそうになっても、それをカバーしようという気持ちのこもったプレーが最後までできたということは大いに評価すべきだ。


4回ウラ、先頭藤本がレフト線へ二塁打。濱中が一ゴロ進塁打で一死三塁。やるべきことをやって作ったチャンス。しかし金本は「強く叩く」という狙いが実行できず一ゴロで二死。D先発中田は立ち上がりから全力で飛ばして来たが、さらに必死の投球が求められる場面、シーツもこの状況の重要さはわかりすぎるほどわかっている。カウント2−1からの4球目、インハイに直球、かるく反ってよける。2−2からの勝負球は外角低め、直球ならいっぱいのコース、スライダーならストライクからボールになるコース…もちろんシーツは頭の中で整理できていた。5球目、その通り外角低め、スライダー…シーツはバットを止める。谷繁の求めに対し、一塁塁審のジャッジはスイング。自信を持って見送ったつもりのシーツは激昂し、一塁塁審の方に歩み出しながらバットを、つづいてヘルメットやや前方に叩きつける。さらに大声で罵りながら距離を詰める。首脳陣が割って入るように抗議に出るが、シーツは退場処分となる。普段からシーツは自分に対する怒りを静めるために大声を出したり、物に当たったりして切り替えるタイプだが、この日の行動は明らかに理性を失っていた。
このシーツの退場で、この勝負は平場戦ではなくなった。少なくとも岡田監督はそう考えていたように思う。

先発のダーウィンは、今回も良かった。2回にウッズにソロHRを打たれたが、投げなきゃいけないインハイ直球が、ほんの少し低くなっただけ。しゃーないで済ますしかない打撃だった。5回1失点は上々。それだけに5回ウラ二死から関本ヒットで、ダーウィンに代打桧山という選択がどうだったのか。例えば投げているのが井川や、福原であったら、ここで代打はないだろう。またシーツの退場による興奮状態がなければどうだっただろう。
ダーウィンは軽く見られている。メジャーの実績はほとんどなく、トシもいっている。日本で投法や変化球を覚え、性格が良く文句を言わない。絶大な信頼感を得る程でなくとも、与えられた役割でしっかりと貢献をしている。幸運な白星が転がり込んでくるオクスプリングに対して、ダーウィンはまだ0勝。中田に対して相性の良い桧山を代打に使い、チャンスを拡大したが、ここはダーウィン続投、桧山の出番は後に温存しておいて欲しと思った。ダーウィンだってシーツ退場に強く思うところがあっただろうしね。

6回ウラ、前日のリプレイを見るように、一塁走者を濱中の二塁打で返して同点。赤星、藤本の一二番は同じ「チビ左」でも好きな投手のタイプが違うし、投手の左右による適性も違う。濱中の打撃が好調になってくれば、どちらかが出ればそれだけでチャンスになる。さらに無死二塁から金本は「最低限」の進塁打で一死三塁。逆転機をふくらませた。金本がここで一二塁間に強いゴロという狙いを持っていたのは理解できるが、シーツ退場で、結果を出せずに悩む片岡が次打者だっただけに、自分が決めるという強い気持ちを持っていて欲しかった。おそらく中田に対する自信のなさがそうさせてしまったのだろう。

片岡はどん詰まりのショートフライ、鳥谷三振でこの回同点止まり。片岡は初球から振って行ったし(ファール)、結果についてはしゃーないとしか言いようがない。ただこのシーツの代わりに片岡を入れた5番ファーストのポジションは、この後投手交代にともない関本が守り、代わりに9番秀太がサード。秀太に打席が回ると代打林で二塁打を打った後、一塁に入り、関本が三塁に戻る。5番投手に打席が回ると代打町田が二塁打。結果論も含めて言えば、とてもじゃないが巧みな選手起用とは思えず、もしあれをこうしてそれがああなっていれば、最後秀太が三塁の守備固め、関本が一塁を守って勝利していたような気もする。初めの一手が違っていたばっかりに…。
監督は激昂しても興奮しても、冷静な判断をしなきゃいけないということだね。そしていよいよ片岡を二軍に下げない理由がなくなったと思う。だって、そこからしか何も始めようがないじゃない。お互いのすべてを見せちゃったんだから。

Posted by torao at 09:56 | comments(10)
[退団者]ダーウィン・クビアン
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ダーウィン、勿体無かったですね。
むしろ、昨日の試合は彼に与えても良かったんじゃ
ないかと思う。
何だか昨日は全ての投手の使われ方が中途半端に
感じました。
江草にしても自分の出したランナーを始末しない内に
安藤に代えられ、そして被弾・・・。
お互いに後味の悪い継投だけが残る。
なにか中日戦になるとベンチが異様に神経質に
なっているような印象。

片岡・・・。
私も「スイングは悪くないし、いずれ」と思って
ましたが、戦力としての結果が出ない以上、致し方
ないですかね。
2軍で低レベルの球をヒットするより、1軍の
球を凡退する方が、よっぽどマシな選手が居る筈。
でも、上げたら1打席でも1イニングでも良いから
使ってね(笑)
| 西田辺 | 2006/07/17 10:47 AM |
7回の裏。
次打者、赤星。無理と分かっていても「岡田サンお願い、代打をだして。」と、考えてしまう私。その前までの打席を見る限り、到底走者を還すバッティングが出来るとは思えない。
どうせ、シーツ退場、ダーウィンに代打と、イキアタリバッタリ的な試合展開(選手起用)になったのだから、イキアタリバッタリ的な采配を見せてくれれば良かったのに。。。。

えっ?なに!?赤星に代打を出して駄目だった時のブーイングが怖かったって?
また、またぁ〜、そんな事云って。本当は、考えてもいなかったクセしてからに!(笑)
| 3児の母 | 2006/07/17 12:03 PM |
>普段からシーツは自分に対する怒りを静めるために大声を出したり、物に当たったりして切り替えるタイプだが、
サンスポは、シーツを「虎のジダン」と表現してました。(笑)
思わず膝を叩いてしまいました。
なかなか的確な表現ですよね。
禿げてないけど。(笑)
| grayghost | 2006/07/17 12:29 PM |
阪神の攻撃を見ていると、一死三塁から得点することは、かくもむずかしいのかと思ってしまいます。ところが、岩瀬は見事に初球を犠飛。なんと今季初打席だそうな。
ベンチの采配ももちろん大切ですが、結局のところは、選手個々の決定力の違いが勝敗の分水嶺になるのです。
| 一虎ファン | 2006/07/17 2:06 PM |
昨日は京セラドーム3塁側中段あたりで観戦していました。シーツの退場についてはスイングがよく見える位置で、スイングの判定になった瞬間「うそや!」というどよめきがひろがっていました。そのあと退場・・グラサンかけた兄ちゃんが上のほうから階段をもうダッシュでかけおり、みんなそろって「森!!」の大ブーイング。退場はないやろうと思いました。

最終回、前回広島戦での再現みたいになりましたが濱中の打った打球がセンターへ・・・心のなかでだめだな〜というがわかっていたからか、最後までフェンスまでの距離をみることなく白球を追いかけていました。

これで中日戦の連勝が2でストップ、自分自信の足を運んでの連勝も3でストップ。嫁は、今年の出向いた試合は勝つには勝っているけどワンチャンスをものにしたような試合だったので、昨日の試合はもりあがって1番応援が楽しかったと言ってました。ただ、鳥谷の打球が頭の上を通過したときは、子供に当たると思ったらしく「バカ!!」って反射的に叫んでましたけど・・・・・

話しかわって、下柳も抹消なんですね。中日の川上も抹消でやっぱり後半戦初戦はこの二人なんでしょうね。
| 河内の虎 | 2006/07/17 3:02 PM |
今日中止になってしまいました。
行く予定で4:00の発表を待っていましたが、やはり中止。「カッパ着て応援するぞ〜!」ってやる気満々だったのに、「あ〜、今から何をしよう・・・。」って打ちひしがれています。(笑)

シーツ選手が3塁、町田さんがスタメンの阪神が勝った試合に行ってました。
でも球場の空気が何となく違和感があるんです。シーツは関本選手に守備位置の助言をしていました。きっと、町田さんが久しぶりの1軍で各選手の癖を十分把握していないと思うので関本選手に「右、右。」って感じで指示を。1.2塁間のカバーじゃないかと思うのですが。

にわか守備はメンタル面でも影を落とすんじゃないかな?プロだからどんな時でもできないといけないかもですが。
| yu | 2006/07/17 5:16 PM |
昨日はほんとに悔しかった。結構中田をとらえられてただけに。
シーツの仇をとってくれるかという期待をしてたんですが見事に裏切られました。

正直片岡には悪いが、出てきた時は「なんでー」と叫んでました。
どうせなら前日だめだったけど町田を出して欲しかったんですよね。
後ろが町田だったら金本の打席も違ったものになってたかも…?
って結果論ですけど。

あと2日。絶対勝ってもらわな。(でも天気がかなり不安)
| ともやん | 2006/07/17 11:08 PM |
toraoさんも懸念されているように
現地では、雰囲気が出来上がってしまってますね。

代打「林」‥‥‥うぉぉぉお!
代打「桧山」‥‥‥きゃああ!(みんな大好きw)
代打「片岡」‥‥‥‥お〜いぃ!岡田は〜ん

9.15の片岡の勇姿を未だ鮮明に記憶している僕としても残念ではあるんですが、現状では世代交代の時期が訪れつつあるのかと。

今の片岡を見るんであれば、
鳴尾浜で必死に頑張っている次世代の頑張りの方が
今後のチームの為かと‥‥

片岡に望む事は、
もう一度、下から這い上がって来い!
Mr.日ハムの意地とプライドと努力を見せてくれ!
| きゅじ | 2006/07/18 2:09 AM |
バックはよく守っていましたね。それだけにダーウィンの早期降板が悔やまれます。
片岡批判?が集まっていますが、桧山もたいがいですね。
落ちる球をがに股で三振。同じく落ちる球を片手で三振。もう見飽きましたね。
内野手という面で多少片岡に分があるかと思いますが、
当分は代打限定になりそうなので興行的には桧山を残した方がいいかも。
もう1枚右がいた方がバランスがいいかなあと思うので赤松(桜井)・喜田と交代という選択肢も考えて欲しいなあ。

来週中日戦の先発ですが、オールスターで投げるので憲伸は3戦目に回るんじゃないでしょうか。
初戦は中田かな。2戦目は復調させてしまった山本(昌)?
| 1塁アルプス | 2006/07/18 11:37 AM |
to 西田辺さま
神経質になった結果が悪くて、ちょっと吹っ切れたかもしれませんね。

to 3児の母さま
金本、赤星、鳥谷は、出している限り変えるつもりないんでしょうね。それはそれで良いと思います。

to grayghostさま
なんとなく雰囲気あるね(笑)。

to 一虎ファンさま
毎回毎回スクイズというワケにはいきませんから、個々の決定力、勝負強さ、点にする技術は、必要ですよね。でも3年に一度はスクイズもやってみいと言いたい(笑)。

to 河内の虎さま
後半戦の初め、慣例にしたがって井川か、今季の良い流れを重視して下柳か…どっちでしょうね。

to yuさま
普通慣れない守備はストレスでしょうが、シーツはどこを守ってもストレスないでしょう。まあ、町田も片岡もベテランですから大丈夫だと思います。

to ともやんさま
まあ三塁手が退場となれば、とっさに片岡が思い浮かんだのでしょうが、その後の守備移動を見れば、「ああ、失敗した」という監督の声が聞こえてくるようでしたね。

to きゅじさま
そう。例えここで結果が出ても、「そらそんだけ失敗したら、たまには成功するやろ」になっちゃいますもんね。もうプロセスが必要な時期だと思います。

to 1塁アルプスさま
桧山はなぜか「使ってもらえなくてかわいそう」なんです。不思議だ(笑)。
| torao | 2006/07/18 1:02 PM |

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