自称阪神タイガース評論家（跡地）

エースが1000奪三振、４番が150号を打った記念すべき試合で、６−０から逆転負けでも食らって、最下位に３タテなんてことになったら、けっこう一気にドンビキするかも知れなかったのに。まあそう上手くはいかないね（笑）。


そうか、赤松よ。二軍戦でも野球していて楽しいか。それは本当に良いこと。上げるなら、今だなぁ、間違いない。代走でも代打でも守備要員でも良いから。


岡田監督は、この一戦に賭けていた。絶対に負けられない。宿敵に３タテだとか、ペナントの行方だとか、そんな小さいことを言っているんじゃない。だって、このＧ三連戦が終われば、一年でもっとも楽しみな道後温泉旅行なんだから。４連敗とかしちゃったら、せっかくの旅行が台無しじゃないか。試合前のミーティングでは、あえて「首位Ｄとは６差。開き直れば良い」と言ったとか。これは、「そんなしかめっ面で野球するな。明日から温泉やないか」という意味である。かくしてこの日のオモシロオーダーは、絶対勝つ！をコンセプトに練り上げられた。
まあまあ好調ながら走者がいるとカラッキシのハマちゃんを１番、一番好調な鳥谷なら展開力も出塁も期待できるし、去年の実績もあるから２番、アンディは一番好きな打順が３番だっつうからそこ、４番金本は良いとして、得点圏打率が金本の次に良い矢野が５番、大もの打ちのスペンサーを６番に入れて、ここでチェンジになってもＯＫ。７番関本と８番藤本でウラの１，２番を作って出塁すればシモがバントと…カンペキやな。将来的なビジョンもへったくれもないが、温泉前なんだからしゃーない（笑）。

で、試合の方はスペンサーの２ランＨＲ以外は、なかなか思惑通りとまでは行かなかったが、序盤はそれぞれの打者が考えて、打席での狙いを持っていたのが見えた。初回、金本先制二塁打後の、一死二三塁での矢野の右犠飛。いつもながら確実な技術だ。二回、先頭関本が落ちる球に食らいついて三遊間…二岡横っ飛びで一塁送球、関本ヘッドスライディング、セーフ。絶対に出塁するという気持ちが見えた（けど危ないから止めとけ）。続く藤本が三塁前にセーフティ、そうディロンを動かせば何するかわからないからね、ナイストライだ。シモはきっちり叩きつけて進塁打。濱中四球も鳥谷凡退で得点にはならなかったが、「アウトになるにしても」という考えを持った打席が続いたことは喜ばしい。ボール球を見極めて、ストライクをしっかり振るという姿勢も徹底できていたしね。良いの良いの、６安打しかできなくても。１０安打に勝てるんだから。

まずまずの下柳を、本人もビックリ＆不満な早めタイミングでスイッチ。まだ全然行けそうだったが、ダーウィン、ジェフ、球児の良い形でビシッと決めたかったんだろうね。左偏重のＧ打線ということもあって間に挟んだ江草も良かった。投手を代えやすい並びというのもあるが、良い継投だったね。

調整登板の球児が４点差のクロージング、変化球の連投で笑った。あの延長３イニングスが転機になって（どうもターニングポイントという言葉を使いたくないw）、変化球を有効に使うようになるなら良いね。心の片隅に、ちょっと寂しいところもあるんだけど（笑）。

まあしかし、なんだ…内海にしろ真田にしろ、悪かったね。スペンサーの一発だって、直球２つで追い込んで、胸元のけぞらせる直球が甘く入る失投。ダメ押しの５点目は、１安打３四球だからね。そこらを、勘違いしないで、明るくやるのは結構だが、引き締めて、謙虚にやっていって欲しい。
勝って温泉に入れば、気分も変わるってものさ（笑）。楽しんでいってらっしゃい！