2006.08.23 Wednesday
「いや、どうってことないんだけどな、眠れないんじゃないかと思ってな」「ありがとうございます。でも大丈夫ですよ、まあ入って下さい」「おう、悪いな。アドバイスって程でもないんだが、ちょっと楽な姿勢で聞いて欲しいと思ってな」「はい」「うん。今日、2回にトリのソロと、セキの3ランで4点もらった時、『これは絶対勝たなきゃ』って思っただろ」「はい」「で、その裏、よし、ピシャリと抑えよう!って思っただろう」「はい」「うん。で、そのとおりピシャッと抑えたよな。だが、それがイカンのよ」「えっ?」「4点とってもらったら、『ああこの裏で4点返されるだろうなぁ』って思うんよ」「……?」「で、そこをなんとか半分の2点で止められたらいいなと、そう考えるんよ」「はっ!」「4回、二死から嶋に一発食って、新井に上手いことヒットされて、余計に抑えなきゃ、ここで切らなきゃって泡を食っただろ」「……」「意識すればする程、筋肉が萎縮して、悪い結果が出る。特にお前は真面目すぎるからな」「……」「感情の起伏を小さくすることが有効なんだ。だからリードをもらっても、すぐに追いつかれるのが当たり前だと思うこと」「……」「それを半分で済ましたらそれで十分、そう考えるんだ。長年かけて、オレが編み出したこの理論、名付けて…」「……くぅ…」「…こいつ、どの辺から寝てたんだ?」
つまらないので、以下カープファンになったつもりで書いてみることにする。
タイガース戦では分の悪い佐々岡が先発。途中まで良くても最終的にボコボコにされるイメージがあったが、まさに的中。2回表先頭の鳥谷に、初球のカーブをカンペキに狙い打たれ、センター右へ先制ソロHRを許す。動揺からか矢野内野安打、藤本にクリーンヒット、井川には初球で送りバントと攻め立てられ二死後、当たっている関本に3ラン。内角の直球、決して簡単な球ではなかった。ここのところの関本は、若いカウントで思い切りの良いスイングをしてくるから危険だ。
この日、タイガース先発井川の立ち上がりは物凄かった。上背を利した直球は鋭いキレで投げ下ろされ、チェンジアップ、スライダーともに手元近く来てから大きく変化した。三振の山を築かれ、正直私はパーフェクトゲーム、ノーヒットノーラン、悪くても完封されるだろうと覚悟した。
4回もすでに二死、しかしその心配を嶋の一撃がすべて吹き飛ばしてくれた。井川の投じた内角の直球はベルトの高さとは言え、厳しい球だったが、嶋は完璧なタイミングで反応し、腕をたたんだコンパクトなスイング、軸の定まった素速い回転でライトスタンド中段にライナーで放り込んだ。これで完全に勢いに乗った打線は、二死からの連打で1点差まで迫る。特に故障明けの濱中の肩を見越して、一走が積極的に三塁を陥れ、一三塁の連続で攻めた。このあたりの機動力は強い。井川がもろくも崩れたのは意外だったが、走者を背負うと途端にボールが悪くなるクセが出たのかも知れない。現に、その後5,6回は何事もなかったかのように抑えられる。
佐々岡もその後は辛抱強い投球で好調タイガース打線を封じる。コントロールさえ間違えなければ、そうそう打たれる投手じゃないんだから。特に金本には良い球がいって、大飛球がことごとくフェンス前で失速したのが助かった。
そして7回ウラ、三振二つで二死、しかし内野安打二つで一二塁、この微妙な状況を、梵のバットがスッキリ決着付けた。左中間、赤星の頭を越える2点タイムリー三塁打で一気に逆転。12三振を奪った好調の井川をマウンドに沈めた。
8回ウラ、タイガースはこの日藤川とともに一軍登録された久保田が登板。先頭新井が二塁打、その後一死三塁のチャンスになったが後続を断たれた。調子が出てくるとやっかいな存在だけに叩いておきたかった。
7回から登板した林以後、カープは8回をマルテ、広池、梅津、9回は永川へと小刻みに繋ぐ。9回表は、先頭鳥谷を四球で出すが、バントの名手矢野がファウルフライにしてしまう、これが大きかった。また、続く藤本の打席、永川はセットでボールを長く保持、焦れた藤本がタイムをかけたが投球とほぼ同時、ストライクとなってカウント2−0。次のフォークで空振り三振、藤本はバットを叩きつけて悔しがったが、これは永川の勝ち。しかし代打桧山の一二塁間を抜くヒットで二死一二塁となる。さすがは2位のタイガース、簡単には勝たせてくれない。しかし最後の打者赤星は、フォークで追い込み最後は直球で詰まらせ一ゴロで試合終了。
やはりダントツ首位のドラゴンズと互角に戦っているカープ打線の力は本物だ。絶好調の井川を連打で粉砕したのだから価値がある。現状では対戦成績で圧倒されているが、タイガースといえども決してやられっぱなしになっているような相手ではないということを証明した一戦だった。
優勝争いは大勢決したようだが、知ったこっちゃない。なんたってカープはこれで3位スワローズと3.5ゲーム差、いよいよAクラス入りが見えてきた。この勢いでホームで虎に3連勝、勢いをつけて北海道シリーズの鯉燕直接対決で一気にまくりたい。鯉の季節はまだまだ続くぞ!
とにもかくにも、気持ち良い勝利!カープのみんな、最高だ!ありがとう!
…やっぱ、つまらん。やんなきゃよかった(笑)。
つまらないので、以下カープファンになったつもりで書いてみることにする。
タイガース戦では分の悪い佐々岡が先発。途中まで良くても最終的にボコボコにされるイメージがあったが、まさに的中。2回表先頭の鳥谷に、初球のカーブをカンペキに狙い打たれ、センター右へ先制ソロHRを許す。動揺からか矢野内野安打、藤本にクリーンヒット、井川には初球で送りバントと攻め立てられ二死後、当たっている関本に3ラン。内角の直球、決して簡単な球ではなかった。ここのところの関本は、若いカウントで思い切りの良いスイングをしてくるから危険だ。
この日、タイガース先発井川の立ち上がりは物凄かった。上背を利した直球は鋭いキレで投げ下ろされ、チェンジアップ、スライダーともに手元近く来てから大きく変化した。三振の山を築かれ、正直私はパーフェクトゲーム、ノーヒットノーラン、悪くても完封されるだろうと覚悟した。
4回もすでに二死、しかしその心配を嶋の一撃がすべて吹き飛ばしてくれた。井川の投じた内角の直球はベルトの高さとは言え、厳しい球だったが、嶋は完璧なタイミングで反応し、腕をたたんだコンパクトなスイング、軸の定まった素速い回転でライトスタンド中段にライナーで放り込んだ。これで完全に勢いに乗った打線は、二死からの連打で1点差まで迫る。特に故障明けの濱中の肩を見越して、一走が積極的に三塁を陥れ、一三塁の連続で攻めた。このあたりの機動力は強い。井川がもろくも崩れたのは意外だったが、走者を背負うと途端にボールが悪くなるクセが出たのかも知れない。現に、その後5,6回は何事もなかったかのように抑えられる。
佐々岡もその後は辛抱強い投球で好調タイガース打線を封じる。コントロールさえ間違えなければ、そうそう打たれる投手じゃないんだから。特に金本には良い球がいって、大飛球がことごとくフェンス前で失速したのが助かった。
そして7回ウラ、三振二つで二死、しかし内野安打二つで一二塁、この微妙な状況を、梵のバットがスッキリ決着付けた。左中間、赤星の頭を越える2点タイムリー三塁打で一気に逆転。12三振を奪った好調の井川をマウンドに沈めた。
8回ウラ、タイガースはこの日藤川とともに一軍登録された久保田が登板。先頭新井が二塁打、その後一死三塁のチャンスになったが後続を断たれた。調子が出てくるとやっかいな存在だけに叩いておきたかった。
7回から登板した林以後、カープは8回をマルテ、広池、梅津、9回は永川へと小刻みに繋ぐ。9回表は、先頭鳥谷を四球で出すが、バントの名手矢野がファウルフライにしてしまう、これが大きかった。また、続く藤本の打席、永川はセットでボールを長く保持、焦れた藤本がタイムをかけたが投球とほぼ同時、ストライクとなってカウント2−0。次のフォークで空振り三振、藤本はバットを叩きつけて悔しがったが、これは永川の勝ち。しかし代打桧山の一二塁間を抜くヒットで二死一二塁となる。さすがは2位のタイガース、簡単には勝たせてくれない。しかし最後の打者赤星は、フォークで追い込み最後は直球で詰まらせ一ゴロで試合終了。
やはりダントツ首位のドラゴンズと互角に戦っているカープ打線の力は本物だ。絶好調の井川を連打で粉砕したのだから価値がある。現状では対戦成績で圧倒されているが、タイガースといえども決してやられっぱなしになっているような相手ではないということを証明した一戦だった。
優勝争いは大勢決したようだが、知ったこっちゃない。なんたってカープはこれで3位スワローズと3.5ゲーム差、いよいよAクラス入りが見えてきた。この勢いでホームで虎に3連勝、勢いをつけて北海道シリーズの鯉燕直接対決で一気にまくりたい。鯉の季節はまだまだ続くぞ!
とにもかくにも、気持ち良い勝利!カープのみんな、最高だ!ありがとう!
…やっぱ、つまらん。やんなきゃよかった(笑)。