2006.09.03 Sunday
町田が抹消(1日)で、林が昇格(2日)。それと31日から太陽が上がっている。
ガンガン打ちに行って、大量点を奪った序盤。代わった投手に間が合わず、淡泊な攻撃に終わる中盤、投手が踏ん張って凌ぎ切った終盤と、三つの顔があった試合。
試合の頭は良かった。初回こそ、一死から三塁打の関本をシーツ、金本で返せなかったが、もう迷いなく振っていく様子は気持ちよかったし、相手投手を怖がらせた。二回、先頭濱中がファーストストライクのカーブを引っ張ってレフト線に転がる二塁打。鳥谷初球打ちでライトオーバー先制2ランHR。矢野は、得意の内角打ち、椅子に腰掛けるような重心移動を利用してレフトに連続HR。ベイ先発那須野は、この回たった6球で3長打を喫し、3点を取られたことになる。
4回は鳥谷の四球から下位打線の連打、さらには先発杉山のタイムリーで2点を加点。それは良いけど、「ゴロだけは打つな」と指示したらしい正田コーチ、それはセンスがないというもの。「○○はだけはするな」と指示された時、人は9割の確率でそれをやってしまう。ゴルフをやったことのある人ならみんな知っている(笑)。
で、5−0になって投手が牛田に交代。赤星が今季初のゲッツーに倒れて、試合が次の顔になっちゃう。イケイケ続行策が裏目に出る典型的なパターンなのだが、ここでイケイケをいったん抑えて、送りバントなど手堅い策に出るようなメリハリというか奥行きというか、これを岡田監督に求めちゃいけないんだろうなぁ。ダメ押し点をスクイズで取るというような、相手の神経を逆なでするような野球もやって欲しいと思う。やられるばっかりじゃなくて(笑)。
さらにに赤星のおかげで接戦が演出されてしま。そのウラ、無死一塁から、村田が打った普通のセンター前ヒットに、迷いながら突っ込んで三塁打にしてしまう。夏のデーゲーム、スタンドが白く、うちわパタパタでボールが見にくい。一歩目が遅れたのだから、行っちゃいけなかった。
この回先頭、金城のライト前ヒットも同じようにあと一歩及ばず、濱中がショートバウンドで止めた打球。さらに一死後、小池の浅いライトフライで、濱中のバックホームは少し一塁側にひっかかった分、間に合わなかった。外野守備の「あとちょっと」で2点やっちゃったね。
中盤のクライマックスは、5回ウラ、杉山の苦しいところ、二死満塁のピンチを迎え、打席には村田。4月に満塁HRを打たれている。今季の杉山の出鼻を挫いた張本人と言って良い。一発出れば逆転の場面、打ち取った!ファーストファールフライ!ところがシーツがこれをまさかの落球。こういう時9割の確率で魔物がやって来て、最悪なことが起きるのだが、ここは杉山が踏ん張ってセンターフライに抑える。おそらく杉山のなーんもも考えていないような笑顔が魔除けになったのだろう(笑)。
その後牛田が7回まで、川村が8回、タイガース打線をパーフェクトに封じる。一方、ベイは石井のHRで2点差に迫る。
杉山は7回までよく踏ん張った。ボールが適度に荒れていたこと。スローカーブが有効に使えたこと。ここ一番で良い速球をコーナーに決められたこと。そして動じない笑顔がキープできたこと。杉山らしい投球だった。
8回ウィリアムス。ジェフだって疲れてるよなぁ、二死後、連打と四球で満塁のピンチを招く。ベイの代打は鈴木尚、えっ?他にいないの?たしかに左は左で押し出ししそうでイヤだけど…。おう、ラッキー、ショートゴロ、あれなんで一塁送球なの、キャー高い、シーツ、キャッチ&打者走者にタッチしてアウト!鈴木、顔に入ってダウン、かわいそう…鳥谷ちゃんと投げろ!そういえば、ドラゴンズ戦でも送りバントを二塁封殺した後、一塁へ高投しちゃったのがあったね。この日も同じ局面があって、一塁に投げられなかった。鳥谷も時々、守備が不安定になる周期があるね。そりゃあるだろうけどさ。
9回表、代わった山北から先頭鳥谷三遊間クリーンヒット。打つ方は良いみたい。続く矢野が送りバント、捕手前の失敗バントで最悪の併殺。矢野、全力疾走をしない。この時期、この状況の中、走らないということは、全力疾走しないんじゃなくて、できないってことなんだろうね。
確かに、攻守の要である矢野は代えられないという考えが主流だろうが、私は若手を使うべきだと思うよ。これで矢野が大怪我しちゃったら何にもならないし、チームには危機があった方が良いし、こういう中でこそ若手は力をつけることができるんだからね。
いやーな雰囲気のまま9回へ。左の石井から始まる打順で、マウンドには当然のように吉野、凄く嬉しかった。2点差、エライ痺れる場面じゃないか!吉野の顔は落ち着いていた。当たり前じゃないか、誰だと思ってるんだ。03日本シリーズで、ホークスの強打者を、右だろうと左だろうと関係なくキリキリ舞いさせた吉野だぞ。自信持って行け!
直球の表示は133〜138km/h、そんな数字は関係なく速い。石井振り遅れてショートゴロ。116〜117km/hのスライダーは手元で切れる。藤田引っかけてセカンドゴロ。打席にはスイッチの金城、そのまま。いけるよ、もし金城を出しても村田で取れる。もし村田を出しても、佐伯で絶対取れる。今日はそのままだ!外に133〜134km/hのシュートを見せ、スライダーでカウントを取る、上手い。最後シュートを引っかけさせてショートゴロ。なんて味のある投球!3年前の凄みはないけれど、それぞれの球種の良さを生かした配球だった。
試合終了、マウンドにナインが集まり、吉野と手を合わせる。吉野の嬉しそうな笑顔、心からの良い笑顔だった。不満いっぱいの不甲斐ないゲームが一気に浄化されたように感じた。
ガンガン打ちに行って、大量点を奪った序盤。代わった投手に間が合わず、淡泊な攻撃に終わる中盤、投手が踏ん張って凌ぎ切った終盤と、三つの顔があった試合。
試合の頭は良かった。初回こそ、一死から三塁打の関本をシーツ、金本で返せなかったが、もう迷いなく振っていく様子は気持ちよかったし、相手投手を怖がらせた。二回、先頭濱中がファーストストライクのカーブを引っ張ってレフト線に転がる二塁打。鳥谷初球打ちでライトオーバー先制2ランHR。矢野は、得意の内角打ち、椅子に腰掛けるような重心移動を利用してレフトに連続HR。ベイ先発那須野は、この回たった6球で3長打を喫し、3点を取られたことになる。
4回は鳥谷の四球から下位打線の連打、さらには先発杉山のタイムリーで2点を加点。それは良いけど、「ゴロだけは打つな」と指示したらしい正田コーチ、それはセンスがないというもの。「○○はだけはするな」と指示された時、人は9割の確率でそれをやってしまう。ゴルフをやったことのある人ならみんな知っている(笑)。
で、5−0になって投手が牛田に交代。赤星が今季初のゲッツーに倒れて、試合が次の顔になっちゃう。イケイケ続行策が裏目に出る典型的なパターンなのだが、ここでイケイケをいったん抑えて、送りバントなど手堅い策に出るようなメリハリというか奥行きというか、これを岡田監督に求めちゃいけないんだろうなぁ。ダメ押し点をスクイズで取るというような、相手の神経を逆なでするような野球もやって欲しいと思う。やられるばっかりじゃなくて(笑)。
さらにに赤星のおかげで接戦が演出されてしま。そのウラ、無死一塁から、村田が打った普通のセンター前ヒットに、迷いながら突っ込んで三塁打にしてしまう。夏のデーゲーム、スタンドが白く、うちわパタパタでボールが見にくい。一歩目が遅れたのだから、行っちゃいけなかった。
この回先頭、金城のライト前ヒットも同じようにあと一歩及ばず、濱中がショートバウンドで止めた打球。さらに一死後、小池の浅いライトフライで、濱中のバックホームは少し一塁側にひっかかった分、間に合わなかった。外野守備の「あとちょっと」で2点やっちゃったね。
中盤のクライマックスは、5回ウラ、杉山の苦しいところ、二死満塁のピンチを迎え、打席には村田。4月に満塁HRを打たれている。今季の杉山の出鼻を挫いた張本人と言って良い。一発出れば逆転の場面、打ち取った!ファーストファールフライ!ところがシーツがこれをまさかの落球。こういう時9割の確率で魔物がやって来て、最悪なことが起きるのだが、ここは杉山が踏ん張ってセンターフライに抑える。おそらく杉山のなーんもも考えていないような笑顔が魔除けになったのだろう(笑)。
その後牛田が7回まで、川村が8回、タイガース打線をパーフェクトに封じる。一方、ベイは石井のHRで2点差に迫る。
杉山は7回までよく踏ん張った。ボールが適度に荒れていたこと。スローカーブが有効に使えたこと。ここ一番で良い速球をコーナーに決められたこと。そして動じない笑顔がキープできたこと。杉山らしい投球だった。
8回ウィリアムス。ジェフだって疲れてるよなぁ、二死後、連打と四球で満塁のピンチを招く。ベイの代打は鈴木尚、えっ?他にいないの?たしかに左は左で押し出ししそうでイヤだけど…。おう、ラッキー、ショートゴロ、あれなんで一塁送球なの、キャー高い、シーツ、キャッチ&打者走者にタッチしてアウト!鈴木、顔に入ってダウン、かわいそう…鳥谷ちゃんと投げろ!そういえば、ドラゴンズ戦でも送りバントを二塁封殺した後、一塁へ高投しちゃったのがあったね。この日も同じ局面があって、一塁に投げられなかった。鳥谷も時々、守備が不安定になる周期があるね。そりゃあるだろうけどさ。
9回表、代わった山北から先頭鳥谷三遊間クリーンヒット。打つ方は良いみたい。続く矢野が送りバント、捕手前の失敗バントで最悪の併殺。矢野、全力疾走をしない。この時期、この状況の中、走らないということは、全力疾走しないんじゃなくて、できないってことなんだろうね。
確かに、攻守の要である矢野は代えられないという考えが主流だろうが、私は若手を使うべきだと思うよ。これで矢野が大怪我しちゃったら何にもならないし、チームには危機があった方が良いし、こういう中でこそ若手は力をつけることができるんだからね。
いやーな雰囲気のまま9回へ。左の石井から始まる打順で、マウンドには当然のように吉野、凄く嬉しかった。2点差、エライ痺れる場面じゃないか!吉野の顔は落ち着いていた。当たり前じゃないか、誰だと思ってるんだ。03日本シリーズで、ホークスの強打者を、右だろうと左だろうと関係なくキリキリ舞いさせた吉野だぞ。自信持って行け!
直球の表示は133〜138km/h、そんな数字は関係なく速い。石井振り遅れてショートゴロ。116〜117km/hのスライダーは手元で切れる。藤田引っかけてセカンドゴロ。打席にはスイッチの金城、そのまま。いけるよ、もし金城を出しても村田で取れる。もし村田を出しても、佐伯で絶対取れる。今日はそのままだ!外に133〜134km/hのシュートを見せ、スライダーでカウントを取る、上手い。最後シュートを引っかけさせてショートゴロ。なんて味のある投球!3年前の凄みはないけれど、それぞれの球種の良さを生かした配球だった。
試合終了、マウンドにナインが集まり、吉野と手を合わせる。吉野の嬉しそうな笑顔、心からの良い笑顔だった。不満いっぱいの不甲斐ないゲームが一気に浄化されたように感じた。