2006.09.14 Thursday
しかし追い上げる立場の終盤戦で、タイガースがここまで勢いに乗っているのを見るのは初めてかも知れない。
8月後半、C、G相手に連敗し、最後は惨めな0−10で5連敗。しかしここで底にコツンと当たり、その後10勝1敗1分けと猛反発している。これで首位とは4.5差になった。残り20試合、わっしょいわっしょいで押し通すのみ。数字的には厳しい?なーに言ってんの、行けるよ!
先発投手が安定感を見せて、カチっとした勝利が多くなったのは基本的に喜ぶべきこと。だが、わっしょいには「チーム一丸となって」が必要。勝てば何でもOKだけど、スペシャリストがキラッと輝いて得た勝利は、チーム関係者全員が喜びを共有できる。
「先発完投9人野球」も良いけれど、この日のような勝利も必要だった。だから井川も元気だせよ。
C先発フェリシアーノの不安定な立ち上がりを衝いて、3点先制。3死四球にシーツの2ランHR、矢野のタイムリーが絡んだ。3回も四球を足掛かりに犠飛で4点目を取る。
ところがT先発の井川も良くない。意図した所に球が行かず、痛打を食らう。1回は3点もらったすぐ後に前田のHRで1点返される。そりゃど真ん中にまっすぐ投げればやられるわな。最近はこっちも人間ができてきたので、「半返しOK」と言ってられたが、4−1としてもらったそのウラに全返しされた時には、さすがにブチ切れた(笑)。下柳や吉野の好投を見るにつけ、左の好打者を抑えるには体に向かってくるようなボールを意識させないとダメだと痛感する。井川もチェンジアップやシュートが投げられないなら直球だってかまわない。外角低めに投げるのと同じように、インハイ、インローに正確に投げ込めるようにならないと辛すぎる。やっぱりスン人形に向かって内角1000球練習しなきゃダメ!(笑)。
逆転のランナーは金本が好返球でなんとか阻止したものの、流れはすっかりカープへ。4回表の攻撃も、先頭藤本のセカンド左への快打を、東出が好捕、さらに逆方向へ流れながらのジャンピングスローを決めアウト。井川への代打林もあっさり倒れてTショボーン、Cイクゾーの4回ウラ。
しかしここでマウンドに上がった桟原が良かった。C下位打線をピシャリで、とりあえず一気に傾いた流れを沈静化。すると5回表、フェリシアーノが微妙な四球から崩れて、内野ゴロの間に勝ち越しの5点目をかすめ取る。リードをもらっても桟原は落ち着いた投球だった。直球は以前のように勢いだけで放り込むのではなく、軌道と行き先に責任を持ったボールになっていたし、スライダーは手元で大きく曲がっていた。加えて110km/h台のスローカーブを怖がらずにしっかりと投げていた。そのいずれもが矢野の意図した通りに制球され、梵、嶋、新井という怖いところを簡単に3人で退け、流れを取り戻した。
8月26日のG戦、例の0−10以来の登板。ブルペンを見ていると、マウンドに上がる投手に水を渡すことが桟原の主な仕事だったが、試合に出ていない間も、ちゃんとチームの一員として戦っていたことが良くわかる投球だった。
で、次に出てきた吉野がこれまた良いんだなぁ。左の前田に対して、もう内角のシュートで勝負することを前提とした配球。膝元いっぱいのシュートを2球続けてあっという間に追い込み、直球、スライダーを外に見せて、インハイのシュートでどん詰まりの投ゴロ、快感!続く左の森笠には、初球外の直球をボールで見せて、内角シュートをファールさせてカウント稼ぎ。これならファールしかならないと、もう一つ行ったら空振りしてくれて、最後は注文通り、大きく遠くへ逃げるスライダーで空振り三振。もう、大声で「ナイス!吉野!」と叫んだね、あたしゃ(笑)。
後は、ぐだぐだのセーフティスクイズ失敗とか、ダーウィン、ジェフ、球児の好投とか、中村豊さすがの守備とか、まあ色々あったけど、「桟原と吉野が自分の持ち場で素晴らしい仕事をした。だから勝った」と言い切ってしまって良い試合だと思う。吉野はすでに信頼を勝ち得ていたから、この日はやっぱり桟原だね。インタビューの可愛い笑顔が最高だった。
へんな試合だったけど、良く勝った。これでベンチのムードもいっそう良くなったね。
さあ、「Make it happen!」でも「メークミラクル」でも「ミルメーク」でもなんでも良いからやっちまおうぜ!
8月後半、C、G相手に連敗し、最後は惨めな0−10で5連敗。しかしここで底にコツンと当たり、その後10勝1敗1分けと猛反発している。これで首位とは4.5差になった。残り20試合、わっしょいわっしょいで押し通すのみ。数字的には厳しい?なーに言ってんの、行けるよ!
先発投手が安定感を見せて、カチっとした勝利が多くなったのは基本的に喜ぶべきこと。だが、わっしょいには「チーム一丸となって」が必要。勝てば何でもOKだけど、スペシャリストがキラッと輝いて得た勝利は、チーム関係者全員が喜びを共有できる。
「先発完投9人野球」も良いけれど、この日のような勝利も必要だった。だから井川も元気だせよ。
C先発フェリシアーノの不安定な立ち上がりを衝いて、3点先制。3死四球にシーツの2ランHR、矢野のタイムリーが絡んだ。3回も四球を足掛かりに犠飛で4点目を取る。
ところがT先発の井川も良くない。意図した所に球が行かず、痛打を食らう。1回は3点もらったすぐ後に前田のHRで1点返される。そりゃど真ん中にまっすぐ投げればやられるわな。最近はこっちも人間ができてきたので、「半返しOK」と言ってられたが、4−1としてもらったそのウラに全返しされた時には、さすがにブチ切れた(笑)。下柳や吉野の好投を見るにつけ、左の好打者を抑えるには体に向かってくるようなボールを意識させないとダメだと痛感する。井川もチェンジアップやシュートが投げられないなら直球だってかまわない。外角低めに投げるのと同じように、インハイ、インローに正確に投げ込めるようにならないと辛すぎる。やっぱりスン人形に向かって内角1000球練習しなきゃダメ!(笑)。
逆転のランナーは金本が好返球でなんとか阻止したものの、流れはすっかりカープへ。4回表の攻撃も、先頭藤本のセカンド左への快打を、東出が好捕、さらに逆方向へ流れながらのジャンピングスローを決めアウト。井川への代打林もあっさり倒れてTショボーン、Cイクゾーの4回ウラ。
しかしここでマウンドに上がった桟原が良かった。C下位打線をピシャリで、とりあえず一気に傾いた流れを沈静化。すると5回表、フェリシアーノが微妙な四球から崩れて、内野ゴロの間に勝ち越しの5点目をかすめ取る。リードをもらっても桟原は落ち着いた投球だった。直球は以前のように勢いだけで放り込むのではなく、軌道と行き先に責任を持ったボールになっていたし、スライダーは手元で大きく曲がっていた。加えて110km/h台のスローカーブを怖がらずにしっかりと投げていた。そのいずれもが矢野の意図した通りに制球され、梵、嶋、新井という怖いところを簡単に3人で退け、流れを取り戻した。
8月26日のG戦、例の0−10以来の登板。ブルペンを見ていると、マウンドに上がる投手に水を渡すことが桟原の主な仕事だったが、試合に出ていない間も、ちゃんとチームの一員として戦っていたことが良くわかる投球だった。
で、次に出てきた吉野がこれまた良いんだなぁ。左の前田に対して、もう内角のシュートで勝負することを前提とした配球。膝元いっぱいのシュートを2球続けてあっという間に追い込み、直球、スライダーを外に見せて、インハイのシュートでどん詰まりの投ゴロ、快感!続く左の森笠には、初球外の直球をボールで見せて、内角シュートをファールさせてカウント稼ぎ。これならファールしかならないと、もう一つ行ったら空振りしてくれて、最後は注文通り、大きく遠くへ逃げるスライダーで空振り三振。もう、大声で「ナイス!吉野!」と叫んだね、あたしゃ(笑)。
後は、ぐだぐだのセーフティスクイズ失敗とか、ダーウィン、ジェフ、球児の好投とか、中村豊さすがの守備とか、まあ色々あったけど、「桟原と吉野が自分の持ち場で素晴らしい仕事をした。だから勝った」と言い切ってしまって良い試合だと思う。吉野はすでに信頼を勝ち得ていたから、この日はやっぱり桟原だね。インタビューの可愛い笑顔が最高だった。
へんな試合だったけど、良く勝った。これでベンチのムードもいっそう良くなったね。
さあ、「Make it happen!」でも「メークミラクル」でも「ミルメーク」でもなんでも良いからやっちまおうぜ!