2006.09.13 Wednesday
なんとこれでパは上位3チームが0.5差圏内にひしめく。まさに「エックサィティンリーグ…パッ!」やね、ふるぅ(笑)。
タイガース二軍、ウェスタンリーグ優勝を決める。病気療養中の島野二軍監督が見つめる中、立石二軍監督代行が胴上げされる。活きの良い若手がたくさんいて、二軍が強いということはとても良いこと。
体中が濡れ、足元はどんどん緩くなるという、投手にとっては過酷なコンディションだったが、先発安藤は丁寧に投げた。打者も集中が続かないので若いカウントから勝負して来るのを見越して、簡単な球を投げなかった。ここらへんが「なんとなく」1ストライク目を取りに行って、痛打を浴びまくったC先発大竹との差になった。
ヘルメットのひさしから水が流れ、バットが塗れる。激しい雨でボールを見つめる視界がぼやける。タフな条件の中、タイガースの各打者はファーストストライクに集中していた。9安打の内、6本が0ストライクからの球を仕留めた。
3回表、2−1とリードは1点。一死後、金本、濱中の連打で一死一三塁。マウンドの土がかなりぬかるんで、ブラウン監督の要請もあって砂が入れられる。プレー再開、打者鳥谷。外角への直球が、しっかり指にかからずシュート気味に逃げる。右足の強い踏ん張り、その真上に位置する右腰、右肩、頭は、インパクトのポイントに正対したまま、まったくブレない、開かない。力感こそないものの、両腕が綺麗に伸びて、右腕の引く力と左腕の押す力が100%バットに乗り移る。その瞬間は、ハンマー投げを見るようだ。このインパクトのバランスの良さが、鳥谷の左方向の打球に飛距離を生む。発射角45度、距離十分、風は右から左、ボールはポールの右にゆっくりと…入った!試合を決める13号3ランHR。ビューティフル!本当に、痺れる打ち方だったよ。
初回二死後、シーツが初球を右前ヒット。そして金本が0−1からの2球目、内角直球を叩く。低い弾道でどこまでも伸びてライトスタンドに着弾する「金本スペシャル」。この打球は実に久しぶりに見た。体は巻き込むように素速く回転しながら、腕の動きはセンター方向にしっかりと伸びる。これによって強いラインドライブでも打球が切れていかない。この19号先制2ランHRで、ようやく「金本完調」が実感できた。
第2打席は初球。大竹にして見れば、打ってこないはずの外角スライダーだったろう。しかしこの日の金本は、そういう心理や配球を含めて、試合のすべてがよく見えていた。確信めいた踏み込みから、払うように素直なスイング、左中間フェンスの上の方に当たる二塁打。降りしきる雨の影響がなければ楽にサク越えだったろう。
第3打席、大竹・石原のバッテリーは、どうやってストライクを取れば良いのかわからない。打ち損じを期待してフォークを続けるが金本は手を出さず、0−2。外角低めを狙った直球が高く浮く。その球が来ることはわかっていたし、それを打ち返すこともわかっていたというようなフルスイング。どんな雨にも負けない打球がバックスクリーンに飛び込む。ダメ押しの20号ソロHR。
3打数3安打3打点3得点2HR。土砂降りの中、金本の集中力は風神か雷神のようだった。
タイガース二軍、ウェスタンリーグ優勝を決める。病気療養中の島野二軍監督が見つめる中、立石二軍監督代行が胴上げされる。活きの良い若手がたくさんいて、二軍が強いということはとても良いこと。
体中が濡れ、足元はどんどん緩くなるという、投手にとっては過酷なコンディションだったが、先発安藤は丁寧に投げた。打者も集中が続かないので若いカウントから勝負して来るのを見越して、簡単な球を投げなかった。ここらへんが「なんとなく」1ストライク目を取りに行って、痛打を浴びまくったC先発大竹との差になった。
ヘルメットのひさしから水が流れ、バットが塗れる。激しい雨でボールを見つめる視界がぼやける。タフな条件の中、タイガースの各打者はファーストストライクに集中していた。9安打の内、6本が0ストライクからの球を仕留めた。
3回表、2−1とリードは1点。一死後、金本、濱中の連打で一死一三塁。マウンドの土がかなりぬかるんで、ブラウン監督の要請もあって砂が入れられる。プレー再開、打者鳥谷。外角への直球が、しっかり指にかからずシュート気味に逃げる。右足の強い踏ん張り、その真上に位置する右腰、右肩、頭は、インパクトのポイントに正対したまま、まったくブレない、開かない。力感こそないものの、両腕が綺麗に伸びて、右腕の引く力と左腕の押す力が100%バットに乗り移る。その瞬間は、ハンマー投げを見るようだ。このインパクトのバランスの良さが、鳥谷の左方向の打球に飛距離を生む。発射角45度、距離十分、風は右から左、ボールはポールの右にゆっくりと…入った!試合を決める13号3ランHR。ビューティフル!本当に、痺れる打ち方だったよ。
初回二死後、シーツが初球を右前ヒット。そして金本が0−1からの2球目、内角直球を叩く。低い弾道でどこまでも伸びてライトスタンドに着弾する「金本スペシャル」。この打球は実に久しぶりに見た。体は巻き込むように素速く回転しながら、腕の動きはセンター方向にしっかりと伸びる。これによって強いラインドライブでも打球が切れていかない。この19号先制2ランHRで、ようやく「金本完調」が実感できた。
第2打席は初球。大竹にして見れば、打ってこないはずの外角スライダーだったろう。しかしこの日の金本は、そういう心理や配球を含めて、試合のすべてがよく見えていた。確信めいた踏み込みから、払うように素直なスイング、左中間フェンスの上の方に当たる二塁打。降りしきる雨の影響がなければ楽にサク越えだったろう。
第3打席、大竹・石原のバッテリーは、どうやってストライクを取れば良いのかわからない。打ち損じを期待してフォークを続けるが金本は手を出さず、0−2。外角低めを狙った直球が高く浮く。その球が来ることはわかっていたし、それを打ち返すこともわかっていたというようなフルスイング。どんな雨にも負けない打球がバックスクリーンに飛び込む。ダメ押しの20号ソロHR。
3打数3安打3打点3得点2HR。土砂降りの中、金本の集中力は風神か雷神のようだった。