2005.02.12 Saturday
練習試合だろうがなんだろうが、対外試合が見られる喜び。ありがたい。
同じ出場選手でも、立場が違えば、目指すべきこと、考えねばならぬことがまったく違う。本人がなんとコメントしようとも、ポジションを確実にしている先発の安藤投手、赤星選手、鳥谷選手らにしてみれば、この時期の練習試合に大した意味はない。今年一年取り組むものを早く試して、進捗状態を確かめ、安心感を得たいということだろう。安藤にとってはカーブとシュート、赤星と鳥谷にとっては前でさばく打撃。どちらも完成形には遠いものの、実戦イメージはできた。
一方、一軍枠サバイバルの当事者にとっては、いくらコーチから「結果は関係ない」「結果を求めるな」と言われてもそうはいかない。そして言っているコーチだって絶対に結果を求めているのだ(笑)。コーチの言葉の真意は、「成功体験を積み重ねるため、なんとか結果を出してほしい。そのためには、結果のことばかり考えて固くなるのではなく、実力が発揮できるようリラックスして望んでくれ」ということ。
江草、中村泰、吉野の左腕トリオからは隠しきれない焦りを感じた。それであたりまえだと思う。ここで一球でもキラリと光りそうな投球を見せ、「○○は使えない」というレッテルさえ貼られなければ上等だ。三人とも第一関門は十分クリアだ。
そして、「今年が最後」というくらいに腹をくくっている選手たちは、また違うモチベーションで、この「ただの練習試合」に望んでいることだろう。秀太、沖原、的場らにはそれを感じた。
特にこの日、先発起用に3安打で応えた的場からは、他の選手にない集中力がみなぎっていた。厳しい攻めにも食らいついて反応し、右・中・左と打ち分けた打撃には見るべきものがあった。故障した肩の具合も良いようだ。
昨年も同じような存在で、キャンプ序盤からアピールを続けたが、走塁中の大ケガでまたしても1年を捨てざるを得なかった。正直に言えば、私は的場はもう終わったとその時思った。なんてついてない選手なんだと…。それでも的場は、ひょうひょうとした顔で帰ってきた。相当芯に強いものがなければできない芸当だと思う。
だがチャンスは多くない。練習試合でもオープン戦でも、大きなミスは許されない。そして今年は違うというところを見せ続けなければならない。もちろんケガだけはダメだ。不運続きの逆指名1位に熱い声援を送るファンは多い。
同じ出場選手でも、立場が違えば、目指すべきこと、考えねばならぬことがまったく違う。本人がなんとコメントしようとも、ポジションを確実にしている先発の安藤投手、赤星選手、鳥谷選手らにしてみれば、この時期の練習試合に大した意味はない。今年一年取り組むものを早く試して、進捗状態を確かめ、安心感を得たいということだろう。安藤にとってはカーブとシュート、赤星と鳥谷にとっては前でさばく打撃。どちらも完成形には遠いものの、実戦イメージはできた。
一方、一軍枠サバイバルの当事者にとっては、いくらコーチから「結果は関係ない」「結果を求めるな」と言われてもそうはいかない。そして言っているコーチだって絶対に結果を求めているのだ(笑)。コーチの言葉の真意は、「成功体験を積み重ねるため、なんとか結果を出してほしい。そのためには、結果のことばかり考えて固くなるのではなく、実力が発揮できるようリラックスして望んでくれ」ということ。
江草、中村泰、吉野の左腕トリオからは隠しきれない焦りを感じた。それであたりまえだと思う。ここで一球でもキラリと光りそうな投球を見せ、「○○は使えない」というレッテルさえ貼られなければ上等だ。三人とも第一関門は十分クリアだ。
そして、「今年が最後」というくらいに腹をくくっている選手たちは、また違うモチベーションで、この「ただの練習試合」に望んでいることだろう。秀太、沖原、的場らにはそれを感じた。
特にこの日、先発起用に3安打で応えた的場からは、他の選手にない集中力がみなぎっていた。厳しい攻めにも食らいついて反応し、右・中・左と打ち分けた打撃には見るべきものがあった。故障した肩の具合も良いようだ。
昨年も同じような存在で、キャンプ序盤からアピールを続けたが、走塁中の大ケガでまたしても1年を捨てざるを得なかった。正直に言えば、私は的場はもう終わったとその時思った。なんてついてない選手なんだと…。それでも的場は、ひょうひょうとした顔で帰ってきた。相当芯に強いものがなければできない芸当だと思う。
だがチャンスは多くない。練習試合でもオープン戦でも、大きなミスは許されない。そして今年は違うというところを見せ続けなければならない。もちろんケガだけはダメだ。不運続きの逆指名1位に熱い声援を送るファンは多い。