自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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背水・的場が3安打
練習試合だろうがなんだろうが、対外試合が見られる喜び。ありがたい。

同じ出場選手でも、立場が違えば、目指すべきこと、考えねばならぬことがまったく違う。本人がなんとコメントしようとも、ポジションを確実にしている先発の安藤投手、赤星選手、鳥谷選手らにしてみれば、この時期の練習試合に大した意味はない。今年一年取り組むものを早く試して、進捗状態を確かめ、安心感を得たいということだろう。安藤にとってはカーブとシュート、赤星と鳥谷にとっては前でさばく打撃。どちらも完成形には遠いものの、実戦イメージはできた。

一方、一軍枠サバイバルの当事者にとっては、いくらコーチから「結果は関係ない」「結果を求めるな」と言われてもそうはいかない。そして言っているコーチだって絶対に結果を求めているのだ(笑)。コーチの言葉の真意は、「成功体験を積み重ねるため、なんとか結果を出してほしい。そのためには、結果のことばかり考えて固くなるのではなく、実力が発揮できるようリラックスして望んでくれ」ということ。
江草、中村泰、吉野の左腕トリオからは隠しきれない焦りを感じた。それであたりまえだと思う。ここで一球でもキラリと光りそうな投球を見せ、「○○は使えない」というレッテルさえ貼られなければ上等だ。三人とも第一関門は十分クリアだ。

そして、「今年が最後」というくらいに腹をくくっている選手たちは、また違うモチベーションで、この「ただの練習試合」に望んでいることだろう。秀太、沖原、的場らにはそれを感じた。
特にこの日、先発起用に3安打で応えた的場からは、他の選手にない集中力がみなぎっていた。厳しい攻めにも食らいついて反応し、右・中・左と打ち分けた打撃には見るべきものがあった。故障した肩の具合も良いようだ。
昨年も同じような存在で、キャンプ序盤からアピールを続けたが、走塁中の大ケガでまたしても1年を捨てざるを得なかった。正直に言えば、私は的場はもう終わったとその時思った。なんてついてない選手なんだと…。それでも的場は、ひょうひょうとした顔で帰ってきた。相当芯に強いものがなければできない芸当だと思う。
だがチャンスは多くない。練習試合でもオープン戦でも、大きなミスは許されない。そして今年は違うというところを見せ続けなければならない。もちろんケガだけはダメだ。不運続きの逆指名1位に熱い声援を送るファンは多い。

Posted by torao at 08:19 | comments(5)
[退団者]的場寛一
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的場選手がドラフト2位以下の選手ならここまで気にならなかったでしょう。ドラフト1位というのはファンにとって特別。その昔、伝説の源五郎丸洋投手はいまでも一軍のマウンドで見たかった。今は自由枠があるのでドラ1位の存在がかすみつつあります。自由枠撤廃を望む理由のひとつ。ドラフト1位がそのプレッシャーに抗して活躍をするのも楽しいし、ドラフト下位が予想に反して活躍するのもまた嬉しい。
遅れてやってきた的場選手。ファン感謝デーだけが主役のレッテルを破り捨てて、一軍に暗いついて欲しい。
| いわほー | 2005/02/12 10:36 AM |
訂正。
「暗いついて欲しい」→「食らいついて欲しい」
誤字は誤字でも意味深な誤字になってしまいました。(^ ^;Δ
| いわほー | 2005/02/12 10:43 AM |
to いわほーさま
開幕巨人戦でスタメン起用されたあの日からもうじき5年になるんですね。本当に苦労続きでも明るい的場選手には、今年こそ良いことがあればいいなぁと祈るような気持ちです。
| torao | 2005/02/12 9:31 PM |
食らいついてセンターへ。インコースへ差し込んできても右中間へ。スライダーはセンター中心の気持があるから引っ掛けず。溢れる闘志をしまいこんでじっと耐えているようにすら思いました。
| BSミツルH | 2005/02/12 11:42 PM |
to BSミツルHさま
なんかやりそうな雰囲気を漂わせていますよね。
| torao | 2005/02/13 8:38 AM |

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