2006.12.28 Thursday
はじめに、NPB2用のイラストをカネシゲタカシさん(with たんたんさん)に書いてもらっちゃって喜んでいることを報告。
それと「NPB2管理人ブログ」という、NPB2をわかりやすく解説するブログを作ったので、「うーん、なんやわからん」な方(笑)は、ぜひご覧を。
根来コミッショナーが、来年1月の任期満了をもって退任するが、後任の人選は不調で、当面コミッショナー空位になりそうだとか。空位は珍しいことでなく、たいてい交代時には空位期間ができるのだという。
合併・スト・再編問題に揺れた時期のコミッショナーとして、ずいぶん槍玉にあげられた根来氏だったが、現行制度のコミッショナーは「野球協約の番人」、「トラブル時の仲裁役」という位置づけでしかないのだから、「何もしない」と非難されるのは気の毒だったと思う。もっとも、何もしないのにWBCの表彰式やら様々な式典にはヒョコヒョコ出かけて行って大きな顔をしちゃうから非難されちゃうのかな(笑)。これまた現行法どおりなのだが、むしろプロ野球のコミッショナーが、法曹界の天下り先になっているということの方が問題であって、いよいよそれが社会問題になっている昨今、プロ野球なんていう目立つところにやってくる法曹エリートなんていない…ってのが「なり手」がいない実情なのかもね。
アメリカの真似して「コミッショナー」なんていう役を置いているが、現在ではアメリカのコミッショナーとはまったく別のものになっている。Jリーグのチェアマン(特に川淵氏がチェアマンだった頃)のイメージで、コミッショナーとそのオフィスに権限が委ねられていれば、日本のプロ野球界はもっとスピーディーに改革を断行できるのに…と思わざるを得ない。
どんな集団スポーツでも、はじめにチームが出来て、対戦相手が出来て、それが増えてきて、同じような力のものたちでリーグ戦をやろうということになる。初めは選手兼任でそういう裏方もできるだろうが、プロとして客をいれるようになると、そうもいかなくなって、専門のスタッフを置くようになる。ただしそのスタッフは、各チームの代表者の手下でしかない。まあ、これは普通の流れ。しかし、恐ろしいことに、日本のプロ野球は、この原始的な形態のまま停止してしまっている。
リーグが高度に「文明化」すると、この手下たちのやりようで、繁栄もすれば低迷もするということに気づき、各チームのエゴを棚上げすること、手下として事務局を使うのではなく、本社機能・本部権限(ヘッドクォーター、HQ)を与えることになる。それによって全体が上手くいくという発想になる、…はず…。それが全然そうならないのが現在のNPBだ。
内部の人たちも、みんなわかっているはずだ。だって、何のスポーツリーグだって、それがあって初めて近代的な成功にたどり着いているんだから。わかっているけど出来ない。その不思議さは、コミッショナーだけでなく、球団経営の実務が「天下り(本来の意味ではないが、親会社出身者が一定期間送り込まれるという意味では近い)」によって担われてきたことに原因がある。その経営陣に意識の変化が出始めているというのに、まだHQの改変という話が出てこないのが本当にもどかしい。
根来コミッショナーが、来年1月の任期満了をもって退任するが、後任の人選は不調で、当面コミッショナー空位になりそうだとか。空位は珍しいことでなく、たいてい交代時には空位期間ができるのだという。
合併・スト・再編問題に揺れた時期のコミッショナーとして、ずいぶん槍玉にあげられた根来氏だったが、現行制度のコミッショナーは「野球協約の番人」、「トラブル時の仲裁役」という位置づけでしかないのだから、「何もしない」と非難されるのは気の毒だったと思う。もっとも、何もしないのにWBCの表彰式やら様々な式典にはヒョコヒョコ出かけて行って大きな顔をしちゃうから非難されちゃうのかな(笑)。これまた現行法どおりなのだが、むしろプロ野球のコミッショナーが、法曹界の天下り先になっているということの方が問題であって、いよいよそれが社会問題になっている昨今、プロ野球なんていう目立つところにやってくる法曹エリートなんていない…ってのが「なり手」がいない実情なのかもね。
アメリカの真似して「コミッショナー」なんていう役を置いているが、現在ではアメリカのコミッショナーとはまったく別のものになっている。Jリーグのチェアマン(特に川淵氏がチェアマンだった頃)のイメージで、コミッショナーとそのオフィスに権限が委ねられていれば、日本のプロ野球界はもっとスピーディーに改革を断行できるのに…と思わざるを得ない。
どんな集団スポーツでも、はじめにチームが出来て、対戦相手が出来て、それが増えてきて、同じような力のものたちでリーグ戦をやろうということになる。初めは選手兼任でそういう裏方もできるだろうが、プロとして客をいれるようになると、そうもいかなくなって、専門のスタッフを置くようになる。ただしそのスタッフは、各チームの代表者の手下でしかない。まあ、これは普通の流れ。しかし、恐ろしいことに、日本のプロ野球は、この原始的な形態のまま停止してしまっている。
リーグが高度に「文明化」すると、この手下たちのやりようで、繁栄もすれば低迷もするということに気づき、各チームのエゴを棚上げすること、手下として事務局を使うのではなく、本社機能・本部権限(ヘッドクォーター、HQ)を与えることになる。それによって全体が上手くいくという発想になる、…はず…。それが全然そうならないのが現在のNPBだ。
内部の人たちも、みんなわかっているはずだ。だって、何のスポーツリーグだって、それがあって初めて近代的な成功にたどり着いているんだから。わかっているけど出来ない。その不思議さは、コミッショナーだけでなく、球団経営の実務が「天下り(本来の意味ではないが、親会社出身者が一定期間送り込まれるという意味では近い)」によって担われてきたことに原因がある。その経営陣に意識の変化が出始めているというのに、まだHQの改変という話が出てこないのが本当にもどかしい。