自称阪神タイガース評論家（跡地）

この時点で、足の軽傷で調整ピッチが上がらない福原と安藤、岩田、桟原、小宮山、前田（大和が登録名変更したから「忠」いらないんだね）が二軍宿舎に追い出されるということだ。福原、安藤へは懲戒の意味もあるだろう。前田が意外だったが、どうやらかなり「枠」についての考え方が固まりつつあるということだろう。確かに藤本を守備要員と考えるなら、内野守備要員に代わって、薄い右の代打（強打者、巧打者）を当てるという考え方はあり得る。
続いて今度は入れ替えて上げる方が発表されることになる。また紅白戦では「見てみたい選手」がどんどん呼ばれるだろう。現在までに紙上で名前が上がったのは、上園、金村（野口が推薦・デイリー）、玉置、高橋光、清水、大城、中村豊。またここからが面白くなるね。


福原、安藤もさることながら、そろそろ目鼻を付けて行かなきゃならないのが、クロージング構想、早い話が久保田をどうするのかという問題だ。久保田はキャンプ序盤から気合いの「クレイジー投げ込み」を繰り返してきたが、実戦でボロボロになって、頭のクールダウンをしている様子。首脳陣は、久保田が潜在的に持っている力ではなく、「現在の力」を見極めて、起用法を決めてやる必要があるだろう。岡田監督の持論は、あくまでも０５年のパターンを復活させることにあるようだが、久保田の状況次第では早めの修正が必要になる。

０５年優勝の年、秋季キャンプで芽生えた構想を、春のキャンプで迷わず固めた。藤川→ウィリアムス→久保田と繋ぐ必勝パターンは、オープン戦で順調に実績を積み、そのまま公式戦でも成長曲線をキープしていった。決めつけと頑固さが最大の欠点である岡田監督だが、こと０５Ｖについては、あの「ＪＦＫ」に対する迷いのなさが好結果を生んだのは間違いない。
先発枠抗争、ベンチ入り投手抗争は、まだまだ激しく競り合っていて良い。だが必勝パターンについては、ぼちぼち、そろそろ「今年はこれで行く。心配ない。そらそうよグフフ」を出していかなきゃいけない時期が迫ってきた。