2007.03.14 Wednesday
ということで、嫌がられようと、今日も同じこと書くよ(笑)。
ファッショ&ヒステリーの雪崩が、とりあえず「希望枠撤廃」を飲み込んだ模様。アマ3団体(社会人、大学、高校)までこの現象に加担しているのが、妙に胡散臭い。私にはこの大騒ぎが、「集団的やってるフリ」に見えてしょうがないのだ。(朝日)
つまりはこういうこと。多かれ少なかれ、アマ選手周辺への直接的・間接的利益供与は当然のこととして行われているのが現実で、その全容を解明せよ、過去をすべてほじくり出せと言われるのだけは避けなくてはいけない。よって、「これは大問題だ」と大騒ぎして、もうこれで将来は大丈夫と見てもらえるような理屈を(ウソでも)作らなくちゃいけないと。これはプロ側だけじゃなく、アマ側にも言えるのではないだろうか。もちろん表立って肯定はしないが、そういう現実があることは百も承知だったろう。きっとそれを大問題にされないように、高野連なんかは常々暴力問題や素行問題で大騒ぎしているのだろう。
それに似た構図が、今回の騒ぎ。ドラフト制度改革に焦点を当てて、大騒ぎにすることで、ことの本質から目を背けさせる手口に違いない。プロ野球チームにとって、もっとも探られたくない腹は、「会計の実体」なのだろうから。親会社が上場企業の場合、連結決算の対象になる球団については、多少なりとも情報を提供する義務が生じる。しかしそうでない球団の場合は、まったく闇の中である。資産も損益もわかりようがない。何かにつけ「赤字」「赤字」という喧伝ばかりが目に付くが、その実体はまったくわからない。主な収入源である観客動員数も本当かどうか疑わしいし、主な支出である選手年俸も「(推定)」。「だいたい合っている」なんて昔は選手が言っていたが、最近では揉め事があるたびに「報道は大きく違っていた」なんていう話も出るようになった。表に出す数字と、密約的な数字があるってことなんだろうな…と思う。
とにかくだ、プロ野球というものは、多くの人に影響を与えている、非常に公共的な存在であるにもかかわらず、その企業としてのあり方が極めて私的であること、そこに社会問題になるような「不正の源」があるのだと思う。
改善の方法は、球団がプライベートカンパニーからパブリックカンパニーに転換していくこと。第一歩は、隠蔽体質の改善させるにはどうしたら良いかを素直に考えることなのだが、これは本人にはできないことなのだ。不二家だって、ああなるまで自分ではできなかった。途中から変えるというのは、本当に難しいこと。これは外部からガツンとやらない限り変わりようがない。
本来、公共的なものがぶったるんでいる時に、外部からガツンの役を果たす代表がマスコミなのだが、そのマスコミ自体が利益関係者だったり、さらにその親会社自身だったりするのだから無理な話だわな。読売新聞のサイトでは、一球団が提言したドラフト改革案を事細かに説明したりなんかして、もう公も私もあったもんじゃない。(読売)←12:00リンク訂正
経営情報の公開、外部監査機関導入、厳罰化。これに向けて一歩踏み出せ。猶予時間や、過去のしがらみには目をつぶるから。問題点を正確に把握し、共有するためにも…。
そこに声が集まらないようでは、「せっかく」の不祥事が何にもならない。それでは日本プロ野球がある限り、ウラの事件が永遠になくならない。その永遠がどれだけの永さなのかは別として。
ファッショ&ヒステリーの雪崩が、とりあえず「希望枠撤廃」を飲み込んだ模様。アマ3団体(社会人、大学、高校)までこの現象に加担しているのが、妙に胡散臭い。私にはこの大騒ぎが、「集団的やってるフリ」に見えてしょうがないのだ。(朝日)
つまりはこういうこと。多かれ少なかれ、アマ選手周辺への直接的・間接的利益供与は当然のこととして行われているのが現実で、その全容を解明せよ、過去をすべてほじくり出せと言われるのだけは避けなくてはいけない。よって、「これは大問題だ」と大騒ぎして、もうこれで将来は大丈夫と見てもらえるような理屈を(ウソでも)作らなくちゃいけないと。これはプロ側だけじゃなく、アマ側にも言えるのではないだろうか。もちろん表立って肯定はしないが、そういう現実があることは百も承知だったろう。きっとそれを大問題にされないように、高野連なんかは常々暴力問題や素行問題で大騒ぎしているのだろう。
それに似た構図が、今回の騒ぎ。ドラフト制度改革に焦点を当てて、大騒ぎにすることで、ことの本質から目を背けさせる手口に違いない。プロ野球チームにとって、もっとも探られたくない腹は、「会計の実体」なのだろうから。親会社が上場企業の場合、連結決算の対象になる球団については、多少なりとも情報を提供する義務が生じる。しかしそうでない球団の場合は、まったく闇の中である。資産も損益もわかりようがない。何かにつけ「赤字」「赤字」という喧伝ばかりが目に付くが、その実体はまったくわからない。主な収入源である観客動員数も本当かどうか疑わしいし、主な支出である選手年俸も「(推定)」。「だいたい合っている」なんて昔は選手が言っていたが、最近では揉め事があるたびに「報道は大きく違っていた」なんていう話も出るようになった。表に出す数字と、密約的な数字があるってことなんだろうな…と思う。
とにかくだ、プロ野球というものは、多くの人に影響を与えている、非常に公共的な存在であるにもかかわらず、その企業としてのあり方が極めて私的であること、そこに社会問題になるような「不正の源」があるのだと思う。
改善の方法は、球団がプライベートカンパニーからパブリックカンパニーに転換していくこと。第一歩は、隠蔽体質の改善させるにはどうしたら良いかを素直に考えることなのだが、これは本人にはできないことなのだ。不二家だって、ああなるまで自分ではできなかった。途中から変えるというのは、本当に難しいこと。これは外部からガツンとやらない限り変わりようがない。
本来、公共的なものがぶったるんでいる時に、外部からガツンの役を果たす代表がマスコミなのだが、そのマスコミ自体が利益関係者だったり、さらにその親会社自身だったりするのだから無理な話だわな。読売新聞のサイトでは、一球団が提言したドラフト改革案を事細かに説明したりなんかして、もう公も私もあったもんじゃない。(読売)←12:00リンク訂正
経営情報の公開、外部監査機関導入、厳罰化。これに向けて一歩踏み出せ。猶予時間や、過去のしがらみには目をつぶるから。問題点を正確に把握し、共有するためにも…。
そこに声が集まらないようでは、「せっかく」の不祥事が何にもならない。それでは日本プロ野球がある限り、ウラの事件が永遠になくならない。その永遠がどれだけの永さなのかは別として。