2007.03.19 Monday
東京ドーム 23,711人、神宮球場 4,323人、横浜スタジアム 13,236人、札幌ドーム 13,118人、千葉マリンスタジアム 21,233人、グッドウィルドーム 7,604人。それにしても首都圏5本拠地同時に試合をしたってのは、市場調査かなんかかね?(笑)
オープン戦5連勝で、勝ち負け五分に戻した。戦力見極めに使う前半はたくさん負けても、後半個人が調子を上げるというのは理想的かもね。ライバルのドラゴンズもようやくベスト布陣で試合し始めたが、まだオープン戦最下位にいる。そうそう、サードはノリでいくみたいね。で、森野をレフトに戻して英智と併用。選手会長井上は、二軍に落とされた。そこらあたりからチーム内に亀裂が生じてくれんかな…というのが岡田監督の願いだ(笑)。
ジャイアンツ。谷、小笠原、李と並ぶ打線はちょっとやっかいだ。谷は「滅私奉公」に徹しているし、小笠原はなんといっても日本プロ野球歴代トップクラスのスペックを誇る打者。ひるんでいたらボコボコにされかねないね。強気強気。
谷に技ありの一発はもらったが、相変わらず能見の投球は惚れ惚れするようなものだった。打者の体近くに直球でストライクとボールを投げ分けられるようになったこと、逃げていくチェンジアップを完全にマスターしたこと、この2点によって去年と比べて組み立ての幅が革命的に広がった。内でファールを打たせたり、チェンジアップを意識させたり、腰を引かせたり、のけ反らせたり。その結果、去年と同じアウトローの直球でも去年と同じスライダーでも相手打者を打ち取れる確率がぐんとアップした。
心配はシーズンでのスタミナぐらいなもん。そんなに長い回を欲張らずに、良い所で代えてあげて上手く使っていけば、楽しみだよ、今年の能見は。
「指名打者あり鳥谷1番、赤星9番」という打順がうまくはまった。ひょっとしたら岡田監督は、指名打者なしでも投手を8番(または7番)に置くことを考えて来るかも知れないなぁなどと思う。
去年前半の赤星藤本で始まる1,2番は、相手投手に「力でねじ伏せれば大丈夫。うまく立ち上がれる」という気持ちにさせたと思う。もちろん二人の調子が上がらず出塁率が低かったというのもあるのだが。現在の鳥谷は甘い球は逃さないし、長打もある。ボール球は見切って四球が多い。投手にとっては打席に迎えるのがかなりイヤな打者になっている。
放っておくと「地味」に走りがちな鳥谷の性格に1番打者はマッチしているように思う。きっと持ち前のプレーの華やかさのため周囲から浮いてしまうのがイヤで、知らず知らず身に付いてしまった性格なんじゃないかな。いいんだよ、お前はド派手に弾けちゃえばいいんだ!と言ってあげられる1番打者が合っているように思う。
関本はギリギリまで引きつけて右方向へヒットにするツボを持っているし、ファールで逃げたり、ギリギリでバットを止めるパワーもある。2番に置いて相手に嫌がられる要素が年々強くなっている。
制約があれば忠実にこなし、なければ一発狙う思考の柔軟性と技術の幅広さもある。契約更改であくびをされたのが悔しくてウルっとしちゃう繊細さというか人の良さというか、そんなところを生かすのも2番なんじゃないかな。私は断然、鳥谷関本で始まる打線が好きだ。そして相手投手は断然この上位がキライだろう。
問題は赤星を下位に置くことなのだが、私は赤星の性格を利用するためにも、赤星に9番、1番を行き来させるのが妙手だと思う。
赤星がここまでの選手になったのは、反骨心に違いない。いくら脚力があろうとも、あの体でプロ野球の世界でやっていくとなると「負けてたまるか」という気持ちだけで持ってきたと言っても良いだろう。その気持ちを常に持って訓練を積み、工夫を重ね、情報を分析して、やれることをすべてやって今の地位を築いた。こんな大スターになるだなんて、指名した野村元監督だって思っていなかっただろう。しかし、その地位を得たことで反骨心のパワーが緩んでしまえば、赤星の持つエネルギーの絶対値は明らかに低下してしまう。技、体より先に心があってこそ。
だから、結果が残せていない時は正当な評価を与えて、反骨心を燃やしてやらなきゃいけないのが赤星だと思うのだ。「不動の1番」は赤星が汗と苦労で築き上げたものだもんね。きっと下位に置いた赤星は、「おかしいなぁ」みたいに首を傾げたりせず、「チクショウ、今に見てろよ」と燃えて来る。出てきた頃のように、「デカい口たたくチビ」に戻るはずだ。この日の9番での3安打は、本来の赤星らしい向こう見ずで攻撃的なスイングだった。
オープン戦5連勝で、勝ち負け五分に戻した。戦力見極めに使う前半はたくさん負けても、後半個人が調子を上げるというのは理想的かもね。ライバルのドラゴンズもようやくベスト布陣で試合し始めたが、まだオープン戦最下位にいる。そうそう、サードはノリでいくみたいね。で、森野をレフトに戻して英智と併用。選手会長井上は、二軍に落とされた。そこらあたりからチーム内に亀裂が生じてくれんかな…というのが岡田監督の願いだ(笑)。
ジャイアンツ。谷、小笠原、李と並ぶ打線はちょっとやっかいだ。谷は「滅私奉公」に徹しているし、小笠原はなんといっても日本プロ野球歴代トップクラスのスペックを誇る打者。ひるんでいたらボコボコにされかねないね。強気強気。
谷に技ありの一発はもらったが、相変わらず能見の投球は惚れ惚れするようなものだった。打者の体近くに直球でストライクとボールを投げ分けられるようになったこと、逃げていくチェンジアップを完全にマスターしたこと、この2点によって去年と比べて組み立ての幅が革命的に広がった。内でファールを打たせたり、チェンジアップを意識させたり、腰を引かせたり、のけ反らせたり。その結果、去年と同じアウトローの直球でも去年と同じスライダーでも相手打者を打ち取れる確率がぐんとアップした。
心配はシーズンでのスタミナぐらいなもん。そんなに長い回を欲張らずに、良い所で代えてあげて上手く使っていけば、楽しみだよ、今年の能見は。
「指名打者あり鳥谷1番、赤星9番」という打順がうまくはまった。ひょっとしたら岡田監督は、指名打者なしでも投手を8番(または7番)に置くことを考えて来るかも知れないなぁなどと思う。
去年前半の赤星藤本で始まる1,2番は、相手投手に「力でねじ伏せれば大丈夫。うまく立ち上がれる」という気持ちにさせたと思う。もちろん二人の調子が上がらず出塁率が低かったというのもあるのだが。現在の鳥谷は甘い球は逃さないし、長打もある。ボール球は見切って四球が多い。投手にとっては打席に迎えるのがかなりイヤな打者になっている。
放っておくと「地味」に走りがちな鳥谷の性格に1番打者はマッチしているように思う。きっと持ち前のプレーの華やかさのため周囲から浮いてしまうのがイヤで、知らず知らず身に付いてしまった性格なんじゃないかな。いいんだよ、お前はド派手に弾けちゃえばいいんだ!と言ってあげられる1番打者が合っているように思う。
関本はギリギリまで引きつけて右方向へヒットにするツボを持っているし、ファールで逃げたり、ギリギリでバットを止めるパワーもある。2番に置いて相手に嫌がられる要素が年々強くなっている。
制約があれば忠実にこなし、なければ一発狙う思考の柔軟性と技術の幅広さもある。契約更改であくびをされたのが悔しくてウルっとしちゃう繊細さというか人の良さというか、そんなところを生かすのも2番なんじゃないかな。私は断然、鳥谷関本で始まる打線が好きだ。そして相手投手は断然この上位がキライだろう。
問題は赤星を下位に置くことなのだが、私は赤星の性格を利用するためにも、赤星に9番、1番を行き来させるのが妙手だと思う。
赤星がここまでの選手になったのは、反骨心に違いない。いくら脚力があろうとも、あの体でプロ野球の世界でやっていくとなると「負けてたまるか」という気持ちだけで持ってきたと言っても良いだろう。その気持ちを常に持って訓練を積み、工夫を重ね、情報を分析して、やれることをすべてやって今の地位を築いた。こんな大スターになるだなんて、指名した野村元監督だって思っていなかっただろう。しかし、その地位を得たことで反骨心のパワーが緩んでしまえば、赤星の持つエネルギーの絶対値は明らかに低下してしまう。技、体より先に心があってこそ。
だから、結果が残せていない時は正当な評価を与えて、反骨心を燃やしてやらなきゃいけないのが赤星だと思うのだ。「不動の1番」は赤星が汗と苦労で築き上げたものだもんね。きっと下位に置いた赤星は、「おかしいなぁ」みたいに首を傾げたりせず、「チクショウ、今に見てろよ」と燃えて来る。出てきた頃のように、「デカい口たたくチビ」に戻るはずだ。この日の9番での3安打は、本来の赤星らしい向こう見ずで攻撃的なスイングだった。