2007.05.12 Saturday
狩野の存在が大きくなり、矢野との併用路線が確定したことを受けての措置。先発した捕手は基本的に1試合出続け、他方は代打の切り札。これにより3人目の捕手は、緊急避難のためだけにベンチにいることになるので野口ということになる。ルーキー清水も一気に「次期主戦」を掴むかという位置にいたが、こうなっちゃうとノーチャンス。いったん退いて、次の機に備えるしかない。でも劇的な「狩野参上」を目の当たりにしたのだから、何をすべきなのかはわかっただろう。髪の毛1本ほどのチャンスがあるかないか。それを掴むかどうか。主戦捕手の座というのは本当に万全の準備をして、強運に恵まれた者しか手にできないものなんだなぁ。
「あれがあったから…」なんて総括する時期であるはずがないんだけど、この9連敗がタイガースにもたらすものは大きいだろうね。少なくとも、タイガースファンにとって、この9連敗は本当に大きなものだった。強いタイガースにいつしか慣れていたところに、ズシリズシリとのしかかってくるような苦しさ。憤ったり、あたふたしたり、嘆いたり、諦めたり、嗤ったり、冷めてみたり、悲しんだり、目を背けるフリをしてみたり、熱くなってみたり…。辛いエリアで感情が揺れ動きながら、「タイガースファンてなんなんだ?」という自問をしたりして。こういうのは決してタイガースファンに限った話ではないんだろうけど。こんな苦しい時にもなぜか応援し続けるしかないんだなぁ…そこにたどり着くと、なんだかホンモノのファンになったんだ…そんな気になれる(笑)。
開幕直後の神宮より、はるかに多くのタイガースファンがスタンドを埋めていた。そして声の大きさもずっと大きくなっていたように思う。それだけこの連敗が、ファンの心を揺さぶったんだね。そして揺さぶって揺さぶって、場合によってはふるいにかけられちゃったかも知れないけれど、そのパワーがまた一つにまとまって強くなる。良い連敗だったって言えるようになりそうな、そんな予感がプンプンする五月の爽やかな朝やね(笑)。
さて、試合はまだ流れにぎこちなさが残ってはいるが、個々の選手が明らかに上向き。もっともっと上げてきて、チームとしての心の繋がり、明るさが増してくれば良いね。
1打席ごとに打撃技術を成長させている林の凄さ、幅広い可能性の中から投手の良さを出してやろうと必死な狩野。この二人が推進力となって、チームのメンタルに清新さが生まれつつある。ベテランたちはしっかりついていかないと振るい落とされるよ。
よく飛距離何メートルなんていうけれど、もし無限に広いグラウンドならどれだけ転がっていくのだろうと思わせるような金本の久々ドライバーショット、今岡の好守にわたるハツラツさ、関本の良い守備、気分が晴れてきたシーツ、JFK…連敗中には探すのが大変だった良い所があちこちに。これが普通なんだけど(笑)。
ボーグルソンは強いボールで今回も「ボーグルソン的」好投。今は5回までそこそこに試合を作ってくれれば文句言っちゃいけないのかな。去年までは「試合は作れました」という井川のコメントにイラっとする時もあったけど、ホント7回3点、4点で試合を終盤勝負に持ち込んでくれる投手がいたらどんだけ楽なことか。
で、私的この試合のハイライトは、6回ウラ。引っ張って引っ張れないこともなさそうなボギーを引っ込めて橋本健登場。このハシケンの直球が美しかったこと!最近のハシケンチェンジは落差より手元に来てからのシュート方向への曲がりの鋭さが鬼だったんだけど、この日はそうでもない。その代わりこのストレート。でかい体を弓にする。和式の弓道の弓やね。ギリギリとしならせて、ぷっと指を離すと弦が弾けて飛び出すように右腕が飛んでいく。球質はあくまでも力強く。高いところから低めにズバンと収まった後に打者のバットが空を切った。城石と福川を連続三振。いやあ、昨夜に限って言えばシュート回転していた球児の直球より、はるかにシビレるハシケンの直球だった。
できたら6回7回をハシケン、能見、ヤスでオリャっと行って欲しかった。やっと連敗脱出という今ではまだ早いかな。え?それにしても僅少差リードでヤスはダメ?あそう?でもさあ、今チームは「狩野的チャレンジ」をどんどんやって吉な状態だと思うんよ。それができないことがこのチームの最大の弱点だったんだけど、変わってきた。ファンの心理としては、ここでどんどん新しいものを見せて欲しい。ええやん5位6位の位置にいるチームなんだから思い切ってやったら。打開してくれたのは、林だよ、狩野だよ。それを忘れてもらっちゃ困る。
「あれがあったから…」なんて総括する時期であるはずがないんだけど、この9連敗がタイガースにもたらすものは大きいだろうね。少なくとも、タイガースファンにとって、この9連敗は本当に大きなものだった。強いタイガースにいつしか慣れていたところに、ズシリズシリとのしかかってくるような苦しさ。憤ったり、あたふたしたり、嘆いたり、諦めたり、嗤ったり、冷めてみたり、悲しんだり、目を背けるフリをしてみたり、熱くなってみたり…。辛いエリアで感情が揺れ動きながら、「タイガースファンてなんなんだ?」という自問をしたりして。こういうのは決してタイガースファンに限った話ではないんだろうけど。こんな苦しい時にもなぜか応援し続けるしかないんだなぁ…そこにたどり着くと、なんだかホンモノのファンになったんだ…そんな気になれる(笑)。
開幕直後の神宮より、はるかに多くのタイガースファンがスタンドを埋めていた。そして声の大きさもずっと大きくなっていたように思う。それだけこの連敗が、ファンの心を揺さぶったんだね。そして揺さぶって揺さぶって、場合によってはふるいにかけられちゃったかも知れないけれど、そのパワーがまた一つにまとまって強くなる。良い連敗だったって言えるようになりそうな、そんな予感がプンプンする五月の爽やかな朝やね(笑)。
さて、試合はまだ流れにぎこちなさが残ってはいるが、個々の選手が明らかに上向き。もっともっと上げてきて、チームとしての心の繋がり、明るさが増してくれば良いね。
1打席ごとに打撃技術を成長させている林の凄さ、幅広い可能性の中から投手の良さを出してやろうと必死な狩野。この二人が推進力となって、チームのメンタルに清新さが生まれつつある。ベテランたちはしっかりついていかないと振るい落とされるよ。
よく飛距離何メートルなんていうけれど、もし無限に広いグラウンドならどれだけ転がっていくのだろうと思わせるような金本の久々ドライバーショット、今岡の好守にわたるハツラツさ、関本の良い守備、気分が晴れてきたシーツ、JFK…連敗中には探すのが大変だった良い所があちこちに。これが普通なんだけど(笑)。
ボーグルソンは強いボールで今回も「ボーグルソン的」好投。今は5回までそこそこに試合を作ってくれれば文句言っちゃいけないのかな。去年までは「試合は作れました」という井川のコメントにイラっとする時もあったけど、ホント7回3点、4点で試合を終盤勝負に持ち込んでくれる投手がいたらどんだけ楽なことか。
で、私的この試合のハイライトは、6回ウラ。引っ張って引っ張れないこともなさそうなボギーを引っ込めて橋本健登場。このハシケンの直球が美しかったこと!最近のハシケンチェンジは落差より手元に来てからのシュート方向への曲がりの鋭さが鬼だったんだけど、この日はそうでもない。その代わりこのストレート。でかい体を弓にする。和式の弓道の弓やね。ギリギリとしならせて、ぷっと指を離すと弦が弾けて飛び出すように右腕が飛んでいく。球質はあくまでも力強く。高いところから低めにズバンと収まった後に打者のバットが空を切った。城石と福川を連続三振。いやあ、昨夜に限って言えばシュート回転していた球児の直球より、はるかにシビレるハシケンの直球だった。
できたら6回7回をハシケン、能見、ヤスでオリャっと行って欲しかった。やっと連敗脱出という今ではまだ早いかな。え?それにしても僅少差リードでヤスはダメ?あそう?でもさあ、今チームは「狩野的チャレンジ」をどんどんやって吉な状態だと思うんよ。それができないことがこのチームの最大の弱点だったんだけど、変わってきた。ファンの心理としては、ここでどんどん新しいものを見せて欲しい。ええやん5位6位の位置にいるチームなんだから思い切ってやったら。打開してくれたのは、林だよ、狩野だよ。それを忘れてもらっちゃ困る。