2007.05.17 Thursday
今季31試合を消化して目立っている選手をピックアップしてみる。
外野の3人が元気。1番センターで使われている高橋勇丞がここ5試合.348、8打点の勝負強さ、調子を上げている。HR3本はチーム単独最多。ちょっと新庄っぽい身体能力の高さが売りで強肩が魅力。個人的には上でライトを守らせたい。
3番ライトで出場することが多い庄田は25試合出場で.393と波がない。最近出場の5試合でも打率.500で好調キープ。現在葛城が収まっている枠、あるいは桧山追い落としを狙う。
5番レフト桜井も交流戦が近くなり意気上がる。全31試合に出て.337、この5試合なら.556で7打点。中継ぎ投手にまわさざるを得ない1枠のせいで右代打が手薄になっているが、本来なら声が掛かるべき筆頭。
投手ではローテを守ってそこそこの成績を残しているのは上園くらいか。交流戦期間中にさらなる活躍を積んで、その後に声がかかるようにしたいね。
ジャンの不調で上げたいダーウィンが中継ぎで3試合続けて失点しているのが残念。その前までは調子良さそうだったのにね。
米子で雨、カープ相手になすすべなく連敗なんていうと、どうしても「ああ井川がいりゃあなぁ…」なんて、言ってもしゃあないことを言いたくなる。見ていても止めた方が良いのにと思うような悪コンディションの試合だったが、やるからには晴天下より余計にやる気満々を見せなきゃいけない。無理矢理にでもそう見せなきゃ。その点からしてカープに完敗。
カープに対して分が良かった時、カープ投手陣の配球はカウント球をビビって投げて外に外れて0−2になって、えいやと投げた直球を痛打されるというパターンを繰り返していた。打席の中から、さあ初球から行くでぇ!という圧力をかけていた。ところが今季はカープ投手陣が自信満々。特に0−2、1−2という打者有利のカウントで、自信を持って勝負球を投げ込んでくる。それはカーブであったり、スライダーであったり、時には内をつく直球であったりするが、いずれもこのカウントでこれを投げれば打ち取れる、あるいは打ってこないと決めつけているようだ。捕手のリードからもまったく迷いが感じられない。勝負のかけひきは迷いのある方が負け。今はウラを取られっぱなしの状態だ。打開する方法は極端な「決め」を徹底させて、オモテウラを五分にすること。
「一つ勝ちパターンがある」というのはまあまあの褒め言葉だが、「勝ちパターンが一つしかない」となると決定的にダメだ。相手にすればそのパターンを崩せばよいだけだから。先発が先制点をとられては…もうその繰り言は止めた方が良い。先発投手は1回に2,3点取られるものなのだと。そこから勝ち試合にもっていくためにはどうすれば良いのか、そういう考え方が戦いぶりに出てこないのが歯がゆい。「先に取られても、粘り強く凌いで、追いつき逆転するのがウチの勝ちパターンの一つ」くらい言えるくらいにしろっての。
例えば1回に6点先制されたとする。ここで取るべき戦略は古来セオリーがある。すぐに1点、「1点だけ」で十分なので、とにかく返すこと。もしそのウラ、先頭打者が出塁したら、送りバントなのだ。6点もリードされてるのに、回が浅いとはいえ送りバントだなんて…いや絶対に送りバント。攻める側にしたら、いかに6点取られたことを忘れるかなのだ。もうその6点は見ない。全員で1点に集中する。相手は「アホだ」と思う。そんなことしてたら追いつくもんかと。ここに戦略のキモがある。
逆に大量点を狙う戦法も当然ある。まずまず成功して6点取られた直後に4点返したとする。でこの試合最後はどうなるか、まあたぶんお互い10点以上入って、なんだかわからない試合、どっちが勝ってもバカバカしさしか残らない試合になる可能性が高い。
自分が苦況に追い込まれた時、ひとまずその苦しさは把握した上で、どうすれば勝ちに持って行けるか。回は浅い。1点ずつ返していけば、9回までには接戦に持ち込める。全員もう一度集中しよう。これが劣勢の時の戦い方で、「ウサギとカメ」でも「アリとキリギリス」でも語られていることだ。タイガースにはそういう1試合を早く見せて欲しいし、そういうシーズンにして欲しい。
外野の3人が元気。1番センターで使われている高橋勇丞がここ5試合.348、8打点の勝負強さ、調子を上げている。HR3本はチーム単独最多。ちょっと新庄っぽい身体能力の高さが売りで強肩が魅力。個人的には上でライトを守らせたい。
3番ライトで出場することが多い庄田は25試合出場で.393と波がない。最近出場の5試合でも打率.500で好調キープ。現在葛城が収まっている枠、あるいは桧山追い落としを狙う。
5番レフト桜井も交流戦が近くなり意気上がる。全31試合に出て.337、この5試合なら.556で7打点。中継ぎ投手にまわさざるを得ない1枠のせいで右代打が手薄になっているが、本来なら声が掛かるべき筆頭。
投手ではローテを守ってそこそこの成績を残しているのは上園くらいか。交流戦期間中にさらなる活躍を積んで、その後に声がかかるようにしたいね。
ジャンの不調で上げたいダーウィンが中継ぎで3試合続けて失点しているのが残念。その前までは調子良さそうだったのにね。
米子で雨、カープ相手になすすべなく連敗なんていうと、どうしても「ああ井川がいりゃあなぁ…」なんて、言ってもしゃあないことを言いたくなる。見ていても止めた方が良いのにと思うような悪コンディションの試合だったが、やるからには晴天下より余計にやる気満々を見せなきゃいけない。無理矢理にでもそう見せなきゃ。その点からしてカープに完敗。
カープに対して分が良かった時、カープ投手陣の配球はカウント球をビビって投げて外に外れて0−2になって、えいやと投げた直球を痛打されるというパターンを繰り返していた。打席の中から、さあ初球から行くでぇ!という圧力をかけていた。ところが今季はカープ投手陣が自信満々。特に0−2、1−2という打者有利のカウントで、自信を持って勝負球を投げ込んでくる。それはカーブであったり、スライダーであったり、時には内をつく直球であったりするが、いずれもこのカウントでこれを投げれば打ち取れる、あるいは打ってこないと決めつけているようだ。捕手のリードからもまったく迷いが感じられない。勝負のかけひきは迷いのある方が負け。今はウラを取られっぱなしの状態だ。打開する方法は極端な「決め」を徹底させて、オモテウラを五分にすること。
「一つ勝ちパターンがある」というのはまあまあの褒め言葉だが、「勝ちパターンが一つしかない」となると決定的にダメだ。相手にすればそのパターンを崩せばよいだけだから。先発が先制点をとられては…もうその繰り言は止めた方が良い。先発投手は1回に2,3点取られるものなのだと。そこから勝ち試合にもっていくためにはどうすれば良いのか、そういう考え方が戦いぶりに出てこないのが歯がゆい。「先に取られても、粘り強く凌いで、追いつき逆転するのがウチの勝ちパターンの一つ」くらい言えるくらいにしろっての。
例えば1回に6点先制されたとする。ここで取るべき戦略は古来セオリーがある。すぐに1点、「1点だけ」で十分なので、とにかく返すこと。もしそのウラ、先頭打者が出塁したら、送りバントなのだ。6点もリードされてるのに、回が浅いとはいえ送りバントだなんて…いや絶対に送りバント。攻める側にしたら、いかに6点取られたことを忘れるかなのだ。もうその6点は見ない。全員で1点に集中する。相手は「アホだ」と思う。そんなことしてたら追いつくもんかと。ここに戦略のキモがある。
逆に大量点を狙う戦法も当然ある。まずまず成功して6点取られた直後に4点返したとする。でこの試合最後はどうなるか、まあたぶんお互い10点以上入って、なんだかわからない試合、どっちが勝ってもバカバカしさしか残らない試合になる可能性が高い。
自分が苦況に追い込まれた時、ひとまずその苦しさは把握した上で、どうすれば勝ちに持って行けるか。回は浅い。1点ずつ返していけば、9回までには接戦に持ち込める。全員もう一度集中しよう。これが劣勢の時の戦い方で、「ウサギとカメ」でも「アリとキリギリス」でも語られていることだ。タイガースにはそういう1試合を早く見せて欲しいし、そういうシーズンにして欲しい。