2007.06.01 Friday
鳥谷が連日のエラー連発。足の運びまでは良いのだがボールとのコンタクトで体が硬くなる。なぜか知らねど名手シーツまでらしくないプレーが続く。栗山の先制2ランHRを呼んでしまった、狩野の振り逃げ悪送球なんてのもあった。
一方で見ごたえのある良い場面もあったね。反転しかけた流れをせき止めた7回表二死二塁での本塁クロスプレー。死球以来シートノックもしていないという金本がワンバウンドの好返球、狩野も好捕&好ブロックでガチっと刺した。打った人、走らせた人、走った人、投げた人、捕った人、すべてがナイスなシーンだった。タイガースももっとどんどん本塁クロスプレーをやって欲しい。状況によってはイチかバチかをやらなきゃいけないんだから。
ここに来て今岡が気合い充実して来たようで、守備で見せることがちょくちょくある。この日も6回二死一塁でボテボテを好ダッシュからランニングスロー、間一髪一塁でアウトにした。オフからの守備練習の成果については「え?それで」って感じのプレーも多かったのだが、ようやく出てきたね。これで「人並み」って話もあるんだけど…(笑)。
4回ウラ、林の一発は本当にもう何というか何とも言えないね。何という何とも言えないHRを打つ男なんだろう。1,2球カーブを悠然と見送る。一つはボール、一つはストライク。しかしそんなコールはまったく関係ないという雰囲気。バッテリーはゾクゾクっという寒気を感じたに違いない。直球を待っているのは間違いない。まだ待っているのか、変えたのか…。投げた球は決して悪くない、インローへの直球。下半身の動きはきっかけ程度、背中中の大きな筋肉が全部回転して、体の周囲に風が巻き起こり、最後の最後に黒いバットのスイートスポットにボールが触れる。映画「マトリックス」のアクションシーンのように、そこだけは超スローで、1ミリの狂いもない精密さをもって。スローモーションが解けると、爆音とともにボールはただただ飛んでいく。バカーンと飛んでいく。なんとも言えない。
そこから先の鳥谷の3ランHRまでは、林のこのショッキングなHRが作った惰力だ、なんて言ったら鳥谷に悪いが、私にはそう感じた。でも鳥谷もこのHRで、「泳いでからが自分の打撃だ」って開き直れたら、急激に良くなれるさ。
嬉しかったのは7回の2点。2−3からとは言えエンドラン成功、良かったね。アニキ全力疾走。そして次の今岡の繋ぎ!これが大きいのよ。二死からでも次の人へと繋いでいけば何が起きるかわからない。そして、スタンドから久々の「わっしょい」。応援についてもいろいろあったけど、こうやってみんなで心をつないでチャンスを作って、そしてシーツが投手の足元というもっとも大切な打撃をしたこと。久しぶりに私を滅した、良い流れだったと思う。
3回を投げ終えたボーグルソンが、肩の違和感を訴えて降板。その後の診断で右肩肩板炎、7〜10日のノースローが必要とのことで、復帰には1ヶ月近くかかりそうだという。緊急登板した中村泰が好投し、試合の流れを持ってきた。6回の1失点にしても、限りなくシーツのエラーに近い右前ヒットで一三塁になったのは不運だったし、せっかくのナイス牽制で一走を刺しそこねたのも残念だったし、そもそも中3日のスクランブルで3イニングス目だからね。ちょっとした疲れがボールに出るのは仕方ない。カブレラの犠飛にしたって、素晴らしいボール。わずかに力が入った分、高かっただけ。ほぼ完璧な3回1失点だった。
ヤスはチームに良い空気を持ってくる。一つは投球テンポで。内外の軌道、その残像で勝負をする投手なのだから、投球間隔は短いほど良いが、単調になってはいけない。そこは投球フォームの中にタメを作ることで解決している。もう一つは攻め込む気力で。必殺のスライダー、この右打者の膝元に曲がり落ちる軌道が、なんとも言えない良い雰囲気を作り出す。実はかわしているボールなのに、いったん食い込んでくるもんだからものすごく相手に攻め込んでいる印象がある。攻め込んで空振りを取るこの痛快さが味方の士気を高揚させる。それもこれも、ボールが先行してもまったく動じなくなった精神面の成長あってのこと。むしろボール球を上手く使って、相手心理を利用するという持ち味にしているフシがある。
安定感のあったボーグルソンの離脱は投手陣の混乱を深める。個人的には江草、上園、若竹のいずれかを先発ローテで起用して欲しいという希望はあるが、とにもかくにも中村泰にはローテの中核を担ってもらわないといけない。今のヤスなら十分できるし、そうすることでヤスはさらに成長できる。
一方で見ごたえのある良い場面もあったね。反転しかけた流れをせき止めた7回表二死二塁での本塁クロスプレー。死球以来シートノックもしていないという金本がワンバウンドの好返球、狩野も好捕&好ブロックでガチっと刺した。打った人、走らせた人、走った人、投げた人、捕った人、すべてがナイスなシーンだった。タイガースももっとどんどん本塁クロスプレーをやって欲しい。状況によってはイチかバチかをやらなきゃいけないんだから。
ここに来て今岡が気合い充実して来たようで、守備で見せることがちょくちょくある。この日も6回二死一塁でボテボテを好ダッシュからランニングスロー、間一髪一塁でアウトにした。オフからの守備練習の成果については「え?それで」って感じのプレーも多かったのだが、ようやく出てきたね。これで「人並み」って話もあるんだけど…(笑)。
4回ウラ、林の一発は本当にもう何というか何とも言えないね。何という何とも言えないHRを打つ男なんだろう。1,2球カーブを悠然と見送る。一つはボール、一つはストライク。しかしそんなコールはまったく関係ないという雰囲気。バッテリーはゾクゾクっという寒気を感じたに違いない。直球を待っているのは間違いない。まだ待っているのか、変えたのか…。投げた球は決して悪くない、インローへの直球。下半身の動きはきっかけ程度、背中中の大きな筋肉が全部回転して、体の周囲に風が巻き起こり、最後の最後に黒いバットのスイートスポットにボールが触れる。映画「マトリックス」のアクションシーンのように、そこだけは超スローで、1ミリの狂いもない精密さをもって。スローモーションが解けると、爆音とともにボールはただただ飛んでいく。バカーンと飛んでいく。なんとも言えない。
そこから先の鳥谷の3ランHRまでは、林のこのショッキングなHRが作った惰力だ、なんて言ったら鳥谷に悪いが、私にはそう感じた。でも鳥谷もこのHRで、「泳いでからが自分の打撃だ」って開き直れたら、急激に良くなれるさ。
嬉しかったのは7回の2点。2−3からとは言えエンドラン成功、良かったね。アニキ全力疾走。そして次の今岡の繋ぎ!これが大きいのよ。二死からでも次の人へと繋いでいけば何が起きるかわからない。そして、スタンドから久々の「わっしょい」。応援についてもいろいろあったけど、こうやってみんなで心をつないでチャンスを作って、そしてシーツが投手の足元というもっとも大切な打撃をしたこと。久しぶりに私を滅した、良い流れだったと思う。
3回を投げ終えたボーグルソンが、肩の違和感を訴えて降板。その後の診断で右肩肩板炎、7〜10日のノースローが必要とのことで、復帰には1ヶ月近くかかりそうだという。緊急登板した中村泰が好投し、試合の流れを持ってきた。6回の1失点にしても、限りなくシーツのエラーに近い右前ヒットで一三塁になったのは不運だったし、せっかくのナイス牽制で一走を刺しそこねたのも残念だったし、そもそも中3日のスクランブルで3イニングス目だからね。ちょっとした疲れがボールに出るのは仕方ない。カブレラの犠飛にしたって、素晴らしいボール。わずかに力が入った分、高かっただけ。ほぼ完璧な3回1失点だった。
ヤスはチームに良い空気を持ってくる。一つは投球テンポで。内外の軌道、その残像で勝負をする投手なのだから、投球間隔は短いほど良いが、単調になってはいけない。そこは投球フォームの中にタメを作ることで解決している。もう一つは攻め込む気力で。必殺のスライダー、この右打者の膝元に曲がり落ちる軌道が、なんとも言えない良い雰囲気を作り出す。実はかわしているボールなのに、いったん食い込んでくるもんだからものすごく相手に攻め込んでいる印象がある。攻め込んで空振りを取るこの痛快さが味方の士気を高揚させる。それもこれも、ボールが先行してもまったく動じなくなった精神面の成長あってのこと。むしろボール球を上手く使って、相手心理を利用するという持ち味にしているフシがある。
安定感のあったボーグルソンの離脱は投手陣の混乱を深める。個人的には江草、上園、若竹のいずれかを先発ローテで起用して欲しいという希望はあるが、とにもかくにも中村泰にはローテの中核を担ってもらわないといけない。今のヤスなら十分できるし、そうすることでヤスはさらに成長できる。