2007.05.31 Thursday
C−M戦ではTから移籍の喜田がライトで先発。プロ入り1号HRを打つ(サンスポ)。
DHのないホームゲームだが故障の嶋の穴を埋める。本当に良いタイミングのトレードでチャンスを掴んだ。ひょっとしてひょっとしたら、プレーオフを賭けてカープとタイガースの一騎打ち…なんてことになるかも知れないけど、それでもカープ喜田には大ブレークして欲しいと思う。
チームとしての好不調の波が目立つ今季、この前までのBsとMはかなりの絶好調期に当たったが、ライオンズは相当の不調らしい。タイガースが数々のミスを犯しながら接戦をものにできたのは、そういう幸運も大きいのだろうね。それでもこっちも負けないくらいの絶不調を続けているわけで、連敗ストップは素直に喜んだら良いと思うのだ。
ヒットエンドランのサインが二度出た。それだけで大騒ぎ。しかも二度とも失敗(走者関本・打者鳥谷で右ライナー併殺、走者狩野・打者シーツでファール)したのに、みんなから「良いぞ良いぞ」と褒められちゃうんだから、つくづく異常な監督である(笑)。(ニッカン「梨田昌孝の目」)
私自身も大いに喜んだ。上げてゲッツーでもファールでも、なんなら空振りで無様な盗塁死でも、結果なんてかまいやしない。攻撃力の弱いチームにとっては、やらなきゃいけない仕事なんだから。もちろんやっていく内にコツもつかまなきゃいけないし、心の準備もしなきゃいけない。昨日の段階では、複数回やったことで十分だ。
球児が直球ばかりで勝負して打たれた試合があったが、あれに近いんだよね。変化球なんて使わなくても抑えられるんだから直球だけで良い。変化球打たれたら後悔する…。それと同じように、ヒットエンドランなんてやらなくても打てる、点を取れるんだから打てば良い、チョロチョロ動いて失敗したら後悔する、そんな感覚が岡田監督にはあるのだろうと思う。でも打てない、点が取れないという現実を前に、絶対にエンドランをかけないというのは、ただただ頑迷なだけだ。走者を動かさないという絶対的な事実が相手投手を楽にし、不調の打者をさらに追い込んでいたのだから。
ゴロを打つという意識が足りなかった鳥谷の当たりは、上手くバットに乗りすぎて外野まで飛んでしまった。それでも極端にバットの出が悪くなっていた鳥谷にとっては、集中しやすい状況を作った。シーツはスタメンを外れ、守備要員から入ったのにエラーをして、エンドランのサインでしとめられず、踏んだり蹴ったりだが、これで頭の中はスッキリしてくるんじゃないか。勝ち試合の中で失敗できたんだから、実にラッキーだったと思う。本当は4月からちょろちょろやっておけば良かっただけなんだけどね。
下柳と組めて、狩野にとっては良い勉強になった。スライダーとシュートとフォークとまっすぐ。しかも立ち上がりは球が高く、なかなか安定しない。それでも内に食い込むボールを上手く使って、ここというところではフォークを生かすリードは良かったと思う。下柳もほとんど首を振らなかったのは、狩野を育てようという考えもあったのだと思う。めんどくさかったのかも知れないけど(笑)。
尻上がりに良くなっていた下柳をあえて交代し、7回から久保田。流れを分断するような投手交代で、当然のように上手く試合に入れず、いきなり細川に二塁打を打たれる。さらに守備固めシーツのエラーで無死一三塁、考えられる限り最悪のケース。ところがここで「怒りの久保田」が覚醒。ピカピカ光る無敵モードで155km/h近い直球3つで佐藤友を空振り三振、一死から代打和田にもまっすぐビシビシ、スライダーをシュッと攻めまくる。ところがさすがはベンちゃん、しっかり対応してファールで逃げてくる。最後やや高く浮いたスライダーを右方向におっつける、セカンド右前へのライナー性、ここで出たよ、関本の野球頭、体を打球に寄せてダイレクトキャッチの位置取りをしながらグラブの手を後ろから回してきてショートバウンドで処理、素速く二塁に向き直って封殺、鳥谷強肩で一塁転送ダブルプレー。まあそんなんしなくても普通に併殺取れるんだけど(笑)、走者がわらわら一塁に戻るのが素敵だった(笑)。
久保田もすっかり調子に乗って、8回二死、GG佐藤にツマリ安打を打たれたところで球児にスイッチ。これまた流れを分断だが、楽なところからの「慣らし」のつもりだったのかな。程良く粘られるも最後は直球で空振り三振。以後9回も変化球を交えながら空振り三振3つ。パンチアウト+1は完璧だった。
送りバントの失敗が二つ、併殺が二つ、盗塁死が一つ。拙攻の石膏モデル。ただライオンズの岸投手は、荒削りながら惚れ惚れするようなボールを投げ込んで来ていた。ど真ん中でも高めでも打者に恐怖感を与えるような切れる直球、スライダーも悪くない。カウント球でもっとカーブを使ったらもっと楽に抑えられそうだが、今は直球でグイグイ行くのが良いよね。そういう活きの良い若い投手の、活きの良いボールに、おっさんらが反応した(笑)。今岡の2ランにしても、連続HRとなる桧山の一発にしても、甘い球を力強く叩くというシンプルな考え方が見て取れた。今岡は直前の回にボテボテの三ゴロのほんのちょぴっとのイレギュラーに対応できず内野安打にしていたし、桧山は前の打席無死一二塁でピーゴロ併殺。ともに素速い種まき&収穫でよろしい(笑)。
とにかく攻撃面はスッキリしないことばかりだったので、この2発は大きかった。チームと球場全体のモヤモヤをすっ飛ばす効果があったね。
今岡の一発は高めに抜けたスライダーを叩いた。体の右サイドからグっと押し込む力強さはまだまだ出てこないが、左サイドの裁き、引っ張りは切れてきたように思う。桧山のは会心に近い当たり。まん中から寄せてくる甘いスライダーを右に運ぶ。ひょっとしたらもう二度と桧山のこういう打球が見られないのかと思い始めていたところ、気持ちがすっとした。
チームとしての好不調の波が目立つ今季、この前までのBsとMはかなりの絶好調期に当たったが、ライオンズは相当の不調らしい。タイガースが数々のミスを犯しながら接戦をものにできたのは、そういう幸運も大きいのだろうね。それでもこっちも負けないくらいの絶不調を続けているわけで、連敗ストップは素直に喜んだら良いと思うのだ。
ヒットエンドランのサインが二度出た。それだけで大騒ぎ。しかも二度とも失敗(走者関本・打者鳥谷で右ライナー併殺、走者狩野・打者シーツでファール)したのに、みんなから「良いぞ良いぞ」と褒められちゃうんだから、つくづく異常な監督である(笑)。(ニッカン「梨田昌孝の目」)
私自身も大いに喜んだ。上げてゲッツーでもファールでも、なんなら空振りで無様な盗塁死でも、結果なんてかまいやしない。攻撃力の弱いチームにとっては、やらなきゃいけない仕事なんだから。もちろんやっていく内にコツもつかまなきゃいけないし、心の準備もしなきゃいけない。昨日の段階では、複数回やったことで十分だ。
球児が直球ばかりで勝負して打たれた試合があったが、あれに近いんだよね。変化球なんて使わなくても抑えられるんだから直球だけで良い。変化球打たれたら後悔する…。それと同じように、ヒットエンドランなんてやらなくても打てる、点を取れるんだから打てば良い、チョロチョロ動いて失敗したら後悔する、そんな感覚が岡田監督にはあるのだろうと思う。でも打てない、点が取れないという現実を前に、絶対にエンドランをかけないというのは、ただただ頑迷なだけだ。走者を動かさないという絶対的な事実が相手投手を楽にし、不調の打者をさらに追い込んでいたのだから。
ゴロを打つという意識が足りなかった鳥谷の当たりは、上手くバットに乗りすぎて外野まで飛んでしまった。それでも極端にバットの出が悪くなっていた鳥谷にとっては、集中しやすい状況を作った。シーツはスタメンを外れ、守備要員から入ったのにエラーをして、エンドランのサインでしとめられず、踏んだり蹴ったりだが、これで頭の中はスッキリしてくるんじゃないか。勝ち試合の中で失敗できたんだから、実にラッキーだったと思う。本当は4月からちょろちょろやっておけば良かっただけなんだけどね。
下柳と組めて、狩野にとっては良い勉強になった。スライダーとシュートとフォークとまっすぐ。しかも立ち上がりは球が高く、なかなか安定しない。それでも内に食い込むボールを上手く使って、ここというところではフォークを生かすリードは良かったと思う。下柳もほとんど首を振らなかったのは、狩野を育てようという考えもあったのだと思う。めんどくさかったのかも知れないけど(笑)。
尻上がりに良くなっていた下柳をあえて交代し、7回から久保田。流れを分断するような投手交代で、当然のように上手く試合に入れず、いきなり細川に二塁打を打たれる。さらに守備固めシーツのエラーで無死一三塁、考えられる限り最悪のケース。ところがここで「怒りの久保田」が覚醒。ピカピカ光る無敵モードで155km/h近い直球3つで佐藤友を空振り三振、一死から代打和田にもまっすぐビシビシ、スライダーをシュッと攻めまくる。ところがさすがはベンちゃん、しっかり対応してファールで逃げてくる。最後やや高く浮いたスライダーを右方向におっつける、セカンド右前へのライナー性、ここで出たよ、関本の野球頭、体を打球に寄せてダイレクトキャッチの位置取りをしながらグラブの手を後ろから回してきてショートバウンドで処理、素速く二塁に向き直って封殺、鳥谷強肩で一塁転送ダブルプレー。まあそんなんしなくても普通に併殺取れるんだけど(笑)、走者がわらわら一塁に戻るのが素敵だった(笑)。
久保田もすっかり調子に乗って、8回二死、GG佐藤にツマリ安打を打たれたところで球児にスイッチ。これまた流れを分断だが、楽なところからの「慣らし」のつもりだったのかな。程良く粘られるも最後は直球で空振り三振。以後9回も変化球を交えながら空振り三振3つ。パンチアウト+1は完璧だった。
送りバントの失敗が二つ、併殺が二つ、盗塁死が一つ。拙攻の石膏モデル。ただライオンズの岸投手は、荒削りながら惚れ惚れするようなボールを投げ込んで来ていた。ど真ん中でも高めでも打者に恐怖感を与えるような切れる直球、スライダーも悪くない。カウント球でもっとカーブを使ったらもっと楽に抑えられそうだが、今は直球でグイグイ行くのが良いよね。そういう活きの良い若い投手の、活きの良いボールに、おっさんらが反応した(笑)。今岡の2ランにしても、連続HRとなる桧山の一発にしても、甘い球を力強く叩くというシンプルな考え方が見て取れた。今岡は直前の回にボテボテの三ゴロのほんのちょぴっとのイレギュラーに対応できず内野安打にしていたし、桧山は前の打席無死一二塁でピーゴロ併殺。ともに素速い種まき&収穫でよろしい(笑)。
とにかく攻撃面はスッキリしないことばかりだったので、この2発は大きかった。チームと球場全体のモヤモヤをすっ飛ばす効果があったね。
今岡の一発は高めに抜けたスライダーを叩いた。体の右サイドからグっと押し込む力強さはまだまだ出てこないが、左サイドの裁き、引っ張りは切れてきたように思う。桧山のは会心に近い当たり。まん中から寄せてくる甘いスライダーを右に運ぶ。ひょっとしたらもう二度と桧山のこういう打球が見られないのかと思い始めていたところ、気持ちがすっとした。