2007.07.01 Sunday
タイガース快勝もあるけど、昨日はソフトボールで2戦2勝。私は2試合とも先発して2完投勝利!最高最高。今日あたりは、人気ブログランキングをクリックすると霊験あらたかかもよ(笑)
客入れ後の降雨中止となった前日は、交流戦までの流れを受けたスタメンが予定されていたようだが、この日のスタメンはそれとまるで違っていた。今春3/30の開幕戦と同じオーダー(正確には濱中が林になり、関本が藤本になってはいるが)。どう?私は思わずニヤっとした。確かにその手はある。
この並びには根拠がある。いや、あるはずだった。昨年実績、持てる力を発揮できれば、この並びがもっとも効果的のはず。出塁率が高く長打の多い鳥谷を1番に。送りバントされることすらイヤな赤星を2番に。勝負強く繋げるシーツを3番に。4番金本は言うに及ばず、5番今岡6番林でたたみかけ、7番矢野がトドメを刺す。8番藤本が出ればチャンスは終わらない。
ところがこれがカラッキシ機能しなかった。ほぼ全員が持てる力の8割も出し切れなかった。しばらく我慢してみたものの、どうしようもない。その後は手を変え品を変え、いろいろとやってみた。時に上手くいき、ほとんどが上手くいかなかった。古いのを出してみたり、若いのを出してみたり。若い力を試してみて、ようやくここに活路を見いだした。それで良いじゃないか。面白いじゃないか。
ところが岡田監督はどうしても納得いっていないのだ。お前らそんなもんじゃないだろうと。再起動。起動プログラムの再立ち上げ。一からやり直し。
ところがところが、やっぱり上手く機能しない。下の打順で積極性から出る威圧感で出塁率を上げていた鳥谷のバットが出てこない。インコースの裁きに鋭さ復活を思わせた赤星の粘りが出塁に結びつかない。シーツ攻略法の蟻地獄から抜け出せぬ3番打者。再起動という意味では不発と言わざるを得ない。
それでも2回表仁志の落球から、今岡、林がしっかり振り切って作った無死満塁で、矢野がファーストストライクを仕留めたのは良かったね。相手の動揺をこじ開けていく、イヤらしい攻撃が出来た。この時点で5〜7番の再起動がOK。藤本も鋭いライナーだったから、まあ、まあね(笑)。
それにしても下柳。素晴らしい。先日は福原に調整法の指導をしていたそうだけど、ダッシュとブルペン投球をノンストップで繰り返すなど、ハードワークのたまものだね。足を大きく上げて、足、腰、胸、肩と、理想的なタイミングで動力が伝わり、ヒジが出て、最後にパチンと音がしそうな強力なスナップ。そのスナップの一瞬までまっすぐなのかフォークなのかシュートなのかスライダーなのかわからない。バッターボックスの打者にしてみれば、初代ファミスタみたいな感じなんだろうな(笑)。最近は打つ方でも自分の投球を楽にさせているしね。その調子でしばらく頼むわ。
開幕直後4月にやっておくべきことをあらためて今頃やっているという意味での再起動は評価に迷う。4回先頭今岡が技ありヒットで出塁。林三振の後、打者矢野の場面、1−1からの3球目で今岡がスタート。外のスライダーに矢野がハーフスイング気味の空振り、今岡二塁刺殺。ヒットエンドランのサインとしか思えないが、あまりにも矢野の対応が不細工で、不可解なプレーになった。
5回は走者入れ替わりで二死一塁に残った鳥谷が赤星への初球にスチール敢行、アウト。
どちらも「もっさい」プレーだ。これが開幕直後なら私は「全然OK!ナイス、ナイス。やっているうちに上手くなるし、相手も警戒してミスするようになる。どんどんやれ」と言うだろうが、もうチームが形になっていなきゃいけないこの時期だと、すんなりそうも言えない。でもこれは起動プログラムの立ち上げ直しなのだと思えば、やっぱり今からでもやっていくしかないんだよね。というわけで、どんどんやれ!(笑)
ひょっとして今回のリブートは上手く行くんじゃないか?メンタルの部分でそういう気にさせることに成功したのは桜井の代打タイムリーにつきる。もしこれがなかったら、この試合後に残るものは、ひょっとしたら「逆転負けの虚無感」か、「代わり映えしない勝利の虚無感」だけだったかも知れない。
その背景はこういうこと。6回ウラに吉村のHRで1点返され、3−1と2点差に迫られる。その回途中で下柳をリリーフした久保田が一死を取るのにひとしきり苦労する。
7回表、一死から林が左中間を「破らない」二塁打。躊躇ない走塁は良し。林は2回、3点目となるゴロ突入でも好走塁を見せていた。矢野が粘って四球を選び一死一二塁。投手が那須野に代わっていたので藤本に代打で関本。良い当たりがセンター右後方を襲うが金城が好捕。さっき褒めた林、ここは判断悪く、帰塁が遅れてタッチアップ出来ず。頭を越されれば帰って来られるのだから、タッチアップが正解だった。二死一二塁のまま。ここで久保田への代打が桜井だった。
ここが分岐点。まず久保田続投という手もあった。ジェフと球児で3回をもたさなきゃいけないからね。ここで攻撃の手札を切っていったのは、今まで通りじゃない「立ち上げ直し」の号令とも受け取れた。右の代打は野口、狩野、藤原といるが、切り札桜井で行ったのは異存なし。ここで桜井が倒れれば、恐らくジェフが2回、藤川が1回で2点をしのぎ切ろうというゲームになったろう。でもそれじゃダメなんだよね。大事なところであと1本が出ず、JFKに頼りっきりのチームから抜け出せない。
桜井の打球はバットの下っ面に当たったが、強く弾き返すという意識が感じられる打球。やや大きなバウンドで二遊間を抜けて行った。これで4−1、良い風向きを一気に持ってきた。
7回ウラ、3点差になってマウンドには橋本健。ひょっとしたら、局面によらずハシケンの出番だったのかもしれない。それ程ハシケンの腕振りはシャープで力強かった。直球でグイグイ押しまくり、ベイ1番からの好打順を3人で片付ける。JFKを休ませることが良かったんじゃない。非JFKに経験と自信を蓄積させて行くことがこの再起動プログラムの重要な要素なのだ。
重くて厚い布の中でももがいていたチーム。その端っこに桜井が爪の先を引っかけて、ハシケンがぐいっとまくり上げたら、ずいぶんと気が晴れたのかも知れないね。逆にベイは終盤に来て点差が広がって追撃用兵の格が下がる。8回表、先頭鳥谷右中間突破二塁打。赤星見事な送りで一死三塁。シーツ距離十分の中犠飛で5−1。この1点が「開幕」で出たのは大きいねぇ。相手投手が誰であろうと、リブート開始直後に思った通りのプログラムが動いてくれた。
そこが動けば、あとは負荷いらず。金本がインロー直球を開かないできっちりスイング。ソロHRで6−1。今岡初球外より直球を三遊間、文句なし。林初球内より直球をライト上段に2ランHR、まさに文句なし。外野手一歩も動かず。高宮にはひどい言い方になってしまうが、鳥谷にせよ、金本にせよ、林にせよ、開きを我慢してヘッドを走らせるという打撃の基本を、実際に打ちやすいボールを投げながら教えてくれたようだった。
8回ウラハシケン続投カンペキ、9回渡辺はちょっとモタモタしたけれど、とにかくクロージングしたんだからOK。
とりあえず、ひととおり想定したプログラムが動いたのは気分が良いよね。もういっちょ行こう!
客入れ後の降雨中止となった前日は、交流戦までの流れを受けたスタメンが予定されていたようだが、この日のスタメンはそれとまるで違っていた。今春3/30の開幕戦と同じオーダー(正確には濱中が林になり、関本が藤本になってはいるが)。どう?私は思わずニヤっとした。確かにその手はある。
この並びには根拠がある。いや、あるはずだった。昨年実績、持てる力を発揮できれば、この並びがもっとも効果的のはず。出塁率が高く長打の多い鳥谷を1番に。送りバントされることすらイヤな赤星を2番に。勝負強く繋げるシーツを3番に。4番金本は言うに及ばず、5番今岡6番林でたたみかけ、7番矢野がトドメを刺す。8番藤本が出ればチャンスは終わらない。
ところがこれがカラッキシ機能しなかった。ほぼ全員が持てる力の8割も出し切れなかった。しばらく我慢してみたものの、どうしようもない。その後は手を変え品を変え、いろいろとやってみた。時に上手くいき、ほとんどが上手くいかなかった。古いのを出してみたり、若いのを出してみたり。若い力を試してみて、ようやくここに活路を見いだした。それで良いじゃないか。面白いじゃないか。
ところが岡田監督はどうしても納得いっていないのだ。お前らそんなもんじゃないだろうと。再起動。起動プログラムの再立ち上げ。一からやり直し。
ところがところが、やっぱり上手く機能しない。下の打順で積極性から出る威圧感で出塁率を上げていた鳥谷のバットが出てこない。インコースの裁きに鋭さ復活を思わせた赤星の粘りが出塁に結びつかない。シーツ攻略法の蟻地獄から抜け出せぬ3番打者。再起動という意味では不発と言わざるを得ない。
それでも2回表仁志の落球から、今岡、林がしっかり振り切って作った無死満塁で、矢野がファーストストライクを仕留めたのは良かったね。相手の動揺をこじ開けていく、イヤらしい攻撃が出来た。この時点で5〜7番の再起動がOK。藤本も鋭いライナーだったから、まあ、まあね(笑)。
それにしても下柳。素晴らしい。先日は福原に調整法の指導をしていたそうだけど、ダッシュとブルペン投球をノンストップで繰り返すなど、ハードワークのたまものだね。足を大きく上げて、足、腰、胸、肩と、理想的なタイミングで動力が伝わり、ヒジが出て、最後にパチンと音がしそうな強力なスナップ。そのスナップの一瞬までまっすぐなのかフォークなのかシュートなのかスライダーなのかわからない。バッターボックスの打者にしてみれば、初代ファミスタみたいな感じなんだろうな(笑)。最近は打つ方でも自分の投球を楽にさせているしね。その調子でしばらく頼むわ。
開幕直後4月にやっておくべきことをあらためて今頃やっているという意味での再起動は評価に迷う。4回先頭今岡が技ありヒットで出塁。林三振の後、打者矢野の場面、1−1からの3球目で今岡がスタート。外のスライダーに矢野がハーフスイング気味の空振り、今岡二塁刺殺。ヒットエンドランのサインとしか思えないが、あまりにも矢野の対応が不細工で、不可解なプレーになった。
5回は走者入れ替わりで二死一塁に残った鳥谷が赤星への初球にスチール敢行、アウト。
どちらも「もっさい」プレーだ。これが開幕直後なら私は「全然OK!ナイス、ナイス。やっているうちに上手くなるし、相手も警戒してミスするようになる。どんどんやれ」と言うだろうが、もうチームが形になっていなきゃいけないこの時期だと、すんなりそうも言えない。でもこれは起動プログラムの立ち上げ直しなのだと思えば、やっぱり今からでもやっていくしかないんだよね。というわけで、どんどんやれ!(笑)
ひょっとして今回のリブートは上手く行くんじゃないか?メンタルの部分でそういう気にさせることに成功したのは桜井の代打タイムリーにつきる。もしこれがなかったら、この試合後に残るものは、ひょっとしたら「逆転負けの虚無感」か、「代わり映えしない勝利の虚無感」だけだったかも知れない。
その背景はこういうこと。6回ウラに吉村のHRで1点返され、3−1と2点差に迫られる。その回途中で下柳をリリーフした久保田が一死を取るのにひとしきり苦労する。
7回表、一死から林が左中間を「破らない」二塁打。躊躇ない走塁は良し。林は2回、3点目となるゴロ突入でも好走塁を見せていた。矢野が粘って四球を選び一死一二塁。投手が那須野に代わっていたので藤本に代打で関本。良い当たりがセンター右後方を襲うが金城が好捕。さっき褒めた林、ここは判断悪く、帰塁が遅れてタッチアップ出来ず。頭を越されれば帰って来られるのだから、タッチアップが正解だった。二死一二塁のまま。ここで久保田への代打が桜井だった。
ここが分岐点。まず久保田続投という手もあった。ジェフと球児で3回をもたさなきゃいけないからね。ここで攻撃の手札を切っていったのは、今まで通りじゃない「立ち上げ直し」の号令とも受け取れた。右の代打は野口、狩野、藤原といるが、切り札桜井で行ったのは異存なし。ここで桜井が倒れれば、恐らくジェフが2回、藤川が1回で2点をしのぎ切ろうというゲームになったろう。でもそれじゃダメなんだよね。大事なところであと1本が出ず、JFKに頼りっきりのチームから抜け出せない。
桜井の打球はバットの下っ面に当たったが、強く弾き返すという意識が感じられる打球。やや大きなバウンドで二遊間を抜けて行った。これで4−1、良い風向きを一気に持ってきた。
7回ウラ、3点差になってマウンドには橋本健。ひょっとしたら、局面によらずハシケンの出番だったのかもしれない。それ程ハシケンの腕振りはシャープで力強かった。直球でグイグイ押しまくり、ベイ1番からの好打順を3人で片付ける。JFKを休ませることが良かったんじゃない。非JFKに経験と自信を蓄積させて行くことがこの再起動プログラムの重要な要素なのだ。
重くて厚い布の中でももがいていたチーム。その端っこに桜井が爪の先を引っかけて、ハシケンがぐいっとまくり上げたら、ずいぶんと気が晴れたのかも知れないね。逆にベイは終盤に来て点差が広がって追撃用兵の格が下がる。8回表、先頭鳥谷右中間突破二塁打。赤星見事な送りで一死三塁。シーツ距離十分の中犠飛で5−1。この1点が「開幕」で出たのは大きいねぇ。相手投手が誰であろうと、リブート開始直後に思った通りのプログラムが動いてくれた。
そこが動けば、あとは負荷いらず。金本がインロー直球を開かないできっちりスイング。ソロHRで6−1。今岡初球外より直球を三遊間、文句なし。林初球内より直球をライト上段に2ランHR、まさに文句なし。外野手一歩も動かず。高宮にはひどい言い方になってしまうが、鳥谷にせよ、金本にせよ、林にせよ、開きを我慢してヘッドを走らせるという打撃の基本を、実際に打ちやすいボールを投げながら教えてくれたようだった。
8回ウラハシケン続投カンペキ、9回渡辺はちょっとモタモタしたけれど、とにかくクロージングしたんだからOK。
とりあえず、ひととおり想定したプログラムが動いたのは気分が良いよね。もういっちょ行こう!