2007.07.09 Monday
言われるとおりにこっちは見事にタイムリー欠乏、あっちは鮮やかに2点先制。ああもうイライライライラ(笑)。やっぱりスカイAもガオラも全国の相手チームファンも見ていることを意識して、できるだけ皆が楽しめるような番組作りを心がけた方が良いとつくづく思う。だけど逆転して楽な展開で勝てたおかげで、中継陣がしょんぼりしていくのが心地良かったけど(笑)。JFKいつもありがとう、おつかれさん!
(追記)※時間配分に失敗してしまった…ごめん!
まずは林の2ラン。この日D先発山本昌は失投、失投、また失投。失投がほとんどで、時々思ったとおりの球が混じっている程度だった。だけど行けないのはTの各打者の意識過剰。でも、金本のどん詰まり軽打に続いた、林のこの一発はまったく迷いがなかった。高めに浮いた甘い球はああやって上からひっぱたいたらええんよ。なにをもじもじする必要があろうか。イヤなムードを吹っ飛ばす会心の一発。ホント頼りになるわ。
林のHRで同点に追いつくも、なお無死からの攻撃は3人で終わる。ベテランらしい持ち直しとも言えるが、甘い球の多い昌に対して絶対に食いついてやるという積極性が出てこない。だから動いたはずのパワーバランスを引き寄せられない。
直後4回ウラ、ドラゴンズは森野、ノリの連打で無死一二塁とチャンスを掴む。下位に回るところで、落合監督は7番井上にバントのサイン。しかしこれを2つ失敗し、結果二ゴロ併殺。二死三塁で小田敬遠。昌そのまま打席に。落合監督は200勝に近づけてやりたいという思いが強いんだろうね。もちろん昌自身も得意のタイガースになら勝てそうだという意識があるから、根拠もあってのことだろうけど。昌の打球はヒットコースだったが、ここはタイガースデータ班の研究成果が出て林の正面へのライナーで無得点。
綱引きは両者強く引き合ったまま中盤5回表、一死後、桜井がストレートの四球。桜井の大きな構えにベテランのアンテナが何か危険を感じたようだった。鳥谷2−3から投ゴロ併殺コース、昌二塁送球、これを井端が落球。オールセーフ。桜井はスタートを切っていたが、井端に圧力をかける程ではなかったし、送球もやや低く一塁寄りだったが、どうってことはない。見たことのないような井端のミスだった。
これで綱はぐぐっと動く。普通の試合なら一気に片が付くのだけれど、ナゴドのDT戦、ここに来るとなぜか握る手に力が入らないタイガースだからそうはいかない。今岡2−0から落ちる球を狙い打ち、センター前にクリーンヒット。センター李の守備位置が頭に入っていれば、スタートの一歩目は思い切って切れる。そして試合の流れのままに三塁を回して良いところ。それなのに二走桜井はライナー性の打球に一歩目出ず三塁ストップ、一死満塁。金本1−2から見え見えのシンカーが高く浮いたところを引っぱたいてライト前へ強烈な当たり。深く守っていた福留がやや右前方に猛チャージして中継まで返球。桜井帰ってこれで勝ち越し3−2、鳥谷は三塁にストップ。止まる理由は、打球の速さ、福留の肩、林への期待。行ける理由は、守備位置、流れの良さ。だがストップの本当の理由は、リードオフから一歩目の反応の悪さにつきる。林が昌に、シーツが代わったクルスに抑えられてこの回1点止まり。「あのヒットで1人しか還ってこれないなんてね。もったいないよ」試合中金本が広報に言ったタイムリー談話。まったくそのとおり。だけど、金本にこれが言えるようになったということがチームにとって何より大きい。
背中で引っ張るリーダーの金本、足でひっぱるリーダーの赤星。ともに自分のふがいなさで引っ張ることができなかった。そうこうしているうちに、その他の選手たちはひっぱられ慣れしちゃって、自立心が弱まって、実に頼りない。本来もう中核としてチームを引っ張るべき中堅どころにまったく元気がない。金本の喝は、単に一つの走塁を指しただけではなく、そういう大きなモヤモヤの中から出たものだろう。伸び盛りの若手が出てきた今こそリーダーシップによる一体感が欲しい時期だから。
一気にドドドっと行っても良いはずの綱引きは、タイガースのどんくささのせいでズリズリと戻される。5回ウラ一死から井端四球、すかさず盗塁。福留も四球で、ウッズ左前で井端は楽々生還。鳥谷と井端の違い、差をまざまざと見せつけられる。
先発ジャンは、小気味良く投げていた。最近タイガースの先発陣、リズムは良いよね。失投も多いけど。ジャンも2−0までポンポンといってからパカパカ打たれていたけど、ここもそんな感じでピンチを迎えたが森野、ノリをピシャっと抑えた。インサイドを厳しくつく強気が良かった。そしてやっぱり今のドラゴンズもそう強いことない。3−3同点。
昌に代わったクルスにぴしゃりと行かれると覚悟をしていたが、6回表先頭の矢野がまさかの1号ソロをフェンスぎりぎりに入れる。あの試合の豊のHRみたいに高い弾道だった。これ、大きかった。またしばらく辛抱しなきゃと思っていたところだったからね、4−3。こういうビハインドの中継ぎ、さらにゲームを諦めたかのように使う若手投手や控え野手が、ウソのように試合の流れを変えてしまう「落合妖術」に、これまで何度もやられてきたが、この3連戦そんな雰囲気は一切なかった。
一死後守備固め的代打赤星が技あり左前ヒット。赤星シフトで相当せまいレフト前に落ちるととても嬉しい。さあ初球走ったれ!と思っていたら初球桜井バント。つまんねーなー、クルスなら走れそうだと思ったけど、この回から捕手谷繁に代わっているししゃあないか。二死二塁で鳥谷。カウント1−2から待ってましたのど真ん中スライダー、「カスっ」出た鳥谷スペシャル、一塁線を力無いゴロがコロコロ、ウッズが出てきてクルスにトス、鳥谷こういう時の足は本当に速い。一塁セーフ!おし行け!赤星三塁を回っている、ウッズに言われてあわててクルスがバックホーム、谷繁ブロック、赤星背後にまわりこんでベースを手で払う…おっと触ってない、慌ててもう一回ベースタッチ、谷繁も慌てて赤星にタッチ、セーフセーフ!良し来た赤星スペシャル!5−3。赤星は最後またチャンスで距離十分の犠牲フライのおまけ付き。守っては「ああ赤星で良かった、桜井じゃ捕れない」とTファンに言わせる守備を連発。最高だぜ!
先発踏ん張って、主力にHRとタイムリーが出て、しっかりつないで、好走塁が出て、頭の檄に、若頭の手本。ようやく綱を引く手に力が入っていたことを実感できる良い勝利になった。
(追記)※時間配分に失敗してしまった…ごめん!
まずは林の2ラン。この日D先発山本昌は失投、失投、また失投。失投がほとんどで、時々思ったとおりの球が混じっている程度だった。だけど行けないのはTの各打者の意識過剰。でも、金本のどん詰まり軽打に続いた、林のこの一発はまったく迷いがなかった。高めに浮いた甘い球はああやって上からひっぱたいたらええんよ。なにをもじもじする必要があろうか。イヤなムードを吹っ飛ばす会心の一発。ホント頼りになるわ。
林のHRで同点に追いつくも、なお無死からの攻撃は3人で終わる。ベテランらしい持ち直しとも言えるが、甘い球の多い昌に対して絶対に食いついてやるという積極性が出てこない。だから動いたはずのパワーバランスを引き寄せられない。
直後4回ウラ、ドラゴンズは森野、ノリの連打で無死一二塁とチャンスを掴む。下位に回るところで、落合監督は7番井上にバントのサイン。しかしこれを2つ失敗し、結果二ゴロ併殺。二死三塁で小田敬遠。昌そのまま打席に。落合監督は200勝に近づけてやりたいという思いが強いんだろうね。もちろん昌自身も得意のタイガースになら勝てそうだという意識があるから、根拠もあってのことだろうけど。昌の打球はヒットコースだったが、ここはタイガースデータ班の研究成果が出て林の正面へのライナーで無得点。
綱引きは両者強く引き合ったまま中盤5回表、一死後、桜井がストレートの四球。桜井の大きな構えにベテランのアンテナが何か危険を感じたようだった。鳥谷2−3から投ゴロ併殺コース、昌二塁送球、これを井端が落球。オールセーフ。桜井はスタートを切っていたが、井端に圧力をかける程ではなかったし、送球もやや低く一塁寄りだったが、どうってことはない。見たことのないような井端のミスだった。
これで綱はぐぐっと動く。普通の試合なら一気に片が付くのだけれど、ナゴドのDT戦、ここに来るとなぜか握る手に力が入らないタイガースだからそうはいかない。今岡2−0から落ちる球を狙い打ち、センター前にクリーンヒット。センター李の守備位置が頭に入っていれば、スタートの一歩目は思い切って切れる。そして試合の流れのままに三塁を回して良いところ。それなのに二走桜井はライナー性の打球に一歩目出ず三塁ストップ、一死満塁。金本1−2から見え見えのシンカーが高く浮いたところを引っぱたいてライト前へ強烈な当たり。深く守っていた福留がやや右前方に猛チャージして中継まで返球。桜井帰ってこれで勝ち越し3−2、鳥谷は三塁にストップ。止まる理由は、打球の速さ、福留の肩、林への期待。行ける理由は、守備位置、流れの良さ。だがストップの本当の理由は、リードオフから一歩目の反応の悪さにつきる。林が昌に、シーツが代わったクルスに抑えられてこの回1点止まり。「あのヒットで1人しか還ってこれないなんてね。もったいないよ」試合中金本が広報に言ったタイムリー談話。まったくそのとおり。だけど、金本にこれが言えるようになったということがチームにとって何より大きい。
背中で引っ張るリーダーの金本、足でひっぱるリーダーの赤星。ともに自分のふがいなさで引っ張ることができなかった。そうこうしているうちに、その他の選手たちはひっぱられ慣れしちゃって、自立心が弱まって、実に頼りない。本来もう中核としてチームを引っ張るべき中堅どころにまったく元気がない。金本の喝は、単に一つの走塁を指しただけではなく、そういう大きなモヤモヤの中から出たものだろう。伸び盛りの若手が出てきた今こそリーダーシップによる一体感が欲しい時期だから。
一気にドドドっと行っても良いはずの綱引きは、タイガースのどんくささのせいでズリズリと戻される。5回ウラ一死から井端四球、すかさず盗塁。福留も四球で、ウッズ左前で井端は楽々生還。鳥谷と井端の違い、差をまざまざと見せつけられる。
先発ジャンは、小気味良く投げていた。最近タイガースの先発陣、リズムは良いよね。失投も多いけど。ジャンも2−0までポンポンといってからパカパカ打たれていたけど、ここもそんな感じでピンチを迎えたが森野、ノリをピシャっと抑えた。インサイドを厳しくつく強気が良かった。そしてやっぱり今のドラゴンズもそう強いことない。3−3同点。
昌に代わったクルスにぴしゃりと行かれると覚悟をしていたが、6回表先頭の矢野がまさかの1号ソロをフェンスぎりぎりに入れる。あの試合の豊のHRみたいに高い弾道だった。これ、大きかった。またしばらく辛抱しなきゃと思っていたところだったからね、4−3。こういうビハインドの中継ぎ、さらにゲームを諦めたかのように使う若手投手や控え野手が、ウソのように試合の流れを変えてしまう「落合妖術」に、これまで何度もやられてきたが、この3連戦そんな雰囲気は一切なかった。
一死後守備固め的代打赤星が技あり左前ヒット。赤星シフトで相当せまいレフト前に落ちるととても嬉しい。さあ初球走ったれ!と思っていたら初球桜井バント。つまんねーなー、クルスなら走れそうだと思ったけど、この回から捕手谷繁に代わっているししゃあないか。二死二塁で鳥谷。カウント1−2から待ってましたのど真ん中スライダー、「カスっ」出た鳥谷スペシャル、一塁線を力無いゴロがコロコロ、ウッズが出てきてクルスにトス、鳥谷こういう時の足は本当に速い。一塁セーフ!おし行け!赤星三塁を回っている、ウッズに言われてあわててクルスがバックホーム、谷繁ブロック、赤星背後にまわりこんでベースを手で払う…おっと触ってない、慌ててもう一回ベースタッチ、谷繁も慌てて赤星にタッチ、セーフセーフ!良し来た赤星スペシャル!5−3。赤星は最後またチャンスで距離十分の犠牲フライのおまけ付き。守っては「ああ赤星で良かった、桜井じゃ捕れない」とTファンに言わせる守備を連発。最高だぜ!
先発踏ん張って、主力にHRとタイムリーが出て、しっかりつないで、好走塁が出て、頭の檄に、若頭の手本。ようやく綱を引く手に力が入っていたことを実感できる良い勝利になった。