2007.07.27 Friday
ジェフは最短の28日に登録できそうだ。ジャンも予定通り中4日で大丈夫そうだって。それでボーグルソンが好投して、ダーウィンが凄く良い。さーて困った。先発だって、中継ぎだって苦しいんだから。とりあえず私なら、痛いといってマウンドを降りた罰でジャンを抹消にしたいところだけど、やっぱりダーなのかなぁ。気の毒だ。困った。
しっかし良い投手戦だったねえ。川上がビシッと来るのはわかっていたけど、ボーグルソンの力強いこと。初回からアウトローにまっすぐがビタっビタっと決まって、井端、荒木を連続見逃し三振に取ったところから、もう一発先制パンチをぶち込んだ感じ。また矢野の組み立ても上手いから、走者を出しても慌てず騒がず、うまいことゲッツーが取れた。というよりも、無為に併殺打を重ねてしまうD打線に、なんともこう違和感のようなものを覚えた。打順の組み方というか、各打者への期待というか。例えば投手の継投においては、リスクも大きく取るし、スパっと割り切った用兵を見せるのだが、現状の攻撃陣には個人能力以上のものをあえて求めていないかのような。こういう投手戦で3併殺は厳しいだろう。
で、ボーグルソン。久しぶりに見たけど、こんなに良い投手だったっけ?(笑)とにかく直球がきっちり制御できているから、配球に困らない。緩急はゆるいカーブとチェンジアップ。半速球はシュートとカットで、両側に曲げられる。打てないでしょ、普通。
6回はまあ久々ということでバテたんじゃないかな。全体に球が浮ついてしまった。特に李は、前日からさりげなく良い角度でバットが出ていたのだが、まさかあそこで一発が出るとは思わなかった。でもその後のピンチを凌いで6回1失点、川上と堂々渡り合ったんだから上出来も上出来。ていうか、川上と似たタイプだし、相性抜群なんだったね(笑)。
1点ビハインドを許した直後の7回表、ベンチ前で円陣を組んだ。誰が何を言ったかは知らないけど、上手いこと切り替わったよね。6回まで川上は89球。前二度の登板はいずれもタイガース戦で勝利投手になっているが、前(7/15)が7回117球、その前(7/7)が7回77球、。え?7月7日に7回77球投げて7勝目だったの?すげえ(笑)。そんなことはどうでも良くて、この日はひょっとしたらD中継ぎに苦しさありと見て、待球策指令が出ていたかも知れないね。ファーストストライクを見ていくケースが多かった。で、川上がラストイニング、仕上げにかかるところを見計らって、一気に攻めさせたのかもね。
先頭シーツ、ファーストストライクの高めカットをセンター前にクリーンヒット、いやセンターがずいぶんと右に寄っていたから右中間を割らなかったが、普通の右打者の守備位置なら二塁打コースだった。さすがやね。
そして金本。初球、谷繁はアウトロー直球で1ストライク取りに行った。川上が投げた球はそのミットの位置よりやや高く、やや内に入る…と思う間もなくガツン。金本のHRはハンマー投げ。スツールに腰掛けるように尻を少し落とし遠心力を効かせる。足から始動させた回転運動を背骨に伝え、背筋をひねり上げ、鉄柱のように固くした腕ごとバットを放り出す。あくまでも前に放り出すだけで、大きなフォロースルーは不要。ミートした瞬間にすべての答えが出てしまっている。川上が条件反射的に素速く振り返ったが、目で追うまでもなく打球は右翼席後方に消えていた。6回ウラに均衡を破られたが、7回表わずか3球で逆転する。そして前日の最終勝負、藤川対ウッズのエース対4番対決で、藤川がこれ以上ないという空振り三振で完勝したように、この日もエース対4番対決で金本が文句ない逆転HRで完勝した。川上の悔しそうな表情が、この勝負の意味の大きさを物語る。
続く林があと少しでHRというセンターフェン直三塁打。さすがに気落ちしているかと思いきや、桜井の痛烈な投ゴロを反射でキャッチするや三走を殺す!とばかりに挟みに行く。林が少しでも飛び出していたら刺されていたね。こういうところが川上の格好良いところなんだよな。
でも川上もいっぱいいっぱい。一死三塁で矢野へは内角シュート攻めでいったが、最後甘くなった104球目、ヒット性のレフトライナー。今の矢野なら仕留められる。距離十分で貴重な追加点、3−1と2点リードとなった。
さて7回ウラは、ボーグルソンを引っ込めて、ダーウィン。僅差リードで終盤、ダーウィンにとってもこの場面はチャレンジになる。でもここしばらくの投球はかなり良いので、「ダーFK」結成の資格は十分。ただみんな3連投だね、頑張れ。ダーウィン、森野に技ありヒットを許すも、ノリを注文通りの併殺で3人。
川上はリリーフの危機を救うため、8回も投げてキッチリ3人で片付ける。立派だった。そして落合監督、負け方(正しくは「ビハインドゲームのまとめ方」)が上手い。
8回ウラ久保田。先頭当たっている李にライト線二塁打。続く谷繁はホームベースに当たって信じられないほど高く弾んだサード内野安打。なんだありゃ、へんなの。代打立浪登場。「狙い打ち」流れる中、三遊間真っ二つ、タイムリーで3−2、リードは1点。なお無死一二塁。そして井端にストレートの四球で無死満塁。
久保田はタイガースファンを皆殺しにする気である。あの目はマジだ。殺意を感じる(笑)。でもなぜか知らねど、なんの根拠もないけれど、ここから久保田が荒木、井上を退けて、二死満塁ウッズとなったところで藤川が出てきて、また空振り三振になると思った人、手上げて!はーい!そう、それが現在のタイガースの勢いだ。エース対4番の勝負で、二番続けて完勝した流れだ。私はそう強く確信していた。怖くて見てられなかったけど(笑)。荒木二ゴロ本塁封殺、一死。井上スライダーで空振り三振。投手交代、藤川登場。よし、ここまで来ればもう大丈夫!私は依然として怖くて見てられなかったけど(笑)。最後は直球でウッズをいつもの空振り三振。
最終回も球児が変化球主体で、森野とノリを連続三振。最後は李のふらふらっと上がったファールフライを金本が走って走って、フェンスにぶつかりながらスーパーキャッチ。試合終了。みんなの最高の笑顔が弾ける。
この瞬間、開場以来初のナゴヤドーム3タテを達成。いやあ、本当にやっちゃったよ。なんか、いざやっちゃってみると、なんだかぼーっとするね(笑)。そしてタイガースは4月末以来約3ヶ月ぶりに5割に復帰。最大9あった借金を全部返した。覚えてる?マリーンズ戦で9回に9点取って、5点ビハインドを逆転した6/16の試合。あれ負けていたら借金10だった。あの試合中にコツンと底に当たって、じわじわと上げて来て、二強以外と当たらないこの20日ばかりで一気に来た。勝負所を心得た、良い展開だね。
さて、久々のGD以外戦。金曜、土曜は甲子園でまったり見てくるね!
しっかし良い投手戦だったねえ。川上がビシッと来るのはわかっていたけど、ボーグルソンの力強いこと。初回からアウトローにまっすぐがビタっビタっと決まって、井端、荒木を連続見逃し三振に取ったところから、もう一発先制パンチをぶち込んだ感じ。また矢野の組み立ても上手いから、走者を出しても慌てず騒がず、うまいことゲッツーが取れた。というよりも、無為に併殺打を重ねてしまうD打線に、なんともこう違和感のようなものを覚えた。打順の組み方というか、各打者への期待というか。例えば投手の継投においては、リスクも大きく取るし、スパっと割り切った用兵を見せるのだが、現状の攻撃陣には個人能力以上のものをあえて求めていないかのような。こういう投手戦で3併殺は厳しいだろう。
で、ボーグルソン。久しぶりに見たけど、こんなに良い投手だったっけ?(笑)とにかく直球がきっちり制御できているから、配球に困らない。緩急はゆるいカーブとチェンジアップ。半速球はシュートとカットで、両側に曲げられる。打てないでしょ、普通。
6回はまあ久々ということでバテたんじゃないかな。全体に球が浮ついてしまった。特に李は、前日からさりげなく良い角度でバットが出ていたのだが、まさかあそこで一発が出るとは思わなかった。でもその後のピンチを凌いで6回1失点、川上と堂々渡り合ったんだから上出来も上出来。ていうか、川上と似たタイプだし、相性抜群なんだったね(笑)。
1点ビハインドを許した直後の7回表、ベンチ前で円陣を組んだ。誰が何を言ったかは知らないけど、上手いこと切り替わったよね。6回まで川上は89球。前二度の登板はいずれもタイガース戦で勝利投手になっているが、前(7/15)が7回117球、その前(7/7)が7回77球、。え?7月7日に7回77球投げて7勝目だったの?すげえ(笑)。そんなことはどうでも良くて、この日はひょっとしたらD中継ぎに苦しさありと見て、待球策指令が出ていたかも知れないね。ファーストストライクを見ていくケースが多かった。で、川上がラストイニング、仕上げにかかるところを見計らって、一気に攻めさせたのかもね。
先頭シーツ、ファーストストライクの高めカットをセンター前にクリーンヒット、いやセンターがずいぶんと右に寄っていたから右中間を割らなかったが、普通の右打者の守備位置なら二塁打コースだった。さすがやね。
そして金本。初球、谷繁はアウトロー直球で1ストライク取りに行った。川上が投げた球はそのミットの位置よりやや高く、やや内に入る…と思う間もなくガツン。金本のHRはハンマー投げ。スツールに腰掛けるように尻を少し落とし遠心力を効かせる。足から始動させた回転運動を背骨に伝え、背筋をひねり上げ、鉄柱のように固くした腕ごとバットを放り出す。あくまでも前に放り出すだけで、大きなフォロースルーは不要。ミートした瞬間にすべての答えが出てしまっている。川上が条件反射的に素速く振り返ったが、目で追うまでもなく打球は右翼席後方に消えていた。6回ウラに均衡を破られたが、7回表わずか3球で逆転する。そして前日の最終勝負、藤川対ウッズのエース対4番対決で、藤川がこれ以上ないという空振り三振で完勝したように、この日もエース対4番対決で金本が文句ない逆転HRで完勝した。川上の悔しそうな表情が、この勝負の意味の大きさを物語る。
続く林があと少しでHRというセンターフェン直三塁打。さすがに気落ちしているかと思いきや、桜井の痛烈な投ゴロを反射でキャッチするや三走を殺す!とばかりに挟みに行く。林が少しでも飛び出していたら刺されていたね。こういうところが川上の格好良いところなんだよな。
でも川上もいっぱいいっぱい。一死三塁で矢野へは内角シュート攻めでいったが、最後甘くなった104球目、ヒット性のレフトライナー。今の矢野なら仕留められる。距離十分で貴重な追加点、3−1と2点リードとなった。
さて7回ウラは、ボーグルソンを引っ込めて、ダーウィン。僅差リードで終盤、ダーウィンにとってもこの場面はチャレンジになる。でもここしばらくの投球はかなり良いので、「ダーFK」結成の資格は十分。ただみんな3連投だね、頑張れ。ダーウィン、森野に技ありヒットを許すも、ノリを注文通りの併殺で3人。
川上はリリーフの危機を救うため、8回も投げてキッチリ3人で片付ける。立派だった。そして落合監督、負け方(正しくは「ビハインドゲームのまとめ方」)が上手い。
8回ウラ久保田。先頭当たっている李にライト線二塁打。続く谷繁はホームベースに当たって信じられないほど高く弾んだサード内野安打。なんだありゃ、へんなの。代打立浪登場。「狙い打ち」流れる中、三遊間真っ二つ、タイムリーで3−2、リードは1点。なお無死一二塁。そして井端にストレートの四球で無死満塁。
久保田はタイガースファンを皆殺しにする気である。あの目はマジだ。殺意を感じる(笑)。でもなぜか知らねど、なんの根拠もないけれど、ここから久保田が荒木、井上を退けて、二死満塁ウッズとなったところで藤川が出てきて、また空振り三振になると思った人、手上げて!はーい!そう、それが現在のタイガースの勢いだ。エース対4番の勝負で、二番続けて完勝した流れだ。私はそう強く確信していた。怖くて見てられなかったけど(笑)。荒木二ゴロ本塁封殺、一死。井上スライダーで空振り三振。投手交代、藤川登場。よし、ここまで来ればもう大丈夫!私は依然として怖くて見てられなかったけど(笑)。最後は直球でウッズをいつもの空振り三振。
最終回も球児が変化球主体で、森野とノリを連続三振。最後は李のふらふらっと上がったファールフライを金本が走って走って、フェンスにぶつかりながらスーパーキャッチ。試合終了。みんなの最高の笑顔が弾ける。
この瞬間、開場以来初のナゴヤドーム3タテを達成。いやあ、本当にやっちゃったよ。なんか、いざやっちゃってみると、なんだかぼーっとするね(笑)。そしてタイガースは4月末以来約3ヶ月ぶりに5割に復帰。最大9あった借金を全部返した。覚えてる?マリーンズ戦で9回に9点取って、5点ビハインドを逆転した6/16の試合。あれ負けていたら借金10だった。あの試合中にコツンと底に当たって、じわじわと上げて来て、二強以外と当たらないこの20日ばかりで一気に来た。勝負所を心得た、良い展開だね。
さて、久々のGD以外戦。金曜、土曜は甲子園でまったり見てくるね!