2007.08.27 Monday
この遠征の間に、とっておきの代打桧山が帰ってきた。甲子園のタイガースファンは、きっと大きな声援であたたかく迎えてくれる。遠征勝ち越しようやった。お疲れお疲れ。
試合が始まってしまえば、選手の技量任せなのが岡田野球。したがって巷で言われるほど「采配で負けた試合」というのは少ない方だと思う。今春の低迷についても、ゲームの采配というより、シーズンへの準備を責められるべきだろうと思う。ただこの試合については、「采配で負けた」と言わせてもらいたい。
前半、チャンスを作りながら得点に繋げられなかったことについては「まあそういうこともある」という感じ。それは監督こだわりのスタイルなわけだから、当たる時もハズレる時もある。10安打3点は褒められた内容じゃないのは確かだが、この試合は守りの用兵ミスが勝敗を決めてしまった。
手短に言えば、「打ち込まれたダーウィンを早めに代えるべきだった」「7回裏試合を決める2失策をした藤原を一塁に入れるべきではなかった」。結果論もたいがいにせいという2つである。だがそんな結果論はどうでも良くて、監督にはもっと大きな問題について、よくよく考えてもらいたい。自分の判断を間違わせ、選手を萎縮させる問題があることを認識して欲しい。
2試合好投の能見ではなく、ダーウィンを先発に立てた。「懲罰」とも言われる無期限抹消中のジャンに代わって久々の一軍。
ダーウィンは今年もサブ外国人投手として開幕から二軍。しかし真面目に調整を続け、ジャン、ウィリアムス、ボーグルソン、シーツが、入れ替わり立ち替わり、故障や不調から登録抹消される中、5月末から7月末まで、一軍登録された。主にビハインドでの救援。その期間は、まさにチームが不調のどん底から、徐々に自信を回復していく時期で、辛抱して辛抱して逆襲の機運を掴んで行くチームの象徴的存在でもあった。最終的に、ジェフが二度目の抹消から戻って、外国人枠がいっぱいになった時、やはり落とされたのはダーウィンだった。
それから約1ヶ月。誰が落ちるとも思えない状況の中で、ダーウィンは一軍での仕事とは違う先発調整をしていた。次に上がるチャンスが来るとすれば、ジャンかボギーの穴埋めかも知れない。そうわかってはいても漠然としたものだったろう。そしてやってきた懲罰とも言われるジャンの「無期限」抹消。
今回のダーウィンの先発起用は、二軍での好調を受けてのスクランブルだったはず。もちろん、すごく良ければローテに組み込みたいが、そこまで期待するのは欲が深すぎる。ロングリリーフのつもりで行けるところまで飛ばして、つかまったらすぐに、本当ならつかまる前に代えてやる使い方で行くものと思っていた。前日はJFKが1回ずつだから、この日もそれで行ける。6回まで、ダーウィン、江草、渡辺で持ってくればよい。3回をゼロ、カンペキだった。4回1番からの打順で代えても良いと思った。行かせた。それはそれで良い。打たれた、掴まった、代えてやれ、もう十分やってくれたじゃないか。4回を投げ切らせて4失点。ダーウィンをどうしたいというのか。
7回ウラ久保田を投入するにあたって、林を下げてそこに久保田を入れ、一塁に藤原を入れた。ムチャクチャ違和感アリアリの交代だった。ビハインドゲームではずっと下げることのなかった林を下げた。これが1つめの違和感。チャンスで凡退を繰り返したことへの「懲罰」という感じ。1点ビハインドの試合で久保田に回ってから代打を出せば良いだけの話なのに、わざわざ打順をいじったということは2イニング以上投げさせる可能性があるということか。これが第二の違和感。前日の退路をバッサバッサと断っていくような潔さがない。そして一塁に入れたのが藤原、これが3つめの違和感。一塁守備固めの形ならシーツを回して、関本を三塁に入れる。前日チャンスでやっちまって、この日スタメンを「懲罰」的に外されていた関本は使わなかった。だいたい藤原は外野守備固め、ピンチバンター、代走では使われていても、一塁に使われることはまれ。まだ葛城の方が場を踏んでいる。次の回に回るであろう藤原の打席に何を期待しているのかもわからない。きっと本人もわからなかっただろう。結果、懲罰的に代打を送られてしまうのだから、わかりようもない。
動揺の中でフィールドに立ち、動揺のままに試合を決める2失策。この失策は監督につけるべきだ。
「普通にやったらええんよ」の次にある言葉は、「責任は使ってるオレにあるんだから」だと思う。懲罰主義は、このチームに合わない。この小さな動揺は激震に変わりかねない。そしてそれはこのチームの持ち味を失うことを意味する。
岡田監督には、もう一度自分の野球の原点に立ち返って、真っ白な気持ちで残り試合に臨んで欲しい。
試合が始まってしまえば、選手の技量任せなのが岡田野球。したがって巷で言われるほど「采配で負けた試合」というのは少ない方だと思う。今春の低迷についても、ゲームの采配というより、シーズンへの準備を責められるべきだろうと思う。ただこの試合については、「采配で負けた」と言わせてもらいたい。
前半、チャンスを作りながら得点に繋げられなかったことについては「まあそういうこともある」という感じ。それは監督こだわりのスタイルなわけだから、当たる時もハズレる時もある。10安打3点は褒められた内容じゃないのは確かだが、この試合は守りの用兵ミスが勝敗を決めてしまった。
手短に言えば、「打ち込まれたダーウィンを早めに代えるべきだった」「7回裏試合を決める2失策をした藤原を一塁に入れるべきではなかった」。結果論もたいがいにせいという2つである。だがそんな結果論はどうでも良くて、監督にはもっと大きな問題について、よくよく考えてもらいたい。自分の判断を間違わせ、選手を萎縮させる問題があることを認識して欲しい。
2試合好投の能見ではなく、ダーウィンを先発に立てた。「懲罰」とも言われる無期限抹消中のジャンに代わって久々の一軍。
ダーウィンは今年もサブ外国人投手として開幕から二軍。しかし真面目に調整を続け、ジャン、ウィリアムス、ボーグルソン、シーツが、入れ替わり立ち替わり、故障や不調から登録抹消される中、5月末から7月末まで、一軍登録された。主にビハインドでの救援。その期間は、まさにチームが不調のどん底から、徐々に自信を回復していく時期で、辛抱して辛抱して逆襲の機運を掴んで行くチームの象徴的存在でもあった。最終的に、ジェフが二度目の抹消から戻って、外国人枠がいっぱいになった時、やはり落とされたのはダーウィンだった。
それから約1ヶ月。誰が落ちるとも思えない状況の中で、ダーウィンは一軍での仕事とは違う先発調整をしていた。次に上がるチャンスが来るとすれば、ジャンかボギーの穴埋めかも知れない。そうわかってはいても漠然としたものだったろう。そしてやってきた懲罰とも言われるジャンの「無期限」抹消。
今回のダーウィンの先発起用は、二軍での好調を受けてのスクランブルだったはず。もちろん、すごく良ければローテに組み込みたいが、そこまで期待するのは欲が深すぎる。ロングリリーフのつもりで行けるところまで飛ばして、つかまったらすぐに、本当ならつかまる前に代えてやる使い方で行くものと思っていた。前日はJFKが1回ずつだから、この日もそれで行ける。6回まで、ダーウィン、江草、渡辺で持ってくればよい。3回をゼロ、カンペキだった。4回1番からの打順で代えても良いと思った。行かせた。それはそれで良い。打たれた、掴まった、代えてやれ、もう十分やってくれたじゃないか。4回を投げ切らせて4失点。ダーウィンをどうしたいというのか。
7回ウラ久保田を投入するにあたって、林を下げてそこに久保田を入れ、一塁に藤原を入れた。ムチャクチャ違和感アリアリの交代だった。ビハインドゲームではずっと下げることのなかった林を下げた。これが1つめの違和感。チャンスで凡退を繰り返したことへの「懲罰」という感じ。1点ビハインドの試合で久保田に回ってから代打を出せば良いだけの話なのに、わざわざ打順をいじったということは2イニング以上投げさせる可能性があるということか。これが第二の違和感。前日の退路をバッサバッサと断っていくような潔さがない。そして一塁に入れたのが藤原、これが3つめの違和感。一塁守備固めの形ならシーツを回して、関本を三塁に入れる。前日チャンスでやっちまって、この日スタメンを「懲罰」的に外されていた関本は使わなかった。だいたい藤原は外野守備固め、ピンチバンター、代走では使われていても、一塁に使われることはまれ。まだ葛城の方が場を踏んでいる。次の回に回るであろう藤原の打席に何を期待しているのかもわからない。きっと本人もわからなかっただろう。結果、懲罰的に代打を送られてしまうのだから、わかりようもない。
動揺の中でフィールドに立ち、動揺のままに試合を決める2失策。この失策は監督につけるべきだ。
「普通にやったらええんよ」の次にある言葉は、「責任は使ってるオレにあるんだから」だと思う。懲罰主義は、このチームに合わない。この小さな動揺は激震に変わりかねない。そしてそれはこのチームの持ち味を失うことを意味する。
岡田監督には、もう一度自分の野球の原点に立ち返って、真っ白な気持ちで残り試合に臨んで欲しい。